メジロダコ(目白鮹)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ココナッツの殻を住家としている「メジロダコ」。
メジロダコはココナッツの殻を利用し、貝のように身を隠して生活する、賢い生き物です。
メジロダコはその名の通り、目の周りが白いことが由来です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はメジロダコの秘密すべてご紹介します。

メジロダコ(目白鮹)の基本情報

タコの刺身

メジロダコ(目白鮹)の種類・寿命

メジロダコは、動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科マダコ属に属します。
メジロダコのなかまには、「マダコ」「イイダコ」「スナダコ」「マツバダコ」「ワモンダコ」「コツブイイダコ」などがいます。

また、メジロダコの寿命は1年ほどです。

メジロダコ(目白鮹)の生態・食性

メジロダコは暖かい海を好み、熱帯域に生息しています。
メジロダコは日本では千葉県から沖縄県まで広く分布しており、水深10から50メートルほどの砂泥地に生息しています。
メジロダコは肉食性で貝やエビ・カニなどの甲殻類を食べて生活しています。

またメジロダコの産卵期は、6月から10月頃で、産卵環境が整うと産卵します。

メジロダコ(目白鮹)の特徴と代表産地

外見 全長40センチ程度
胴長15センチ程度
体色は茶褐色
頭部が卵型
伸縮性がありしなやかな体
頭部がツルっとして滑らか
噴水口がある
目の周りが白い
皮膜に血管の様な模様がある
腕が短い
アミノ酸が豊富で旨味がある
うま味がある
食感がいい
タコらしい風味がある
熱すると身が締まる
4月から8月
漁方 定置網
産地 神奈川県
沖縄県

メジロダコ(目白鮹)の由来の秘密

メジロダコ(目白鮹)の由来

タコは足が多いことから「多股(たこ)」と呼ばれた。
また、メジロダコは目の周りが白いことから、「メジロダコ」と呼ばれた。

メジロダコ(目白鮹)を漢字で書くと「目白鮹」

メジロダコを漢字で書くと「目白鮹」です。
タコは漢字で「蛸」と書きますが、本来は「海蛸子(うみだこ)」と書いていたものが省略されたものです。
本来は「蛸」はクモ(蜘蛛)を意味する漢字で、「海にひそむクモ」ということから「海蛸子」となったことが由来です。
また、メジロダコは「目の周りが白い」ということから、「目白鮹」と書きます。

メジロダコ(目白鮹)を英語で書くと「Coconut octopus」

メジロダコを英語で書くと「Coconut octopus」です。
「Coconut」は「ココナッツ」という意味です。
「Octopus」は「タコ」という意味です。

つまり、ココナッツの殻を隠れ家にしているタコということです。

メジロダコ(目白鮹)の栄養

メジロダコは低脂肪高タンパクでタウリンも豊富に含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

メジロダコ(目白鮹)の目利きポイント!

メジロダコ(目白鮹)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにメジロダコ(目白鮹)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyメジロダコ(目白鮹)を是非見つけてください。

1.吸盤に吸着力がある
2.カラダに潤いがある
3.カラダに透明感がある
4.触ってはりがある
5.大き過ぎない個体

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

メジロダコ(目白鮹)のおもしろ情報

タコ(蛸)のことわざ

蛸の糞で頭へあがる(たこのくそであたまへあがる)

自分では得意だと思いあがっていることがらに対し、他人からはとるに足りないと見下されているという意味です。
昔タコの胴体は頭であると考えられていたことからきたことわざです。

蛸の共食い(たこのともぐい)

同類のものが害し合うようすのことです。

蛸は身を食う(たこはみをくう)

財産や資産を食い荒らすという意味。
空腹になったタコは自分の足を食べてしまうことからきたことわざです。

【番外編】タコる(たこる)

野球の試合がノーヒットで終わるようすのことです。

メジロダコ(目白鮹)の地方名

メジロダコは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・サンゴダコ:沖縄県
・ツメタコ:鹿児島県、宮崎県

メジロダコ(目白鮹)が付く地名

メジロ(目白)が付く地名

・片瀬目白山(かたせめじろやま):神奈川県藤沢市
・目白(めじろ):東京都豊島区
・目白台(めじろだい):埼玉県入間郡毛呂山町
・目白台(めじろだい):東京都文京区
・めじろ台(めじろだい):東京都八王子市

タコ(蛸)が付く地名

・畔蛸町(あだこちょう):三重県鳥羽市
・油屋町富小路通蛸薬師上る(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通富小路東入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通柳馬場東入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町富小路通蛸薬師下る(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通麸屋町西入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通富小路西入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・梅之木町先斗町通蛸薬師上る(うめのきちょう):京都府京都市中京区
・梅之木町先斗町通蛸薬師下る(うめのきちょう):京都府京都市中京区
・梅屋町麸屋町通蛸薬師下る(うめやちょうふやちょうどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・樫原蛸田町(かたぎはらたこでんちょう):京都府京都市西京区
・上蛸路町(かみたこじちょう):三重県松阪市
・亀屋町蛸薬師通油小路西入(かめやちょうたこやくしどおりあぶらのこうじにしいる):京都府京都市中京区
・亀屋町蛸薬師通堀川東入(かめやちょうたこやくしどおりほりかわひがしいる):京都府京都市中京区
・亀屋町堀川通蛸薬師下る(かめやちょうほりかわどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・菊屋町堺町通蛸薬師下る(きくやちょう):京都府京都市中京区
・坂井町蛸(さかいちょうたこ):福井県坂井市
・塩屋町河原町通蛸薬師下る(しおやちょうかわらまちどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・塩屋町蛸薬師通河原町西入(しおやちょうたこやくしどおりかわらまちにしいる):京都府京都市中京区
・下蛸路町(しもたこじちょう):三重県松阪市
・高宮町富小路通蛸薬師下る(たかみやちょうとみのこうじどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・蛸木(たくぎ):島根県隠岐郡隠岐の島町
・蛸井興屋(たこいこうや):山形県鶴岡市
・蛸草(たこくさ):兵庫県加古郡稲美町
・蛸島町(たこじままち):石川県珠洲市
・蛸の浜町(たこのはまちょう):岩手県宮古市
・蛸薬師町(たこやくしちょう):京都府京都市中京区
・蛸屋町(たこやちょう):京都府京都市中京区
・壺屋町堀川通蛸薬師上る(つぼやちょうほりかわどおりたこやくしあがる):京都府京都市中京区
・中之町裏寺町通蛸薬師下る(なかのちょう):京都府京都市中京区
・船屋町蛸薬師通御幸町東入(ふなやちょう):京都府京都市中京区
・船屋町御幸町通蛸薬師下る(ふなやちょう):京都府京都市中京区
・百足屋町蛸薬師通新町西入(むかでやちょう):京都府京都市中京区
・百足屋町新町通蛸薬師下る(むかでやちょう):京都府京都市中京区
・脇野沢蛸田(わきのさわたこだ):青森県むつ市
・和久屋町高倉通蛸薬師上る(わくやちょうたかくらどおりたこやくしあがる):京都府京都市中京区

メジロダコ(目白鮹)のまとめ

メジロダコはあまり市場では流通しておらず、認知度は低いタコです。
しかし、メジロダコはマダコ科らしい味わいでとても美味しいタコです。
メジロダコは、茹でるとマダコより黒っぽい色合いになります。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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