タヌキメバル（マゾイ）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ソイのなかまで最も高級な「タヌキメバル」。
山陰地方では「ツヅリメバル」という名前で流通しており、とても美味しい魚です。
タヌキメバルは、白身魚で上品な味わいながら旨味が強いのが特徴です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はタヌキメバルの秘密すべてご紹介します。

1 タヌキメバル（マゾイ）の基本情報
2 タヌキメバル（マゾイ）の由来の秘密
3 タヌキメバル（マゾイ）の栄養
4 タヌキメバル（マゾイ）の目利きポイント！
5 タヌキメバル（マゾイ）のおもしろ情報
- 5.1 タヌキメバル（マゾイ）の地方名
- 5.2 タヌキメバル（マゾイ）が付く地名
  - 5.2.1 タヌキ（狸）が付く地名
  - 5.2.2 メバル（目張）が付く地名
6 タヌキメバル（マゾイ）のまとめ

タヌキメバル（マゾイ）の基本情報

タヌキメバル（マゾイ）の種類・寿命

タヌキメバルは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属に属します。
メバル属のなかまには、「アカガヤ」「アコウダイ」「ウスメバル」「キツネメバル」「クロソイ」「タケノコメバル」などがいます。

タヌキメバルは成長がとても遅い魚で、１歳で１０センチ程度、２歳で１５センチ程度、３歳で２０センチ程度まで成長します。
タヌキメバルの寿命はとても長く、３５年ほどです。

タヌキメバル（マゾイ）の生態・食性

タヌキメバルは比較的冷たい海を好み北海道から島根県まで広く分布しており、水深５０から１７０メートルほどの海域に生息しています。
タヌキメバルは肉食性で、小魚や甲殻類などを食べて生活しています。

また、タヌキメバルの産卵期は４月から６月にかけてです。

タヌキメバル（マゾイ）の特徴と代表産地

外見	体長は４０センチ程度体形は側扁している体色は白っぽい全身に斑紋がある横縞模様がある目の下の骨にトゲがない尾ビレの縁が白い下あごの方が出ている背ビレにトゲがある
味	淡泊な味わいほんのり脂の甘みがあるアラからはイイ出汁が出る身はしこしこした歯ざわり皮と身のあいだにうま味がある熱しても硬くならない
旬	１２月から５月
漁方	釣り刺し網定置網
産地	北海道岩手県

タヌキメバル（マゾイ）の由来の秘密

タヌキメバル（マゾイ）の由来

メバルは目が大きく見張っていることから、「メバル」と呼びます。
またタヌキメバルはキツネメバルと似ており、区別するため、「タヌキメバル」と呼ばれた。

タヌキメバル（マゾイ）を漢字で書くと「狸目張」

タヌキメバルを漢字で書くと「狸目張」です。
メバルは目が張り出していることから、「眼張」と書きます。

タヌキメバル（マゾイ）を英語で書くと「Ｊａｃｏｐｅｖｅｒ」

タヌキメバルを英語で書くと「Ｊａｃｏｐｅｖｅｒ」です。
「Ｊａｃｏｐｅｖｅｒ」はソイのなかまという意味です。

タヌキメバル（マゾイ）の栄養

タヌキメバルは高タンパク低脂質な食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・ＤＨＡ（脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける）
・ＥＰＡ（血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる）
・ビタミンＡ（皮膚や粘膜を正常に保つ）
・ビタミンＢ群（神経の機能の正常化）
・ビタミンＤ（カルシウムの吸収を促進）
・ビタミンＥ（抗酸化作用）
・ナイアシン（血行促進、冷え性改善）
・コラーゲン（皮膚の弾力や損傷を修復）
・葉酸（細胞の生まれ変わりを助ける働き）
・パントテン酸（糖質、脂質の代謝を促す）
・鉄分（貧血の防止）
・リン（歯や骨を丈夫にする）
・マグネシウム（カラダの代謝を促す）
・カルシウム（骨を強くし骨粗鬆症を予防）
・カリウム（細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止）
・グルタミン酸（興奮系の伝達物質を分泌させる）
・グリシン（肌のハリと弾力を保つ）
・ロイシン（筋肉のエネルギー源）
・リジン（カラダの免疫力を高める）
・アスパラギン酸（ミネラルを体内に取り込む）
・アラニン（二日酔いの改善）
・プロリン（コラーゲンの生成を促す）