サワラ(鰆)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

瀬戸内海ではこれから旬を迎える魚、「サワラ」。
西日本では昔から好まれてきました。
サワラの人気は西高東低で、東日本ではあまり馴染みのない魚です。
昔サワラは瀬戸内海で多く漁獲されていましたが、近年減少傾向にあります。
生態系が変わってきたのかもしれません。

サワラはほどよい脂ノリとクセのない味わいで、どのような料理にも合うとても美味しい魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はサワラの秘密すべてご紹介します。

サワラ(鰆)の基本情報

サワラの切り身

サワラ(鰆)の種類・寿命

サワラは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サワラ族サワラ属に属します。
サワラ属のなかまには、「ヒラサワラ」「ヨコシマサワラ」「ウシサワラ」「オーストラリアン・スポッテッド・マッカレル」「ブラッド・バード・キング・マッカレル」などがいます。

サワラは1歳で45センチ程度、2歳で65センチ程度と、3歳で80センチ程度まで成長します。
また、サワラの寿命は6年ほどです。

サワラ(鰆)の生態・食性

サワラは日本では北海道から九州南岸に広く分布しており、水深2から100メートルのほどの海域に生息しています。
サワラは水温が上昇する春~秋は浅い海域を回遊し、冬場は深く潜ります。
サワラは小魚や甲殻類を食べて生活しています。

また、サワラの産卵期は春です。

サワラ(鰆)の特徴と代表産地

外見 体長は100センチ程度
体形は細長い
背が青黒く腹が銀白色
頭部が小さい
鋭い歯がある
腹ビレが小さい
体側に黒い斑点がある
小離鰭がある
細かいウロコがある
柔らかい身質
脂ノリがいい
淡泊な味わい
甘味がある
うま味がある
皮目に旨みがある
熱しても身が柔らかい
12~2月
漁方 流し刺し網
釣り
定置網
巻き網
産地 福井県
石川県
京都府
長崎県
島根県

サワラ(鰆)の由来の秘密

サワラ(鰆)の由来

サワラは体形がほっそりしており「狭い腹(さはら)」と呼ばれており、それが転じ「サワラ」と言います。

サワラ(鰆)を漢字で書くと「鰆」

サワラを漢字で書くと「鰆」です。
サワラは春になると産卵のため瀬戸内海に集まります。
瀬戸内海で春が一番多く漁獲されていたことから、魚ヘンに「春」で「鰆」と書きます。

サワラ(鰆)を英語で書くと「Spanish mackerel」

サワラを英語で書くと「Spanish mackerel」です。
「Spanish」はスペインのという意味です。
「Mackerel」は回遊魚という意味です。

サワラ(鰆)の栄養

サワラには不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

サワラ(鰆)の目利きポイント!

サワラ(鰆)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにサワラ(鰆)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyサワラ(鰆)を是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダに透明感がある
4.カラダが丸く大きい
5.模様がはっきりしている

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サワラ(鰆)は出世魚

サワラは出世魚です。
サワラは成長するにつれて名前が変わります。

・サゴシ:40~50センチ
・ナギ:50~60センチ
・サワラ:60センチ以上

サワラ(鰆)のさばき方

店主がサワラの3枚おろしからお刺身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。

最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録

サワラ(鰆)のおもしろ情報

サワラ(鰆)の地方名

サワラ(鰆)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・オキサワラ:長崎県
・カマチ:福岡県
・グッテリ:愛媛県
・サーラ:沖縄県
・サゴシ:和歌山県、徳島県
・サゴセ:徳島県
・サゴチ:東京都
・シマウマ:高知県
・トオサアラ:沖縄県
・ホンサワラ:東京都、島根県
・ヤナギ:徳島県
・ヤナギサワラ:石川県

サワラ(鰆)の付く地名

・小笠原村(おがさわらむら):東京都
・福岡市早良区(ふくおかしさわらく):福岡県

・笹原(ささわら):富山県下新川郡入善町
・笹原町(ささわらまち):熊本県宇土市
・佐原(さわら):岐阜県本巣市
・砂原(さわら):北海道茅部郡森町
・早良(さわら):福岡県福岡市早良区
・佐原(さわら):三重県多気郡大台町
・佐原イ(さわらい):千葉県香取市
・沢良木町(さわらぎちょう):大阪府高槻市
・沢良宜西(さわらぎにし):大阪府茨木市
・沢良宜浜(さわらぎはま):大阪府茨木市
・沢良宜東町(さわらぎひがしまち):大阪府茨木市
・佐原組新田(さわらぐみしんでん):茨城県稲敷市
・佐原下手(さわらしたて):茨城県稲敷市
・佐原ニ(さわらに):千葉県香取市
・砂原西(さわらにし):北海道茅部郡森町
・佐原ハ(さわらは):千葉県香取市
・砂原東(さわらひがし):北海道茅部郡森町
・佐原ホ(さわらほ):千葉県香取市
・佐原ロ(さわらろ):千葉県香取市
・三町目松屋町通椹木町下る(さんちょうめまつやまちどおりさわらぎまちさがる):京都府京都市上京区
・大黒町猪熊通椹木町上る(だいこくちょういのくまどおりさわらぎちょうあがる):京都府京都市上京区
・大黒町椹木町通猪熊西入(だいこくちょうさわらぎちょうどおりいのくまにしいる):京都府京都市上京区
・長沢原(ながさわら):新潟県妙高市
・西砂原後町(にしさわらごちょう):栃木県足利市
・二町目松屋町通椹木町上る(にちょうめまつやまちどおりさわらぎちょうあがる):京都府京都市上京区
・東椹木町(ひがしさわらぎちょう):京都府京都市中京区
・東砂原後町(ひがしさわらごちょう):栃木県足利市

サワラ(鰆)のまとめ

サワラは産卵後の真夏を除き、いつでも美味しい魚です。
特に冬場のサワラは「寒鰆」と呼ばれ脂ノリがよく、春とは全く異なる味わいが楽しめます。
刺身も美味しいですが、個人的にはホイル焼きが一番おすすめです。
シンプルに焼くことでサワラ特有の上品な味わいが引き立ちます。
きのした生魚店でも新鮮なサワラを仕入れております。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

Follow me!