ザ魚問答|紅鮭と白鮭の境界線

▶ YouTubeを見る▶ noteを読む▶ 西条茉倫の招福魚占いを受け取る
ザ魚問答
おはようございます。

鮭には、紅鮭、白鮭、銀鮭など、いくつもの種類があります。
スーパーの魚売り場でも、鮭の切り身が並んでいるのをよく見かけます。
ところが、「紅鮭と白鮭は何が違うの?」と聞かれると、意外と答えに困るのではないでしょうか。
どちらも鮭と呼ばれ、見た目も似ていますが、実は暮らす場所や体の特徴、身の色、味わいなどに違いがあります。
特に気になるのが、「なぜ紅鮭の身は赤く、白鮭の身は淡い色なのか」という点です。
名前だけを見ると、紅鮭は赤い鮭、白鮭は白い鮭という単純な違いに思えます。
しかし、鮭の身の色には、食べている餌が深く関係しています。
さらに、日本で昔から食べられてきた白鮭と、輸入品としても身近な紅鮭では、獲れる場所や流通にも違いがあります。
今回は、紅鮭と白鮭の違いを、生態や体の色、身の色、味、旬、食べ方まで順番に見ていきましょう。

1.紅鮭と白鮭は、そもそも別の魚なの?

紅鮭と白鮭は、名前が違うだけで同じ魚だと思われることがあります。
しかし、実際には別の種類の魚です。
紅鮭は、サケ科に属する魚で、英語では「Sockeye salmon」と呼ばれています。
一方、白鮭は、一般にシロザケと呼ばれている魚です。
日本で秋になると川へ戻ってくる「秋鮭」も、主にこの白鮭です。
つまり、紅鮭と白鮭は、どちらも鮭の仲間ではありますが、別の種類なのです。
ここを理解すると、魚売り場で二つを見比べたときの違いも分かりやすくなります。
紅鮭は赤い身が特徴で、白鮭は淡いオレンジ色に近い身をしています。
ただし、名前の「紅」と「白」は、身の色をそのまま表しているわけではありません。
魚そのものの種類が違うため、それぞれ別の特徴を持っているのです。

2.紅鮭の身は、なぜ赤いの?

紅鮭の最大の特徴といえば、鮮やかな赤い身です。
では、なぜ紅鮭の身は赤いのでしょうか。
その理由は、紅鮭が食べる餌にあります。
紅鮭は、海や湖で小さな甲殻類などを食べます。
その中には、アスタキサンチンという赤い色素を持つ生き物がいます。
この色素を含む餌を食べ続けることで、紅鮭の筋肉にも色がついていきます。
つまり、紅鮭の赤い身は、単純に「赤い魚だから赤い」というわけではありません。
食べている餌が、体の色に影響しているのです。
鮭の仲間には、同じように餌に含まれる色素によって身が赤みを帯びるものがあります。
そのため、魚の身の色を見るときは、魚そのものだけでなく、どんな餌を食べてきたのかにも注目すると面白いでしょう。

3.白鮭の身は、本当に白いの?

「白鮭」という名前から、真っ白な身を想像する人もいるかもしれません。
しかし、実際の白鮭の身は、完全な白色ではありません。
淡いオレンジ色や赤みを帯びた色をしていることが多いです。
では、なぜ「白鮭」と呼ばれているのでしょうか。
これは、魚の身が白いことをそのまま表した名前ではありません。
紅鮭などと比べたときの体の色や、昔から使われてきた呼び名が関係しています。
また、白鮭も海でさまざまな餌を食べるため、身には色素が含まれます。
そのため、焼いた鮭を見ると、きれいなオレンジ色になることがあります。
つまり、「白鮭なのに身がオレンジ色」というのは、決して不思議なことではありません。
名前だけで判断すると混乱しますが、鮭の名前には昔からの呼び方や体の特徴が関係しています。

4.紅鮭と白鮭は、どこに住んでいる?

紅鮭と白鮭には、暮らす場所にも違いがあります。
白鮭は、日本でも身近な鮭です。
北海道や東北地方などを中心に、川へ戻ってくる姿が見られます。
海で成長したあと、産卵のために生まれた川へ戻ってくるのです。
一方、紅鮭は、北太平洋を中心に分布しています。
特に北米やロシア周辺などで多く見られ、日本で流通している紅鮭も海外から来るものが多いです。
さらに、紅鮭には湖で成長するものもいます。
ここは白鮭との大きな違いです。
紅鮭は、海だけではなく、湖を利用して成長する生活も見られます。
同じ鮭の仲間でも、どの場所を利用して成長するかは、それぞれ違うのです。

5.紅鮭と白鮭は、味も違うの?

紅鮭と白鮭は、味わいにも違いがあります。
紅鮭は、身の色が濃く、しっかりしたうま味を感じやすい鮭です。
焼くと身がほぐれやすく、鮭らしい風味を楽しめます。
一方、白鮭は、比較的あっさりした味わいが特徴です。
特に秋に獲られる白鮭は秋鮭と呼ばれ、脂が控えめでさっぱりしています。
そのため、塩焼きだけでなく、味噌やバターを使った料理にも向いています。
もちろん、同じ種類でも個体や時期によって味は変わります。
「紅鮭は必ず濃厚」「白鮭は必ずあっさり」と決めつけることはできません。
それでも、魚売り場で食べ比べをすると、それぞれの特徴を感じやすいでしょう。
鮭は種類によって味が変わるので、食べ比べをすると意外な発見があります。

6.紅鮭と白鮭は、旬の時期も違う?

鮭は種類によって獲れる時期が異なります。
白鮭は、日本では秋に川へ戻ってくるものが多いため、秋鮭として知られています。
そのため、「鮭は秋が旬」というイメージにつながっています。
一方、紅鮭は日本の川へ戻ってくる魚としては、白鮭ほど身近ではありません。
日本の店頭に並ぶ紅鮭は、海外で獲られたものが多く、冷凍品なども含めて一年を通して見かけます。
つまり、白鮭と紅鮭では、私たちが出会う季節にも違いがあります。
白鮭は秋の味覚として親しまれ、紅鮭は一年を通して食卓に登場しやすい鮭です。
ただし、流通や保存技術が発達した現在では、販売される時期だけで旬を判断するのは難しくなっています。
魚の旬を知るには、種類と産地、獲れる時期を合わせて考えることが大切です。

7.紅鮭と白鮭、栄養に違いはある?

紅鮭と白鮭は、どちらも魚なので、たんぱく質などを含む食品です。
さらに、鮭の赤い色には、アスタキサンチンという成分が関係しています。
紅鮭は、アスタキサンチンを含む餌を多く食べることで、身の色が濃くなります。
白鮭にもアスタキサンチンは含まれますが、餌や成長の違いなどによって、身の色には差が出ます。
ただし、「身が赤いから栄養がすべて多い」と考えるのは少し違います。
魚の栄養は、種類だけでなく、脂の量や大きさ、時期などによっても変わります。
そのため、紅鮭と白鮭のどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
味や料理との相性も考えながら、いろいろな鮭を楽しむのがおすすめです。

8.紅鮭と白鮭は、どうやって見分ける?

魚売り場で切り身になっていると、紅鮭と白鮭を見分けるのは意外と難しいものです。
一番分かりやすいのは、身の色です。
紅鮭は、赤みが濃く、鮮やかな色をしていることが多いです。
白鮭は、紅鮭と比べると淡いオレンジ色をしています。
ただし、身の色だけで完全に見分けられるとは限りません。
鮭は餌や成長の状態によって、身の色に違いが出るからです。
そのため、確実に知りたい場合は、商品表示を見るのが一番です。
「紅鮭」「白鮭」「秋鮭」などの表示があれば、種類や呼び名を確認できます。
魚の名前を知るだけでも、味の特徴や料理方法を選びやすくなります。

9.紅鮭と白鮭は、どんな料理に向いている?

紅鮭は、しっかりした味わいを楽しみやすいため、シンプルな塩焼きとの相性が良い鮭です。
ご飯のおかずにするだけでなく、おにぎりやお茶漬けにも使いやすい魚です。
身の色がきれいなので、料理に彩りを加えたいときにも便利です。
一方、白鮭は、あっさりした味わいを生かして、さまざまな料理に使えます。
塩焼きはもちろん、ちゃんちゃん焼き、鍋、ムニエルなどにも向いています。
特に秋鮭は、味噌やバターなど、コクのある調味料と組み合わせるとおいしく食べられます。
つまり、紅鮭は鮭そのものの風味を楽しみ、白鮭は料理との組み合わせを楽しむ、と考えると分かりやすいでしょう。
もちろん、これはあくまで傾向です。
好みに合わせて料理を変えることが、鮭を楽しむ一番の方法です。

10.紅鮭と白鮭の境界線は、身の色だけではない

紅鮭と白鮭を比べるとき、最初に目につくのは身の色です。
しかし、本当の違いは、それだけではありません。
魚の種類そのものが違い、暮らしている場所も違います。
食べている餌にも違いがあり、その影響が身の色にも表れます。
さらに、獲れる時期や産地、流通のされ方にも違いがあります。
つまり、紅鮭と白鮭の境界線は、単純に「赤いか、白いか」では引けないのです。
魚の色には、その魚がどんな環境で暮らし、何を食べてきたのかという情報が隠れています。
切り身になった鮭だけを見ると分からないことも多いですが、背景を知ると、一切れの鮭が少し違って見えてきます。
鮭は、見た目だけでは分からない情報をたくさん持っている魚なのです。

11.まとめ|紅鮭と白鮭の違いを知れば、鮭がもっと面白くなる

紅鮭と白鮭は、どちらも鮭の仲間ですが、別の種類の魚です。
紅鮭は、身の赤さが大きな特徴で、その色には餌に含まれるアスタキサンチンが関係しています。
白鮭は、日本で昔から食べられてきた身近な鮭で、秋に川へ戻ってくるものは秋鮭と呼ばれています。
味にも違いがあり、紅鮭はしっかりしたうま味を感じやすく、白鮭はさっぱりした味わいのものが多いです。
また、暮らす場所や獲れる時期にも違いがあります。
そのため、鮭を選ぶときは、単に「赤い鮭」「白い鮭」と考えるのではなく、種類や産地、獲れる時期まで見ることが大切です。
身の色は、鮭が食べてきた餌や暮らしてきた環境を知る手がかりにもなります。
魚売り場で紅鮭と白鮭を見つけたら、ぜひ色だけでなく、表示にも注目してみてください。
同じ「鮭」という名前で呼ばれていても、その背後には、それぞれ違った暮らしがあります。
紅鮭と白鮭の境界線を知ることは、鮭の種類を知るだけではありません。
一切れの魚が、どんな場所で育ち、何を食べ、どんな道をたどって食卓へ来たのかを知ることでもあるのです。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

関連の動画

最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録

ザ魚問答|鮭とサーモンは別の魚?

【サケ(白鮭)の雑学】

Follow me!