マイワシの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

イワシの中でも鮮魚として食卓にならぶことが多い「マイワシ」。
カラダの斑点が特徴というイメージがありますが、実は斑点は必ずあるわけではありません。
個体差があり斑点がないものもいれば、斑点が2~3列あるものもいます。

マイワシは皮と身の間に脂があり、刺身でも焼き魚でも美味しく食べることができます。
マイワシは鮮度が落ちるのがとても早いので、お刺身で食べたい場合は厳選する必要があります。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマイワシの秘密すべてご紹介します。

マイワシの基本情報

マイワシ

マイワシの種類・寿命

マイワシはニシン目ニシン科マイワシ属に属します。
ニシン科のなかまには「ニシン」「キビナゴ」「コノシロ」「ドロクイ」「カリフォルニアマイワシ」「オグロイワシ」「カタボシイワシ」などがいます。
マイワシは一般的にイワシと呼ばれている「カタクチイワシ」や「ウルメイワシ」とは異なる種類になります。

マイワシは孵化直後2ミリほどで、半年で6センチほど、1年で8センチほど、3年で20センチにまで成長します。
またマイワシの寿命は5~6年ほどと言われていますが、中には8年ほど生きる個体も存在します。

マイワシの生態・食性

マイワシは国内では北海道から九州南岸までの太平洋・日本海・瀬戸内海など全国各地に、海外ではサハリンから台湾まで分布しています。
マイワシは水深20~70メートルほどの中層を大群で回遊し、動物性・植物性プランクトンを食べて生活しています。

またマイワシの産卵期は生息地により異なりますが、春にピークを迎えます。

マイワシは出世魚

マイワシは成長するにつれて呼び名が変わる出世魚です。
大きさにより下記のように呼ばれています。

・シラス(稚魚):数ミリ
・アオコ、ヒラゴ、タツクチ:10センチ未満
・コバイワシ(小羽鰯):10~15センチ
・チュウバイワシ(中羽鰯):15~20センチ
・オオバイワシ(大羽鰯):20センチ以上

マイワシの特徴と代表産地



外見 体長は25センチ程度
体形は細長く紡錘形
腹は銀白色、背は濃紺色。
背ビレはカラダの中心にある
ナナツボシと呼ばれる黒い斑点がある
ウロコは薄く剥がれやすい
身が柔らかくトロっとした食感
骨が柔らかい
内臓がほろ苦く旨い
熱しても硬くならない
皮下に脂の層がある
うま味が強い
5~10月
漁方 きんちゃく網
巻き網
定置網
産地 北海道
千葉県
大阪府
石川県
岩手県

 

 

 

 

 

マイワシの由来の秘密

マイワシの由来2選

イワシの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。水からあげるとすぐに弱ってしまう魚ということから、「弱し」から「いわし」に転じた。
2つ目。貴族にはふさわしくない卑い(いやしい)魚という意味で、「卑し」から「いわし」に転じた。

イワシは漢字で書くと「鰯」

すぐに死んでしまう弱い魚ということから、魚ヘンに弱いで「鰯」と書きます。

マイワシの栄養

マイワシはDHAやEPAなどのオメガ3を豊富に含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

マイワシの5つの目利きポイント!

マイワシにも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにマイワシにも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyマイワシを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラ蓋が赤くない
3.体色が青く艶がある
4.カラダ全体が丸みを帯びている
5.腹に張りがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マイワシのさばき方

店主がマイワシを蒲焼用に開きます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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マイワシのおもしろ情報

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マイワシの地方名

マイワシは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・イワシ:全国各地
・コビラ:三重県
・トレンゴオ:三重県、和歌山県
・カブダカ:和歌山県
・シロイワシ:和歌山県
・ヒラ:宮城県、静岡県
・ラシャ:広島県
・オラシャ:広島県
・コベラ:徳島県
・オイザサ:新潟県
・ドオコ:新潟県
・イワシゴ:福岡県
・モロクチ:東北地方
・オオイワシ:神奈川県、大阪府、長崎県
・ヤシ:福島県
・ヒラレ:静岡県
・コビライワシ:静岡県
・ギンムシ:高知県
・シラサ:高知県
・リョウクチ:鹿児島県
・ヒラゴイワシ:徳島県
・ナナツボシ:関東地方
・キンタロウイワシ:京都府、大阪府
・ヒライワシ:宮城県

イワシのことわざ

鰯で精進落ち

精進期間が終わったのにイワシでお祝いをしたことからできたことわざで、長い間頑張ってきた努力が報われないという意味です。
ちょっとイワシが申し訳ないことわざですね。イワシの本当の美味しさを伝えたいなと思ってしまいました。

鰯の頭も信心から

節分では恵方巻とイワシを食べますが、そのイワシの頭を柊の枝で刺し玄関に飾るという習慣をご存知でしょうか。
イワシの匂いを鬼が嫌うため鬼を払うことができると信じられており、そこからできたことわざです。
どんなにつまらないものも、信仰すれば尊く思うという意味です。

鯛の尾より鰯の頭

大きな集団の低い地位にいるより、たとえ小さな集団でもその長になるほうがいいという意味です。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」と類似します。

イワシが付く地名

・音戸町鰯浜(おんどちょういわしはま) [広島県呉市]
・鰯江町(いわしえちょう) [愛知県愛西市]
・鰯ケ島(いわしがしま) [静岡県焼津市]

マイワシのまとめ

マイワシは脂ノリがよくお寿司で食べても
マイワシはとにかく鮮度が落ちるのが早いです。
きのした生魚店では新鮮で丸々と太ったマイワシを仕入れております。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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