マボヤ(ホヤ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

「海のパイナップル」と呼ばれているマボヤ。
不思議なカタチをしており未知の食べ物のように見えますが、熱烈なファンができるほどの珍味です。
独特の渋みがあり、好き嫌いがはっきりしていますが。。

夏の今マボヤはグリコーゲンが多くなり、旨味がまします。
一度食べてみてはいかがでしょうか。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマボヤ(ホヤ)の秘密すべてご紹介します。

マボヤ(ホヤ)の基本情報

マボヤ

マボヤ(ホヤ)の種類・寿命

マボヤはマボヤ目マボヤ科マボヤ属に属します。
マボヤ属に属するなかまは「アカボヤ」です。
そのほかにマボヤ科は「カラスボヤ」など日本だけでも100種類以上存在すると言われています。

またマボヤの寿命は4~5年ほどと言われています。

マボヤ(ホヤ)の生態・食性

マボヤは日本の各地・朝鮮半島や中国の近海などに生息しています。
マボヤには不思議な生態があります。
成体になる前はオタマジャクシのような姿をしており、なにも食べず海中を漂っています。
その後岩場などにくっつき変態し、パイナップルのような姿になります。

成体となったマボヤは付着生活をし、移動することはありません。
ろ過装置のように入水管からプランクトンなどを含んだ海水を吸い込み、出水管から海水を排泄物と一緒に排出して生活しています。
また、マボヤの産卵期は12月ころです。
マボヤは雌雄同体(しゆうどうたい)の生き物で、卵と精子をひとつの個体が同時に放出し海中で受精します。
不思議なことに自分が放出した卵と精子は受精しないようになっています。

マボヤ(ホヤ)の特徴と代表産地



外見 体高は15センチほど
体色は赤い橙色
固い皮に覆われている
表面に凸凹になっている
頂上部にはふたつ突起がある
身質は弾力がある
シコシコとした食感
独特の苦みがある(シントラオール)
磯の香りとほのかに甘い
5月~8月
漁方 養殖
潜水漁
産地 宮城県
岩手県
青森県

 

 

 

 

 

マボヤ(ホヤ)の由来の秘密

マボヤは炎のような色とカタチをしていることから、「火焼け(ホヤ)」と呼ばれた。
また、「宿り木(ホヤ)」に似ているためという説もあります。

ホヤを漢字で書くと「海鞘(ホヤ)」です。
ホヤの厚い殻が「鞘(サヤ)」に見えるため、海の鞘(サヤ)と書きます。

マボヤ(ホヤ)の栄養

マボヤ(ホヤ)は鉄や亜鉛などのミネラルを豊富に含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)

マボヤ(ホヤ)の5つの目利きポイント!

マボヤ(ホヤ)にも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにマボヤ(ホヤ)にも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyマボヤ(ホヤ)を是非見つけてください。

1.皮の赤みが強い
2.皮に艶がある
3.皮にハリがある
4.カタチがずんぐり丸い
5.持ってずっしり思い

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マボヤ(ホヤ)のさばき方

店主がアカボヤを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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マボヤ(ホヤ)のおもしろ情報

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マボヤ(ホヤ)のことわざ

五月ホヤは嫁に食わすな

旬のホヤは美味しいため、お嫁さんには食べさせたくないという意味です。
またホヤには種(たね)がないため子宝に恵まれるよう、お嫁さんには食べさせないという説もあります。

マボヤ(ホヤ)の地方名

マボヤ(ホヤ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ホヤ
・トツイ

マボヤ(ホヤ)が付く地名

・佐保山(さほやま):宮城県仙台市太白区
・三保谷宿(みほやじゅく):埼玉県比企郡川島町
・古川保柳(ふるかわほやなぎ):宮城県大崎市
・保野(ほや):長野県上田市
・穂保(ほやす):長野県長野市
・帆山町(ほやまちょう):福井県越前市
・法蓮佐保山(ほうれんさほやま):奈良県奈良市

マボヤ(ホヤ)のまとめ

マボヤを食べたことがない方も多いかと思います。
マボヤは独特の苦みと磯の香りが特徴で、かなり好みのわかれる食材です。
ぜひ一度は食べてみるべしです!

またマボヤは古くなるにつれ臭みやエグミが増していくため、鮮度がとても大切な食材です。
きのした生魚店でも新鮮なマボヤを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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