ヒラメの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

タイとともに白身魚を代表する「ヒラメ」。
釣りの対象魚としてもとても人気の魚です。
ヒラメは古くから日本人に親しまれてきた食材で、養殖も盛んにおこなわれています。
ヒラメの天然と養殖は見た目で判断することができます。
ヒラメの裏側が真っ白いものが天然で、黒い模様があるものが養殖です。

ヒラメの天然は状態がイイものでないとうま味や脂ノリが悪く淡泊です。
個人的には養殖のヒラメの方が脂ノリがよく弾力もありエンガワまで美味しく状態が安定しているので好きです。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はヒラメの秘密すべてご紹介します。

ヒラメの基本情報

ヒラメ

ヒラメの種類・寿命

ヒラメは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目ヒラメ科ヒラメ属に属します。
ヒラメ属には本種しかいません。
ヒラメ科のなかまには、「タマヒラメ」「テンジクガレイ」「メガレイ」などがいます。

ヒラメは成長が早く1歳で30センチ、2歳で40センチ、3歳で55センチほどまで成長し成魚となります。
ヒラメの寿命はとても長く10年から20年ほどと言われており、1メートルを超える個体もいます。

ヒラメの生態・食性

ヒラメは全国各地に分布しており水深10メートルから200メートルの砂地に生息しています。
ヒラメは夜行性で昼間は砂の中に身を隠し、夜になると活動し小魚や甲殻類などを食べて生活しています。
ヒラメはカメレオンのように体色を環境に応じ変化させる生き物で、15分ほどで周囲の色に馴染みます。

またヒラメの産卵期は2月から6月頃です。
孵化直後のヒラメは不思議なこと一般的な魚と同じ位置に目があります、1カ月くらい経過すると両目が左側に移動します。

ヒラメの特徴と代表産地

外見 体長は70センチ程度
体形は平べったい
体高が高い
口が大きく歯が鋭い
表側が茶褐色
裏側が白い
カラダの左側に両目がある
弾力がありモチモチしている
淡泊で上品な味わいの白身
透明感のある白身で旨みがあり
みずみずしく透明感がある
うま味豊か
熱しても硬くならない
真子、白子が美味しい
エンガワの脂ノリがいい
12~3月
漁方 釣り
刺し網
底曳き網
養殖
産地 青森県
北海道
福島県
長崎県
茨城県
【養殖】
大分県
鹿児島県
愛媛県
長崎県
宮崎県

 

 

ヒラメの由来の秘密

ヒラメの由来2選

ヒラメの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。平たい体に目が二つ並んでいる様子から「平目(ヒラメ)」と呼ばれた。
2つ目。片方に目が並んでいることから「比目魚(ヒモクギョ)」と呼ばれており、それが転じた。

ヒラメは漢字で書くと「鮃」

ヒラメはカラダが平べったいことから、魚ヘンに平で「鮃」と書きます。

ヒラメの栄養

ヒラメは低脂肪高タンパクな白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・鉄分(貧血の防止)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

ヒラメの5つの目利きポイント!

ヒラメにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにヒラメにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyヒラメを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.腹が張っている
4.全体的に艶があり透明感がある
5.大きさは1~1.5㎏

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ヒラメのさばき方

店主がヒラメを5枚おろしにさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ヒラメのおもしろ情報

ヒラメの地方名

ヒラメは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・オオガレイ:新潟県
・オオクチカレイ:和歌山県、広島県、愛媛県
・オオソゲ:神奈川県、東京都
・オオバス:富山県
・カイワ:熊本県
・カルワ:青森県
・ソゲ:千葉県、東京都
・テックイ:北海道
・バカガレイ:福井県
・ハガレ:富山県
・バカレイ:福井県
・ハス:静岡県
・ハスガレ:神奈川県
・ハタタガレ:鳥取県
・ヒダリグチ:山口県
・ホンガレイ:和歌山県
・マガリイワ:熊本県
・マガレイ:山形県
・ミビキ:富山県
・メビキ:富山県
・ヤスナゴ:愛知県

ヒラメの付く地名

・志佐町田ノ平免(しさちょうたのひらめん):長崎県松浦市

ヒラメのことわざ

親を睨むと鮃になる(おやをにらむとひらめになる)

親を睨むとバチが当たり鮃のように目が片寄ってしまうという意味です。また、親を睨むと鰈になるともいいます。親は大切にしましょうということですね。

左鮃右鰈(ひだりひらめみぎかれい)

鮃は目がからだの左側にあり、鰈はからだの右側にあるということ。鮃と鰈の区別がつかないときはこのことわざを思い出してみてください。しかし、まれに例外がいます。

ヒラメのまとめ

ヒラメはとにかく高タンパク低脂質で消化もいい魚です。
離乳食として使用されることも多く子供からお年寄りまで誰もが好む魚ではないでしょうか。
養殖・天然で味に差はありますが養殖ヒラメの方が好きという声もよく聞きます。
きのした生魚店では高級な天然ヒラメ、比較的安価な養殖ヒラメどちらもご用意しておりますのでぜひ比べていただきたいです。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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