オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ウチワエビによく似た「オオバウチワエビ」。
よく見るとウチワエビよりトゲトゲしい印象があるオオバウチワエビですが、基本的にはウチワエビとして区別されることなく流通しています。
ウチワエビと同様、うま味が強く食感もよくとても美味しいです。
ウチワエビよりやや暖かい海域に多いといわれています。

オオバウチワエビは可食部がとても少ないですが、その味わいは伊勢海老にも引けを取らないと評される、まさに絶品のエビです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はオオバウチワエビの秘密すべてご紹介します。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の基本情報

大歯ウチワエビ

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の種類・寿命

オオバウチワエビは節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目イセエビ下目セミエビ科ウチワエビ属に属します。
セミエビ科のなかまには、「ウチワエビ「セミエビ」「ゾウリエビ」「エクボヒメセミエビ」「コブセミエビ」「ミナミゾウリエビ」などがいます。

また、オオバウチワエビの寿命ははっきりとはわかっていません。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の生態・食性

オオバウチワエビは紀伊半島から九州まで広く分布しており、水深50メートルから100メートルまでの砂泥底に生息しています。
オオバウチワエビは貝類や多毛類などを食べて生活しています。

また、大場ウチワの抱卵期は10月から2月頃までです。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の特徴と代表産地

外見 全長は15センチ程度
体形は縦に扁平している
体色は赤紫色
頭胸甲にノコギリの様な切れ込みがある
頭胸甲のトゲが大きい
第二触角が板状に広くなっている
身がぎっしり詰まっている
ほどよい食感がある
甘みとうま味が強い
甲殻類らしい繊細な風味がある
プリッとした食感
熱すると硬く締まる
3月~5月
漁方 底曳き網
刺し網
産地 島根県
山口県
福岡県
長崎県
徳島県
高知県
愛媛県
宮崎県

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の由来の秘密

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の由来

オオバウチワエビはウチワエビ属でカラダの周りのトゲが大きいことから、「オオバウチワエビ」と呼ばれた。
また、ウチワエビは押しつぶされたように平たいカタチからウチワ(団扇)のようだということから、「ウチワエビ」と呼ばれた。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)を漢字で書くと「大歯団扇蝦」

オオバウチワエビを漢字で書くと「大歯団扇蝦」です。
オオバウチワエビの縁取りしているノコギリの様なトゲが大きいウチワエビということから、「大歯団扇蝦」と書きます。

「蝦(エビ)」は甲羅に覆われており虫のように見えることから虫ヘンが用いられ、「叚」は体を曲げるという意味です。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)を英語で書くと「Flathead lobster」

オオバウチワエビを英語で書くと「Flathead lobster」です。
「Flathead」は頭部が平たいという意味です。
「Lobster」は大きなエビという意味です。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の栄養

オオバウチワエビは美味しいだけでなく、高タンパク低脂質でとてもヘルシーな食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の5つの目利きポイント!

オオバウチワエビにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように オオバウチワエビにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy オオバウチワエビを是非見つけてください。

1.活きているモノ
2.カラダに厚みがある
3.持ってずっしり重い
4.甲羅の発色が鮮やか
5.甲羅に潤いがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)のおもしろ情報

エビのことわざ

蝦で鯛を釣る(えびでたいをつる)

少ない元手で大きな利益や労力を得るということ。
略して「えびたい!」

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の地方名

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・クツエビ:和歌山県
・シラミ:島根県
・パチエビ:宮崎県

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)の付く地名

ウチワの付く地名

・内原(うちわら):岐阜県大垣市
・内原町(うちわらちょう):徳島県阿南市
・加茂町知和(かもちょうちわ):岡山県津山市
・吉舎町知和(きさちょうちわ):広島県三次市
・木曽川町内割田(きそがわちょううちわりでん):愛知県一宮市
・沢内若畑(さわうちわかはた):岩手県和賀郡西和賀町
・火打岩(ひうちわん):兵庫県丹波篠山市
・南方町内鰐丸(みなみかたまちうちわにまる):宮城県登米市

エビ(蝦)の付く地名

・蝦貫(えぞぬき):福島県福島市
・蝦夷森(えぞもり):岩手県下閉伊郡田野畑村
・蝦蟆渕(がまぶち):福島県喜多方市

オオバウチワエビ(大歯団扇蝦)のまとめ

オオバウチワエビは漁獲量が少なく、可食部も少ないためとても希少なエビです。
オオバウチワエビの刺身は、伊勢海老よりも美味しいといわれています。
オオバウチワエビは産地のみで消費されていましたが、味の良さが知られるようになり、全国的に広がっています。
ぜひ一度食べていただきたいです。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

Follow me!