シシャモ（柳葉魚）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

昔から親しまれてきた魚「シシャモ」。
丸干しが一般的で酒の肴としてもとても人気の魚です。
しかし、近年出回っているほとんどはカラフトシシャモという別の種で、本種のシシャモは漁獲量が少なくとても貴重な食材となっています。
関東では鮮魚として流通しており「本シシャモ」と呼ばれ、高値で取引されています。
シシャモは日本の固有種で、サケと似た修正を持つ魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はシシャモの秘密すべてご紹介します。

シシャモ（柳葉魚）の基本情報

シシャモ（柳葉魚）の種類・寿命

シシャモは顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区側原棘鰭上目サケ目キュウリウオ科シシャモ属に属します。
シシャモのなかまには、「カラフトシシャモ」「キュウリウオ」「ワカサギ」などがいます。

シシャモは１年で成魚となります。
シシャモの寿命は短く３年ほどです。

シシャモ（柳葉魚）の生態・食性

シシャモは北海道の太平洋側に分布している、日本固有種です。
シシャモはサケと似た修正があり、河川などの淡水で生まれ、海にくだり成長し、産卵のために秋になると河川に戻ります。
シシャモは水深２０から３０メートルほどの海域に生息しており、ゴカイやヨコエビなどを食べて生活しています。
また、シシャモの産卵は１０月から１１月にかけてです。

シシャモ（柳葉魚）の特徴と代表産地

外見	全長は１５センチ程度 体形は側扁している 細長いカタチ 側線が前方のみある 背は薄い褐色 腹は銀白色
味	上品な味わい 熱しても身が硬くならない 小骨は柔らかい 独特な香りがある 濃厚なうま味がある
旬	１０月～１２月
漁方	けた網漁
産地	北海道

 

シシャモ（柳葉魚）の由来の秘密

シシャモ（柳葉魚）の由来

シシャモはアイヌ語で「スサモ、スシャモ」と呼ばれており、それが転じ「シシャモ」と呼ばれた。

シシャモ（柳葉魚）を漢字で書くと「柳葉魚」

シシャモを漢字で書くと「柳葉魚」です。
アイヌ民族が神様に祈りを捧げたところ、柳の葉が落ちて魚になったという伝説があり、この魚がシシャモであったことからです。

シシャモ（柳葉魚）を英語で書くと「Ｓｍｅｌｔ」

シシャモを英語で書くと「Ｓｍｅｌｔ」です。
「Ｓｍｅｌｔ」はキュウリウオ科の魚を意味しています。

シシャモ（柳葉魚）の栄養

シシャモはミネラル豊富な食材です。
またうま味成分のアミノ酸も豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・ナイアシン（血行促進、冷え性改善）
・ビタミンＡ（皮膚や粘膜を正常に保つ）
・ビタミンＢ群（神経の機能の正常化）
・ビタミンＤ（カルシウムの吸収を促進）
・ビタミンＥ（抗酸化作用）
・鉄分（貧血の防止）
・葉酸（細胞の生まれ変わりを助ける働き）
・リン（歯や骨を丈夫にする）
・マグネシウム（カラダの代謝を促す）
・カルシウム（骨を強くし骨粗鬆症を予防）
・カリウム（細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止）
・グルタミン酸（興奮系の伝達物質を分泌させる）
・グリシン（肌のハリと弾力を保つ）
・ロイシン（筋肉のエネルギー源）
・リジン（カラダの免疫力を高める）
・アスパラギン酸（ミネラルを体内に取り込む）
・アラニン（二日酔いの改善）

シシャモ（柳葉魚）の５つの目利きポイント！

シシャモにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように シシャモにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy シシャモを是非見つけてください。

１．腹が硬い
２．目が澄んでいる
３．カラダに潤いがある
４．あまり成熟していない
５．干し物は変色していない

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

シシャモ（柳葉魚）のおもしろ情報

シシャモ（柳葉魚）の地方名

シシャモ（柳葉魚）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・シシュハモ：北海道
・スサモ：北海道
・スシャモ：北海道
・ホンシシャモ：東京都

シシャモ（柳葉魚）が付く地名

・支寒内（ししゃもない）：北海道千歳市

シシャモ（柳葉魚）のまとめ

シシャモは北海道の太平洋側に生息している日本固有種で、近年とても貴重な食材となっています。
シシャモは丸干しのイメージがありますが、そのほとんどが輸入の別種です。
シシャモは鮮魚として流通しており、刺身がとても美味しいと評判です。
とても貴重なシシャモの刺身ですが、一度は食べてみたいですね。
興味のある方は、ぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。