ザ魚問答|魚は水を飲むの?
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おはようございます。
魚は一日中水の中で暮らしています。
だからこそ。
「魚って水を飲むの?」
という疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
人間は喉が渇けば水を飲みます。
犬や猫も同じです。
では魚はどうでしょう。
水の中にいるのだから飲む必要がないのでしょうか。
実は魚たちは種類によって水の飲み方が大きく違います。
海の魚と川の魚ではまるで正反対の方法で体の水分を調整しているのです。
今回は魚たちの体に隠された驚きの水分管理システムを見ていきましょう。
目次
1. 魚は本当に水を飲むの?
結論から言うと。
魚は水を飲みます。
ただし。
すべての魚が同じように飲むわけではありません。
魚は呼吸のために常に口から水を取り込み。
エラへ流しています。
しかし呼吸のために通過する水と。
実際に体内へ取り込む水は別の話です。
魚によっては積極的に水を飲みます。
逆にほとんど飲まない魚もいます。
その違いを生み出しているのが。
海水か淡水かという環境なのです。
2. 海の魚はたくさん水を飲む
海水魚は意外にもたくさん水を飲みます。
なぜなら海水は魚の体液より塩分濃度が高いからです。
この状態では魚の体内の水分が外へ引っ張られてしまいます。
放っておくと脱水状態になってしまうのです。
そこで海水魚は失った水分を補うため。
積極的に海水を飲みます。
マグロ。
タイ。
アジ。
サバなど。
多くの海水魚がこの方法で生きています。
私たちから見ると。
海水を飲むなんて塩辛そうに感じますが。
魚にとっては生きるために欠かせない行動なのです。
3. 川の魚はほとんど水を飲まない
一方で川や湖に住む淡水魚は事情が違います。
淡水は魚の体液より塩分濃度が低い環境です。
すると今度は水が体の中へ自然に入り込んできます。
つまり勝手に水分が増えるのです。
だから淡水魚はほとんど水を飲みません。
もし海水魚と同じように飲んでしまうと。
体内の水分が多くなりすぎてしまいます。
コイ。
フナ。
メダカ。
ナマズなどは。
必要以上に水を飲まずに生活しています。
同じ魚でも海と川では正反対の戦略を取っているのです。
4. エラは呼吸だけの器官ではない
魚のエラは呼吸のためだけに存在しているわけではありません。
実は体内の塩分や水分を調整する重要な役割も担っています。
海水魚は余分な塩分をエラから排出します。
逆に淡水魚は体内の塩分を失わないよう工夫しています。
つまりエラは。
魚にとって肺と腎臓を合わせたような働きをしているのです。
魚が海でも川でも生きられるのは。
この優秀なエラのおかげなのです。
5. 海水魚は塩を捨てている
海水魚は海水を飲むたびに大量の塩分も取り込みます。
しかし塩分が増えすぎると体に悪影響が出ます。
そこで特殊な細胞を使い。
余分な塩分をエラから排出しています。
この細胞は塩類細胞と呼ばれます。
まるで体の中に小さな浄水装置があるようなものです。
海水を飲みながらも塩分を捨てることで。
体内環境を一定に保っているのです。
6. 淡水魚は大量のおしっこをする
淡水魚は体に水が入り込み続けます。
そのままでは体が水浸しになってしまいます。
そこで余分な水を尿として排出します。
実は淡水魚のおしっこの量はかなり多いのです。
しかも塩分はできるだけ残します。
水だけを捨てるような仕組みになっています。
魚の体はとても効率的です。
必要なものは残し。
不要なものだけを捨てるのです。
7. サケは海と川を行き来できる
サケは魚界でも特別な存在です。
海で成長し。
産卵のために川へ戻ります。
つまり海水と淡水の両方で生きる魚なのです。
そのためサケの体は環境に応じて変化します。
海にいる時は海水魚型。
川にいる時は淡水魚型へ切り替わります。
エラの働きも変わります。
水分調整の仕組みも変わります。
まるで二つの体を持っているかのようです。
サケの適応能力は魚の中でもトップクラスと言えるでしょう。
8. サメは少し特殊な方法を使う
サメは海に住んでいますが。
一般的な海水魚とは少し違います。
体内に尿素という物質を多く保持しています。
そのため体液の濃度が海水に近くなります。
結果として。
海水魚ほど大量に水を飲む必要がありません。
サメは独自の方法で水分バランスを維持しているのです。
魚類の世界は本当に多様ですね。
同じ海の魚でも生き方はさまざまです。
9. 深海魚はどうしているの?
深海魚についてはまだ分かっていないことも多いです。
しかし基本的な仕組みは海水魚と似ています。
深海も海水ですから。
体内の水分が失われる傾向があります。
そのため水分補給や塩分調整を行っています。
ただし深海は高圧環境です。
特殊な適応も数多く存在します。
研究が進むたびに新しい発見が生まれている分野です。
10. 魚は水を飲みながら生きている
魚はただ泳いでいるだけではありません。
体の中では常に水分管理が行われています。
海水魚は脱水と戦っています。
淡水魚は水の入りすぎと戦っています。
エラ。
腎臓。
塩類細胞。
さまざまな器官が連携しながら。
体内環境を一定に保っています。
魚が水の中で生きられるのは。
こうした精密な仕組みがあるからなのです。
11. まとめ
魚は水の中にいるから水を飲まない。
そう思われがちですが。
実際には多くの魚が水を飲んでいます。
ただし海水魚と淡水魚では方法がまったく異なります。
海水魚は失った水分を補うために飲み。
淡水魚は水が入りすぎるためあまり飲みません。
さらにエラや腎臓を使いながら。
塩分と水分のバランスを巧みに調整しています。
私たちが何気なく見ている魚たちは。
実は高度な体内システムを持った生き物なのです。
次に魚を見る時は。
「この魚は今も水分調整をしているんだな」
と思い出してみてください。
きっと魚たちの見え方が少し変わるはずです。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。
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