ミズダコの秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

世界最大のタコは「ミズダコ」です。
ミズダコはあまり馴染みがないと思っている方も多いかもしれませんが、マダコの代替品として使用されていることが多くあります。国内の水揚げされるタコのなかでも最も多いのが、実はミズダコなのです。
味がなく水っぽいと言われていたミズダコですが、近年では調理法の改善により美味しく食べることができます。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はミズダコの秘密すべてご紹介します。

ミズダコの基本情報

ミズダコの種類・寿命

ミズダコは動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科ミズダコ属に属します。
マダコ属のなかまは「マダコ」「ヒョウモンダコ」「スナダコ」「チヒロダコ」「イイダコ」などがいます。
ミズダコの寿命は３～４年ほどです。成長がとても早く、１０キロを超えるまで成長します。

ミズダコの生態・食性

ミズダコは北太平洋に広く分布しています。
日本近海では九州より北の日本海側と千葉県より北の太平洋側で、水深２００メートルほどのところに生息しています。
ミズダコはエビやカニなどを食べて生活しています。

ミズダコの産卵期は６月から７月です。
ミズダコは一生に一度産卵し、５万個ほどの卵を産みます。
卵の孵化を見届けたあと、親ダコは死んでしまいます。

ミズダコの特徴と代表産地

外見	タコ類最大 体長３～５m 体重１０～５０㎏ 腕の先が細い 足の長さが揃っている 頭部にヒダがある 吸盤がかなり大きい 海中で出会うと危険(襲われる)
味	水分が多いため柔らかい 生食で食べると美味しい 少し水っぽい(好みです) 歯触りがいい 甘みが強い
旬	通年
漁方	釣り カゴ漁 タコ箱
産地	【国産】 北海道 青森県 福島県 【輸入】 カナダ

 

 

 

 

 

ミズダコの由来の秘密

ミズダコの由来

タコは足が多いことから「多股（たこ）」と呼ばれています。
またミズダコの由来はマダコと比較し水分が多いことからです。

タコを漢字で書くと「蛸」

現在ではタコは漢字で「蛸」と書きますが、本来は「海蛸子（うみだこ）」と書いていたものが省略されたものです。
本来は「蛸」はクモ（蜘蛛）を意味する漢字で、「海にひそむクモ」ということから「海蛸子」となったことが由来です。

ミズダコの栄養

ミズダコは低脂肪高タンパクの食品です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

ミズダコの５つの目利きポイント！

ミズダコにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにミズダコにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyミズダコを是非見つけてください。

１．吸盤に吸着力がある
２．身が透き通り透明感がある
３．身を押すと色がかわる
４．足は短く太い
５．すべての足先に吸盤がある（メス）

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

タコのさばき方

店主が生ダコをさばきました。１ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ミズダコのおもしろ情報

ミズダコの地方名

ミズダコは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・エラカレ：岩手県
・タコドウグ：青森県
・オオダコ：北海道
・シオダコ：北海道

タコを含む地名

・潮来市（いたこし）： 茨城県
・香取郡多古町（かとりぐんたこまち）： 千葉県

タコのことわざ

・蛸の糞で頭へあがる（たこのくそであたまへあがる）

自分では得意だと思いあがっていることがらに対し、他人からはとるに足りないと見下されているという意味です。
昔タコの胴体は頭であると考えられていたことからきたことわざです。

・蛸の共食い（たこのともぐい）

同類のものが害し合うようすのことです。

・蛸は身を食う（たこはみをくう）

財産や資産を食い荒らすという意味。
空腹になったタコは自分の足を食べてしまうことからきたことわざです。

・【番外編】タコる（たこる）

野球の試合がノーヒットで終わるようすのことです。

ミズダコのまとめ

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⇒タコの種類と味の比較！
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ミズダコは以前は水っぽいと言われ安価な食品でしたが、最近では調理法が工夫されとても美味しく食べることができます。
マダコが減少している近年では、代替品として欠かすことができない食品となっています。

きのした生魚店では新鮮な生ダコや茹ダコを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。