アサリの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

潮干狩りのシーズンがやってきました。
今年も一度は行きたいですね(^^)/
アサリは古くから家庭料理になくてはならない食材ですが、近年は温暖化や水質汚染などの影響で漁獲量が激減しています。
各地で様々な対策が取られているので、これから増加することを期待しています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はアサリの秘密すべてご紹介します。

アサリの基本情報

アサリ

アサリの種類・寿命

アサリは軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ科アサリ属に属します。
アサリ属のなかまは「ヒメアサリ」などです。

またアサリの寿命は8年ほどで、大きい個体は9センチほどになります。
アサリは市場に流通する3~4センチほどに成長するまでには2~3年ほどかかります。

アサリの生態・食性

アサリは日本全国の内湾や干潟、朝鮮半島や台湾・フィリピンなどの沿岸に広く分布しており、水深10メートル以内の砂底地に生息しています。
近年ではヨーロッパやアメリカ西海岸などにも移植されています。
アサリは砂に潜った状態で水管を伸ばし珪藻類や有機物を食べて生活しています。

またアサリの産卵は関東より南は春と秋の2回で東北では1~2回、北海道では2回です。

アサリの特徴と代表産地

外見 殻長は3~4センチ程度
殻に放射状の成長線がある
殻は丸みを帯びた三角形
殻の模様は個体により様々
うま味が強い
クセがない
上品な味わい
イイ出汁が出る
熱しても硬くならない
3月~5月
9月~10月
漁方 じょれん曳
腰巻き曳き
産地 【国産】
愛知県
熊本県
福岡県
三重県
静岡県

【輸入】
中国
韓国

 

 

アサリの由来の秘密

アサリの由来2選

アサリの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。アサリは「干潟を漁る(アサル)と容易にとれる貝」という意味で「漁(アサ)る貝」と呼ばれた。
2つ目。砂の中にいる貝を「砂利(サリ)」と呼んでおり、アサリは浅い砂の中にいるため「浅砂利(アサリ)」と呼ばれた。

アサリは漢字で「浅利」

昔から砂の中にいる貝を「砂利(サリ)」と呼んでおり、アサリは浅い砂の中にいるため「砂利」と「浅い」が合体し「浅利」となりました。

アサリの栄養

アサリには鉄分やビタミンB12が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・鉄分(貧血の防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

アサリの5つの目利きポイント!

アサリにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにアサリにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyアサリを是非見つけてください。

1.殻長4センチ以上
2.元気よく生きている
3.水管から水が飛び出てくる
4.貝殻が平べったい
5.殻がしっかり閉じている

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

アサリの砂抜き

味わい深くとても美味しいアサリですが、砂を噛んでいることがよくあります。
食べているときにジャリっと嫌な感触があると食べにくくなってしまいます。
砂はきっちり抜いて美味しく食べたいですね。

1.20℃ほどの水を準備する
2.1リットルに対し30グラム塩を加える
3.洗面器にスノコを引く
4.アサリを平たく並べる
5.塩水をひたひたに注ぐ
6.数時間放置(冷蔵庫はNG)

アサリのおもしろ情報

アサリのことわざ

麦の穂が出たら浅蜊は食うな(むぎのほがでたらあさりをくうな)

麦の穂が出る初夏は、アサリの産卵期になります。
食中毒を起こしやすいため、アサリを食べない方がいいという意味。

アサリの地方名

アサリは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・イソモ:広島県
・コガイ:広島県

アサリの付く地名

・浅利(あさり):山梨県中央市
・浅里(あさり):三重県南牟婁郡紀宝町
・朝里(あさり):北海道小樽市
・朝里川温泉(あさりがわおんせん):北海道小樽市
・浅利町(あさりちょう):島根県江津市
・賑岡町浅利(にぎおかまちあさり):山梨県大月市

アサリのまとめ

アサリは昔から日本人にとってとても重要な食材で、お味噌汁や酒蒸しはなんとも言えない味わいです。
個人的にはアサリ料理はボンゴレビアンコが好きです。
近年は輸入のアサリが増加していますが、やはり国産のアサリの方が風味もあり美味しいと感じます。
きのした生魚店では国産のアサリも仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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