クロメバルの秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

メバルのなかまは世界中で１２０種も存在すると言われています。
メバルのなかでも味が良いと言われている「クロメバル」。
煮魚の定番であるメバルは昔庶民的な魚でしたが、近年では漁獲量の減少とともに高級魚となっています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はクロメバルの秘密すべてご紹介します。

1 クロメバルの基本情報
2 クロメバルの由来の秘密
- 2.1 クロメバルの由来
- 2.2 メバルは漢字で書くと「鮴」
3 クロメバルの栄養
4 クロメバルの５つの目利きポイント！
5 クロメバルのさばき方
6 クロメバルのおもしろ情報
- 6.1 メバルの地方名
- 6.2 メバルが付く地名
7 クロメバルのまとめ

クロメバルの基本情報

クロメバルの種類・寿命

クロメバルはカサゴ目メバル科メバル属に属します。
かつては「クロメバル」「シロメバル」「アカメバル」は同一種として扱われていましたが、２００８年より別種としてみなすようになりました。
一般的にこの三種を総称して「メバル」と呼びます。

メバル属のなかまはとても多く、「アカガヤ」「アコウダイ」「ウスメバル」「エゾメバル」「クロソイ」「トゴットメバル」「ヨロイメバル」などが存在します。

クロメバルの成長はとても遅く、５年で２０センチほどの大きさになります。
またクロメバルの寿命は比較的長く１０年ほどになります。

クロメバルの生態・食性

クロメバルは北海道から九州の日本各地に広く分布しており、比較的浅い岩礁域に生息しています。
クロメバルは小エビなどの甲殻類や多毛類を食べて生活しています。

またクロメバルは晩秋に交尾し体内で受精します。
体内で孵化させ１２月から２月頃にかけて稚魚を産みます。

クロメバルの特徴と代表産地

外見	体長は２５センチ程度カラダは左右に側扁している体色は全体的に黒っぽい目が大きく張り出しているカラダのわりにヒレが大きいエラ蓋に鋭いトゲがある
味	淡泊な味わいほんのり脂の甘みがあるアラからはイイ出汁が出る身はしこしこした歯ざわり皮と身のあいだにうま味がある熱しても硬くならない
旬	１０～２月
漁方	刺し網釣り定置網
産地	神奈川県千葉県

クロメバルの由来の秘密

クロメバルの由来

メバルは目が大きく見張っていることが由来です。
また、クロメバルは体色が黒いことからクロメバルと呼ばれています。

メバルは漢字で書くと「鮴」

メバルを漢字で書くと魚ヘンに「休（やすむ）」で「鮴（めばる）」と書きます。
岩礁域に潜みじっと休んでいるように見えることから「休む魚」とよばれたことが由来です。

また、「眼張（めばる）」とも書きます。

クロメバルの栄養

クロメバルは低脂肪高タンパクな白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)