アラスカキチジ(キンキ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

関東で大人気の「キチジ(キンキ)」のなかまで、大型魚の「アラスカキチジ」。
キチジという名前より、キンキの方が親しみあると思います。
キチジが体長30センチくらいに対し、アラスカキチジは80センチくらいまで成長します。
キチジと比較すると少し水っぽい身質ですが、うま味と甘味が豊富でとても美味しい魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はアラスカキチジの秘密すべてご紹介します。

アラスカキチジ(キンキ)の基本情報

キンキの揚げびたし

アラスカキチジ(キンキ)の種類・寿命

アラスカキチジは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目キチジ科キチジ属に属します。
アラスカキチジのなかまには、「キチジ」などがいます。

また、アラスカキチジの寿命は長く30年ほどです。
アラスカキチジの成長はとても遅く、1歳で5センチ程度、2歳で8センチ程度、3歳で12センチ程度まで成長します。

アラスカキチジ(キンキ)の生態・食性

アラスカキチジは冷たい海を好む魚で、日本では北海道から福島県まで広く分布しています。
アラスカキチジは水深100から1600メートルほどの海域に生息しており、小魚や甲殻類などを食べて生活しています。

また、アラスカキチジの産卵期は12月から4月ころです。

アラスカキチジ(キンキ)の特徴と代表産地

外見 体長は80センチ程度
体色は全体的に紅色
体高が低い
目が大きい
背ビレに斑紋がない
背ビレに棘がある
胸ビレが大きい
口が大きい
うま味のある白身
脂ノリがいい
とろける食感
皮目に旨みがある
甘味が強い
少し水分が多い
熱しても身が柔らかい
12月から2月
漁方 釣り
産地 【国産】
北海道
【輸入】
アメリカ
カナダ
ロシア

アラスカキチジ(キンキ)の由来の秘密

アラスカキチジ(キンキ)の由来

キチジは、宮城県での呼び名です。
キチジは、体色が黄色味がかった血のような色をしていることから、「黄血(きち)」とよばれ、魚の語尾である「魚(じ)」を加え「黄血魚(きちじ)」と呼ばれた。

また、アラスカキチジはアラスカ海域で漁獲されるキチジということから、「アラスカキチジ」と呼ばれた。

アラスカキチジ(キンキ)を漢字で書くと「阿羅斯加喜知次」

アラスカキチジを漢字で書くと「阿羅斯加喜知次」です。

キチジは体色が紅色で「めでたい席につきもの」ということから「喜知次」と書きます。

またアラスカキチジはアラスカ海域で獲れるキチジということから、当て字で「阿羅斯加喜知次」と書きます。

アラスカキチジ(キンキ)を英語で書くと「Shortspine thornyhead」

アラスカキチジを英語で書くと「Shortspine thornyhead」です。
「Shortspine」は「背骨が短い」という意味です。
「thornyhead」は「頭に棘が多い」という意味です。
つまり、頭部と比較すると体が短く、頭部に棘が多い魚ということです。

アラスカキチジ(キンキ)の栄養

アラスカキチジはアミノ酸が豊富な魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

アラスカキチジ(キンキ)の目利きポイント!

アラスカキチジ(キンキ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにアラスカキチジ(キンキ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyアラスカキチジ(キンキ)を是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.体色が色鮮やかな紅色
4.カラダ全体にぬめりがある
5.痩せていない

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

アラスカキチジ(キンキ)のおもしろ情報

アラスカキチジ(キンキ)の地方名

アラスカキチジは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ラドキン:宮城県
・アラスカキンキ:東京都

アラスカキチジ(キンキ)が付く地名

キチジ(キンキ)が付く地名

・吉島(きちじま):富山県魚津市
・吉城寺(きちじょうじ):富山県黒部市
・吉祥寺北町(きちじょうじきたまち):東京都武蔵野市
・吉祥寺東町(きちじょうじひがしちょう):東京都武蔵野市
・吉祥寺本町(きちじょうじほんちょう):東京都武蔵野市
・吉祥寺南町(きちじょうじみなみちょう):東京都武蔵野市
・真伝吉祥(しんでんきちじょう):愛知県岡崎市

アラスカキチジ(キンキ)のまとめ

アラスカキチジはキチジのなかまで、とても美味しい魚です。
アラスカキチジは大型魚のため、脂ノリがよくとろけるような身質が特徴です。
アラスカキチジは輸入物が多く、キチジと比較すると安価で流通しているため、お買い得な魚でもあります。
アラスカキチジは、お刺身はもちろん煮付けや焼き物などどんな料理にも合います。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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