ウチワエビ(団扇蝦)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
ウチワのようなカタチが特徴的な「ウチワエビ」。
ウチワエビは可食部がとても少ないですが、その味わいは伊勢海老にも引けを取らないと評される、まさに絶品のエビと言えます。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はウチワエビの秘密すべてご紹介します。
目次
ウチワエビ(団扇蝦)の基本情報
ウチワエビ(団扇蝦)の種類・寿命
ウチワエビは節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目ウチワエビ属に属します。
ウチワエビ属のなかまには「オオバウチワエビ」などがいます。
また、ウチワエビの寿命は明確にはまだわかっていません。
ウチワエビ(団扇蝦)の生態・食性
ウチワエビは、日本やオーストラリアなどの熱帯から温帯域の西太平洋沿岸に分布しています。
日本では千葉県から九州にかけて生息しており、水深100メートルほどの海域で生活しています。
ウチワエビは肉食で小魚などを食べて生活しています。
また、ウチワエビの産卵期は1から3月です。
ウチワエビ(団扇蝦)の特徴と代表産地
外見 | 全長は20センチ程度 体形は縦に扁平している 体色は赤紫色 頭胸甲にノコギリの様な切れ込みがある 第二触角が板状に広くなっている 歯が大きく11~12個ある |
味 | 身がぎっしり詰まっている ほどよい食感がある 甘みとうま味が強い 甲殻類らしい繊細な風味がある プリッとした食感 熱すると硬く締まる |
旬 | 3月~6月 |
漁方 | 底曳網 刺し網 |
産地 | 長崎県 鳥取県 島根県 |
ウチワエビ(団扇蝦)の由来の秘密
ウチワエビ(団扇蝦)の由来
ウチワエビは押しつぶされたように平たいカタチからウチワ(団扇)のようだということから、ウチワエビと呼ばれた。
ウチワエビ(団扇蝦)を漢字で書くと「蝉蝦」
ウチワエビを漢字で書くと「団扇蝦」です。
「団扇(ウチワ)」のカタチに似ているエビという意味です。
「蝦(エビ)」は甲羅に覆われており虫のように見えることから虫ヘンが用いられ、「叚」は体を曲げるという意味です。
ウチワエビ(団扇蝦)を英語で書くと「Slipper lobster」
ウチワエビを英語で書くと「Flathead lobster」です。
「Flathead」は頭部が平たいという意味です。
「Lobster」は大きなエビという意味です。
ウチワエビ(団扇蝦)の栄養
ウチワエビは美味しいだけでなく、高タンパク低脂質でとてもヘルシーな食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
ウチワエビ(団扇蝦)の5つの目利きポイント!
ウチワエビにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにウチワエビにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyウチワエビを是非見つけてください。
1.活きているモノ
2.カラダに厚みがある
3.持ってずっしり重い
4.甲羅に赤身がある
5.甲羅が干からびていない
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
ウチワエビ(団扇蝦)のおもしろ情報
ウチワエビ(団扇蝦)の地方名
ウチワエビ(団扇蝦)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・キンチャクエビ:静岡県
・コウエビ:山口県
・シラミエビ:島根県、山口県
・セッタ:徳島県
・ツビエビ:愛知県
・ハタキエビ:静岡県
・バタバタ:京都府
・パチパチエビ:宮崎県
・ヒッパタキ:静岡県
・ペッタン:静岡県
ウチワエビ(団扇蝦)の付く地名
ウチワの付く地名
・内原(うちわら):岐阜県大垣市
・内原町(うちわらちょう):徳島県阿南市
・加茂町知和(かもちょうちわ):岡山県津山市
・吉舎町知和(きさちょうちわ):広島県三次市
・木曽川町内割田(きそがわちょううちわりでん):愛知県一宮市
・沢内若畑(さわうちわかはた):岩手県和賀郡西和賀町
・火打岩(ひうちわん):兵庫県丹波篠山市
・南方町内鰐丸(みなみかたまちうちわにまる):宮城県登米市
エビ(蝦)の付く地名
・蝦貫(えぞぬき):福島県福島市
・蝦夷森(えぞもり):岩手県下閉伊郡田野畑村
・蝦蟆渕(がまぶち):福島県喜多方市
ウチワエビ(団扇蝦)のまとめ
ウチワエビは漁獲量が少なく、可食部も少ないためとても希少なエビです。
ウチワエビの刺身は、伊勢海老よりも美味しいといわれています。
ぜひ一度食べていただきたいです。
きのした生魚店でも新鮮なウチワエビを仕入れておりますので、ぜひお問合せください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。