ザ魚問答|魚の値段は誰が決める?

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ザ魚問答
おはようございます。

スーパーや魚屋へ行くと、「今日はサバが安い」「昨日よりマダイが高い」と感じることがあります。

同じ魚なのに、日によって値段が違うのはなぜなのでしょうか。

実は、魚の値段は一人が決めているわけではありません。

漁師、水産市場、仲買人、加工会社、小売店など、多くの人が関わりながら価格が決まっています。

さらに、天気や季節、漁獲量、人気、物流費など、さまざまな条件が重なって値段は毎日のように変化しています。

今回は、魚屋の目線も交えながら、魚の値段が決まる仕組みをわかりやすく解説します。

1. 魚の値段は一人では決められない

魚の価格は、一人の判断だけで決まるものではありません。

漁師が魚を獲った瞬間から、市場、仲買人、加工会社、小売店など、多くの人が関わります。

それぞれの立場で必要な経費や利益を考えながら価格が積み重なっていきます。

そのため、最終的に私たちがスーパーで見る価格は、多くの人が関わった結果なのです。

家業で魚屋を営んでいると、「今日は高いね」と言われることがあります。

しかし、その日の仕入れ価格が高ければ、魚屋だけで自由に値段を下げることはできません。

逆に仕入れが安くできた日は、お客さんへ還元できることもあります。

魚の値段は、お店だけで決められるものではないということを知ると、魚売り場の見方も少し変わるかもしれません。

2. 最初の価格は漁港で決まる

魚は漁港へ水揚げされると、まず最初の取引が行われます。

ここで、その日の相場が動き始めます。

漁港によって仕組みは少し違いますが、多くは競りや入札によって価格が決まります。

買いたい人が多ければ価格は上がります。

反対に、魚が大量に水揚げされると価格は下がりやすくなります。

つまり、魚の値段は需要と供給のバランスから始まるのです。

同じ魚でも、その日の漁獲量によって価格が変わる理由はここにあります。

3. 天気も魚の値段を左右する

魚の価格に大きく影響するものの一つが天気です。

台風や低気圧で海が荒れると、漁船は出港できません。

すると市場へ届く魚の量が減ります。

魚が少なくなると、欲しい人が増えるため価格は上昇します。

反対に、天候が安定して漁が順調な日は、多くの魚が集まります。

供給量が増えることで価格は落ち着きやすくなります。

普段は気にならない天気予報も、魚屋にとっては翌日の価格を予想する大切な情報なのです。

4. 旬になると安くなる魚もある

「旬の魚は高そう」と思う人もいます。

しかし実際には、旬になると安くなる魚も少なくありません。

旬は魚が最も多く獲れる時期でもあります。

例えばサンマやイワシなどは、豊漁の年には価格が大きく下がることがあります。

一方で、高級魚は旬になると人気が集中し、価格が上がることもあります。

つまり、旬だから必ず高い、旬だから必ず安いという単純な話ではありません。

漁獲量と人気、その両方が価格を左右しているのです。

5. 人気の魚は価格も上がりやすい

魚の値段は人気にも左右されます。

マグロやサーモンは一年を通して人気があります。

そのため、多くの人が欲しがる時期には価格も上がりやすくなります。

年末年始や大型連休は、お刺身需要が増えるため価格が高くなることも珍しくありません。

テレビ番組で紹介された魚が急に人気になり、一時的に価格が上がることもあります。

食べたい人が増えれば価格が上がる。

これは魚だけでなく、多くの商品に共通する仕組みです。

6. 運ぶ費用も価格に含まれる

魚は獲った場所からお店まで運ばなければなりません。

その間にはトラックや船、飛行機などが使われます。

氷や保冷設備も必要になります。

近年は燃料価格の上昇によって物流費も高くなっています。

そのため、魚そのものの価格が変わらなくても、店頭価格が上がることがあります。

遠くの海で獲れた魚ほど運送費がかかるため、価格にも反映されやすくなります。

魚の値段には、運ぶための費用も含まれているのです。

7. 加工にもお金がかかる

切り身や刺身、干物などは、そのまま並んでいるわけではありません。

加工する人の技術や時間が必要です。

骨を取り除き、皮を引き、きれいに盛り付ける作業には手間がかかります。

そのため、丸ごとの魚より加工品の方が高くなることがあります。

「切ってあるだけ」と思うかもしれません。

しかし、その裏側には多くの作業があります。

便利さには価値があり、それも価格の一部なのです。

8. スーパーと魚屋で値段が違う理由

同じ魚でも、お店によって値段が違うことがあります。

大量に仕入れるスーパーは、一匹あたりの仕入れ価格を抑えられる場合があります。

一方、地域の魚屋は、その日に良い魚だけを選んで仕入れることもあります。

販売方法やサービスも異なります。

調理サービスやおすすめの食べ方を教えてくれる魚屋では、その価値も価格に含まれていると言えるでしょう。

値段だけでなく、品質やサービスも比べてみると、新しい発見があります。

9. 世界の出来事も魚の価格に影響する

魚の値段は日本だけで決まるわけではありません。

海外で人気が高まれば、日本国内の価格にも影響します。

輸出が増えると国内へ流通する量が減ることがあります。

また、円安や燃料価格の変動も大きな要因です。

海外から輸入する魚は、為替の影響を受けやすくなります。

最近では世界全体の物流も価格に関係しています。

魚は世界とつながる商品でもあるのです。

10. 毎日の価格は市場が教えてくれる

市場では毎日のように相場が動いています。

昨日まで安かった魚が、今日は高くなることもあります。

逆に、高級魚がお買い得になる日もあります。

魚屋やスーパーの担当者は、その日の市場価格を見ながら仕入れを考えています。

「今日はこの魚がおすすめです。」

そんな言葉には、その日の相場が反映されていることも少なくありません。

価格の変化を知ると、旬や漁の状況まで見えてきます。

魚売り場は、毎日変化する海からの情報が集まる場所でもあるのです。

11. まとめ

魚の値段は、漁師だけでも、お店だけでも決めているわけではありません。

漁港での取引から始まり、市場、仲買人、加工会社、小売店など、多くの人が関わりながら価格が決まります。

さらに、天気や季節、漁獲量、人気、物流費、世界情勢まで影響します。

魚の価格は、海の様子を映す鏡のような存在とも言えるでしょう。

値札を見るだけでは分からない多くの物語が、その一匹には詰まっています。

次に魚売り場へ行った時は、「今日はなぜこの値段なのかな」と少し考えてみてください。

きっと、魚選びが今までよりもっと楽しくなります。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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