アカハタの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マハタのなかまで赤い魚と言えば「アカハタ」。
クエやキジハタと比較すると安価ですが、人気が高く高級魚として市場に出回っています。
またアカハタは比較的浅い海域に生息しているため、釣りの対象魚としても人気の高い魚です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はアカハタの秘密すべてご紹介します。

アカハタの基本情報

アカハタ

アカハタの種類・寿命

アカハタはスズキ目ハタ科マハタ属に属します。
マハタ属のなかまは「マハタ」「クエ」「アオハタ」「キジハタ」「ホウセキハタ」「キビレハタ」「ナミハタ」などがいます。

また、アカハタの寿命は26歳ほどと比較的長生きです。
アカハタは1歳で20センチほど、2歳で30センチほど、3歳で40センチほどまで成長します。

アカハタの生態・食性

アカハタは熱帯域を中心に温帯域南部の暖かい海域に広く分布しており、水深160メートルより浅い岩礁域に生息しています。
日本では相模湾から南の太平洋側と山口県から南の日本海側で多く漁獲されています。
アカハタは小魚やエビ・イカタコなどを食べて生活しています。

アカハタは性転換する魚で、生まれたときはすべてメスで大きく成長するとオスに性転換します。

また、アカハタの産卵期は夏で6月から9月頃です。

アカハタの特徴と代表産地



外見 体長は40センチ程度
体形はマハタ属らしくどっしりしている
体色は全体に赤い
頭とヒレが大きい
小さいウロコに覆われている
太い帯状の横縞が5本ほどある
背ビレのふちが黒い
脂がほどよくノッている
身にうま味がある
うま味が豊か
熱すると適度に身が締まる
皮は硬くゼラチン質
通年(特に11月~6月)
漁方 釣り
産地 三重県
長崎県
鹿児島県
沖縄県
伊豆諸島
小笠原諸島

 

 

 

 

 

アカハタの由来の秘密

ハタは斑(はん)という意味です。
ハタはまだら(班)模様のある魚という意味です。
またアカハタは体色が赤いことから、「アカハタ」と呼ばれています。

また沖縄ではハタのことを「ミーバイ」と呼んでおり、アカハタは「アカミーバイ」と呼ばれています。

アカハタの栄養

アカハタは比較的に脂が少ない白身魚ですが、旨味のある魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

アカハタの5つの目利きポイント!

アカハタにも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにアカハタにも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyアカハタを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダにぬめりがある
4.体色が色鮮やか
5.腹にハリがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

アカハタのさばき方

店主がアカハタをお刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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アカハタのおもしろ情報

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アカハタの地方名

アカハタは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アカアコ:長崎県
・アカイ:静岡県
・アカウオ:岡山県、長崎県、佐賀県
・アカギ:東京都小笠原、伊豆諸島、静岡県
・アカゴロ:三重県、和歌山県
・アカゴロウ:三重県、和歌山県
・アカダシ:和歌山県
・アカッベ:和歌山県
・アカニーバラ:沖縄県宮古島
・アカハラ:福岡県
・アカポオ:大阪府
・アカホゴ:鹿児島県
・アカミーバイ:沖縄県
・アカメバル:鹿児島県
・アカヨ:東京都八丈島
・アカンゾル:沖縄県
・アコ:大阪府
・ジョウロアカガシ:三重県
・ハーネバリ:鹿児島県奄美大島
・ハタガシ:和歌山県
・ハンゴーミーバイ:沖縄県
・ハンタトメバル:鹿児島県奄美大島
・ヒョウゾウ:三重県
・ベニマス:三重県
・メバル:鹿児島県

アカハタが付く地名

・赤幡(あかはた): 福岡県築上郡築上町
・南外赤畑(なんがいあかはた): 秋田県大仙市
・百舌鳥赤畑町(もずあかはたちょう): 大阪府堺市北区

アカハタのまとめ

マハタのなかまの中では比較的お求めやすい価格のアカハタですが、うま味が豊富で食感も良くとても美味しい魚です。
皮目にうま味があるため松皮造りがおすすめです。
きのした生魚店でも新鮮なアカハタを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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