サヨリ(細魚)七不思議。わかりやすく全て解説!

サヨリ(細魚)七不思議!

サヨリの握り
おはようございます。

サヨリは淡泊ながらも青魚らしいクセも持ち合わせた魚で、昔から高級魚として親しまれてきました。
脂がほとんどなくあっさりしているため、春から夏にかけて食べたくなる魚ですね。
また、サヨリは釣りの対象魚としても人気があります。

今日はサヨリの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

サヨリ(細魚)は腹黒い

サヨリと言えば腹黒いことで有名な魚です。
サヨリのおなかが黒いのには、理由があります。
サヨリは表層を泳ぐ魚で、太陽の強い光を浴びやすい魚です。
サヨリはおなかを黒くすることで、太陽の光から内臓を守っているのです。
特にサヨリは植物性プランクトンを主食としている魚のため、胃袋のなかで光合成してしまうとガスが溜まってしまい、コントロール不能になってしまいます。

また、サヨリの味わいの特徴でもあるほんのりとした苦みの正体は、サヨリの腹膜の黒い部分からです。
黒い部分を綺麗に落とすことで、サヨリの苦みは軽減されます。

サヨリ(細魚)は「海の貴婦人」

サヨリは海水魚の中でも特に美しい魚と評されています。
サヨリはスラっとした体形、口紅を付けたような下あご、透き通るような透明な筋肉が特徴です。
このことから、サヨリは「海の貴婦人」と賞賛されているのです。

サヨリ(細魚)のあごはスプーン?

サヨリはクチバシの様に長い下あごを持っています。
受け口の魚は多く存在しますが、下あごがここまで伸びている魚は珍しいです。
サヨリは植物性プランクトンを食べて生活しています。
プランクトンをまとめてすくい取るように食べており、下あごはまるでスプーンのような役割りをしています。
サヨリの下あごは進化していったのです。
「もう少し、下アゴの幅を広くしても良かったのでは?」と少し感じました。

サヨリ(細魚)は出世魚!?

一般的にサヨリは出世魚には属さない魚です。
しかし、成長と共に名前が変わる魚なのです。

・エンピツ:10㎝前後(~3カ月)
・サヨリ:10~30㎝(1歳)
・カンヌキ:30㎝以上(2歳)

サヨリはとても短命な魚で、寿命は2年ほどです。

サヨリ(細魚)は春告魚

サヨリは春が旬の魚で、ニシンと同じく「春告魚」と呼ばれています。
旬のサヨリは特にうま味が強いです。
サヨリを食べて、春の訪れを感じるのも良いですね。
サヨリはもともと脂が少ない魚ですが、産卵期の夏は特に身が痩せてしまい、味が落ちてしまいます。

しかし、個人的には夏の暑い時期にさっぱりとしたサヨリの刺身を食べるのが好きです(^^)/

結びサヨリ(細魚)

お刺身はもちろん、煮ても焼いても淡泊で上品な味わいのサヨリ。
どのような調理法でも美味しいですが、特に人気の料理は結びサヨリのお吸い物です。
体形が細長いサヨリは結ぶのにとても適しており、見た目も美しい料理です。
結びサヨリは春の祝いの席では欠かすことができない料理で、縁起物として扱われています。

サヨリ(細魚)のジャンプ

サヨリは海の表層を泳ぐ魚ですが、驚くと海面をジャンプします。
サヨリは尾ビレで海面をたたき、飛躍して逃げます。

サヨリはダツ目科の魚で、トビウオの仲間です。
トビウオの様な翼はないためトビウオほど飛ぶことはできませんが、同じような習性を持っています。

サヨリ(細魚)のさばき方

店主がサヨリを3枚おろしから刺身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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サヨリ(細魚)の七不思議のまとめ

サヨリは見た目も美しく、味わいも上品でとても美味しい魚です。
特にこれからの季節旨味が増し美味しくなります。
サヨリの刺身は旨味のバランスがよく食感も楽しめます。

きのした生魚店では新鮮なサヨリを仕入れております。
興味のある方は、お問合せください。

サヨリ(細魚)の目利きに関してはコチラをご確認ください。
サヨリ(細魚)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

今日もいい日になりますように。

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