バカガイ(アオヤギ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

印象的な名前の貝、「バカガイ」。
常に口をあけておりバカっぽく見えるから「バカガイ」と呼ばれる、という説もあります。
バカガイは実は日本人にお馴染みの貝で、潮干狩りではアサリよりたくさん獲れることもあります。

バカガイはうま味成分のアミノ酸が豊富で、寿司ネタとしてもとても人気の貝で「アオヤギ(青柳)」と呼ばれています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はバカガイ(アオヤギ)の秘密すべてご紹介します。

バカガイ(アオヤギ)の基本情報

バカガイ

バカガイ(アオヤギ)の種類・寿命

バカガイは軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目バカガイ超科バカガイ科バカガイ亜科バカガイ属に属します。
バカガイ属のなかまは、「シオフキ」です。
バカガイ科のなかまには、「ウバガイ」「オオトリガイ」「アリソガイ」「ナガウバガイ」「ミルクイ」などがいます。

バカガイは成長がとても早い貝で、半年で5センチほどにまで成長します。
またバカガイの寿命は10年ほどと言われています。

バカガイ(アオヤギ)の生態・食性

バカガイは東南アジアからサハリンまでの浅い内湾に広く分布しており、日本では北海道・東京湾・伊勢湾・瀬戸内海に多く生息しています。
バカガイは潮間帯下部から水深20メートルほどのところで砂地にもぐり、水管を出してプランクトンを食べながら生活しています。
アサリよりも比較的深い場所に生息しています。

またバカガイの産卵期は3月から7月にかけてです。

バカガイ(アオヤギ)の特徴と代表産地

外見 殻長8センチ程度
ハマグリに似た形をしている
殻が薄く割れやすい
殻の色はベージュ色
殻には縦縞模様が入っている
殻に艶がない
口をあけている
歯留まりがいい
うま味が豊富
貝らしい風味が強い
甘みが強い
ほのかに渋い
熱すると身が締まる
1月~5月
漁方 貝桁網
産地 【国産】
北海道
愛知県
千葉県
【輸入】
韓国

 

 

 

バカガイ(アオヤギ)の由来の秘密

バカガイ(アオヤギ)の由来3選

バカガイの由来は諸説ありますがその中から3つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?

1つ目、バカガイが常に口をあけてベロを出しているように見えることから「馬鹿貝(バカガイ)」と呼ばれた。
2つ目、バカガイの殻が薄く割れやすいことから「破家貝(バカガイ)」と呼ばれた。
3つ目、バカガイが移動するスピードが速いことから、「場替え貝(バカエガイ)」と呼ばれた。

また、バカガイを漢字で書くと「馬鹿貝」です。

バカガイ(アオヤギ)の栄養

バカガイ(アオヤギ)にはうま味成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・鉄分(貧血の防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

バカガイ(アオヤギ)の5つの目利きポイント!

バカガイ(アオヤギ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにバカガイ(アオヤギ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyバカガイ(アオヤギ)を是非見つけてください。

1.殻長8センチ程度
2.触るとすぐに口を閉じる
3.殻が割れていない
4.重量感がある
5.むき身はそっている

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

バカガイ(アオヤギ)のおもしろ情報

バカガイ(アオヤギ)の地方名

バカガイ(アオヤギ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アオヤギ:東京都
・キヌガイ:福岡県
・バカゲ:千葉県
・トリガイ:愛媛県
・ウバガイ:熊本県

バカガイ(アオヤギ)を含む地名

・青柳(あおやぎ):茨城県桜川市
・青柳(あおやぎ):東京都国立市
・青柳(あおやぎ):福島県南会津郡南会津町
・青柳(あおやぎ):山形県山形市
・青柳(あおやぎ):千葉県市原市
・青柳(あおやぎ):福岡県古賀市
・青柳(あおやぎ):埼玉県狭山市
・青柳(あおやぎ):山口県下松市
・青柳(あおやぎ):茨城県鉾田市
・青柳(あおやぎ):千葉県君津市
・青柳(あおやぎ):青森県青森市
・青柳(あおやぎ):埼玉県草加市
・青柳(あおやぎ):埼玉県川越市
・青柳海岸(あおやぎかいがん):千葉県市原市
・青柳北(あおやぎきた):千葉県市原市
・青柳町(あおやぎちょう):岐阜県岐阜市
・青柳町(あおやぎちょう):岩手県北上市
・青柳町(あおやぎちょう):埼玉県草加市
・青柳町(あおやぎちょう):群馬県館林市
・青柳町(あおやぎちょう):愛知県名古屋市千種区
・青柳町(あおやぎちょう):茨城県水戸市
・青柳町(あおやぎちょう):山形県鶴岡市
・青柳町(あおやぎちょう):高知県高知市
・青柳町(あおやぎちょう):北海道函館市
・青柳町(あおやぎまち):山梨県南巨摩郡富士川町
・青柳町(あおやぎまち):福岡県古賀市
・青柳町(あおやぎまち):群馬県前橋市
・安曇川町青柳(あどがわちょうあおやぎ):滋賀県高島市
・牛ケ瀬青柳町(うしがせあおやぎちょう):京都府京都市西京区
・上青柳(かみあおやぎ):茨城県石岡市
・加茂町青柳(かもちょうあおやぎ):岡山県津山市
・北青柳(きたあおやぎ):埼玉県久喜市
・高陽青柳町(こうようあおやぎちょう):秋田県秋田市
・静内青柳町(しずないあおやぎちょう):北海道日高郡新ひだか町
・下青柳(しもあおやぎ):茨城県石岡市

バカガイ(アオヤギ)のまとめ

バカガイはその名前とは裏腹にとても高級で美味しい貝です。
特に身が大きく新鮮なバカガイは絶品です。
また剥き身になると呼び名が変わる貝で、「アオヤギ」と呼ばれています。
きのした生魚店でも新鮮なバカガイを仕入れておりますので、ご興味のある方はぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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