サッパ(ママカリ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

瀬戸内海のご当地魚と言っても過言ではない、「サッパ」。
「あれ、サッパって何?」と感じる方も多いかと思いますが、「ママカリ」と言うと馴染みがあるかと思います。
日本のサッパのほとんどが瀬戸内地域で消費されています。
サッパは非常にローカルな魚なのです。
岡山県の郷土料理としても有名なサッパですね。
瀬戸内地域では「ママカリ」という名前が一般的ですが、ほとんど流通していない関東地方での呼び名の「サッパ」が標準和名になっています。
サッパはニシン科の魚で、江戸前寿司の酢でしめる仕事の対象となる魚ということから、関東地方の名前が採用されたのかもしれません。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はサッパの秘密すべてご紹介します。

サッパ(ママカリ)の基本情報

サッパ

サッパ(ママカリ)の種類・寿命

サッパは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン亜目ニシン科ニシン亜科サッパ属に属します。
サッパの寿命は短く、2年ほどです。
産卵後にほとんどが死んでしまいます。
サッパは1歳で10センチ程度、2歳で15センチ程度まで成長します。

サッパ(ママカリ)の生態・食性

サッパは北海道から九州南岸まで広く分布しており、水深10から50メートルほどの海域に生息しています。
サッパは雑食性で海中のプランクトンを食べて生活しています。
またサッパの産卵期は4月から9月です。

サッパ(ママカリ)の特徴と代表産地

外見 全長は12センチ程度
体形は側扁している
体色は銀色
胸ビレに強い稜鱗
口が小さい
ニシン科らしい味わい
小骨が多い
血合いが大きい
うま味がある
脂は少ない
熱すると硬く締まる
10月~3月
漁方 定置網
産地 山口県
広島県
岡山県
香川県
愛媛県

サッパ(ママカリ)の由来の秘密

サッパ(ママカリ)の由来

サッパは小骨が多い小型の魚で、江戸前寿司の酢でしめる仕事の対象となる魚です。
江戸前寿司の代表でもあるコノシロと姿カタチがよく似ており、コノシロより味わいがさっぱりしていることから、「サッパ」と呼ばれた。

サッパ(ママカリ)を漢字で書くと「拶双魚」

サッパは漢字で書くと「拶双魚」です。
この漢字は、意味はなく当て字と言われています。

サッパ(ママカリ)を英語で書くと「Japanese sardinella」

サッパを英語で書くと「Japanese sardinella」です。
「Japanese」は日本のという意味です。
「sardinella」はイワシという意味です。

サッパ(ママカリ)の栄養

サッパはDHAやEPAなどのオメガ3を豊富に含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

サッパ(ママカリ)の目利きポイント!

サッパ(ママカリ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにサッパ(ママカリ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyサッパ(ママカリ)を是非見つけてください。

1.カラダがふっくらしている
2.身にハリがある
3.ウロコが剥がれていない
4.目が澄んでいる
5.エラが鮮やかな紅色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サッパ(ママカリ)のおもしろ情報

サッパ(ママカリ)の地方名

サッパ(ママカリ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・カワツ:三重県
・キンカライワシ:三重県
・カツ:三重県
・ガラサエ:大阪府
・ワジ:山口県
・マーカレ:島根県
・ワチ:広島県
・モウカリ:広島県
・モモカリ:広島県
・モカリ:広島県
・キンカ:愛知県、三重県
・サッパ:東京都、神奈川県、兵庫県
・キンカワ:愛知県
・ママカリ:岡山県、広島県
・ママカレ:京都府、兵庫県、島根県
・ハラカタ:三重県、和歌山県
・ハダラ:熊本県、福岡県
・カワゴワ:鳥取県

サッパ(ママカリ)のまとめ

サッパは瀬戸内地域で昔から親しまれてきた魚です。
サッパという名称ではなく、ママカリという名の方が親しみを感じる方も多いかと思います。
ほかの地域では認知度の低い魚ですが、関東での呼び名であるサッパが標準和名となってしまいました(>_<)
サッパは小骨が多い魚ですが、酢で付けたり佃煮にすると、ニシン科らしい味わいで美味しい魚です。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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