スケトウダラ(スケソウダラ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ごはんのおともに欠かせない「たらこ」や「辛子明太子」の親は、「スケトウダラ」です。
スケトウダラは身より卵巣の方が人気が高く、価値の高い魚です。
スケトウダラの身はすり身にし、カマボコなどによく利用されています。
スケトウダラとしての認知度は低いですが、実は日本人には欠かせない食材のひとつなのです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はスケトウダラの秘密すべてご紹介します。

スケトウダラ(スケソウダラ)の基本情報

スケトウダラ

スケトウダラ(スケソウダラ)の種類・寿命

スケトウダラは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区側棘鰭上目タラ目タラ科マダラ属に属します。
スケトウダラのなかまには、「マダラ」「タイセイヨウマダラ」などがいます。

スケトウダラは3歳ほどで成魚となり、寿命は15年ほどです。

スケトウダラ(スケソウダラ)の生態・食性

スケトウダラは冷たい水を好み、北海道から中国地方まで海域に分布しています。
スケトウダラは水深100メートルから400メートルまでの深海に生息しており、オキアミや小魚などを食べて生活しています。

また、スケトウダラの産卵期は、12月から3月頃です。

スケトウダラ(スケソウダラ)の特徴と代表産地

外見 体長は60センチ程度
体形は細長い
背ビレが3つある
背は黒く腹は白色
下あごの方が出ている
カラダに不規則な模様がある
身質はボロボロしている
クセのない味わい
熱しても身が柔らかい
白子もクセがなく美味しい
肝にうま味がある
卵巣はねっとりしている
12月~2月
漁方 底曳網
刺し網
延縄
一本釣り
産地 北海道
青森県
岩手県
宮城県

(輸入)
アメリカ
ロシア

スケトウダラ(スケソウダラ)の由来の秘密

スケトウダラ(スケソウダラ)の由来

タラは食欲旺盛の魚で「たらふく」食べることから、「タラ」と呼ばれた。
またスケトウダラの漁は網を揚げるのが大変で助っ人が必要なことから、「助っ人ダラ」と呼ばれ、「スケトウダラ」となった。

スケトウダラ(スケソウダラ)を漢字で書くと「佐渡鱈」

タラは雪の降る冬に多く漁獲されることから、魚ヘンに「雪」で「鱈」と書きます。
また、スケトウダラは佐渡近海で多く漁獲できたことから、「佐渡」の漢字をあて、「佐渡鱈」と書きます。

スケトウダラ(スケソウダラ)を英語で書くと「Pollack」

スケトウダラを英語で書くと「Pollack」です。
「Pollack」は「食用のタラ」という意味です。

スケトウダラ(スケソウダラ)の栄養

スケトウダラは低脂肪でヘルシーな魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

スケトウダラ(スケソウダラ)の5つの目利きポイント!

スケトウダラにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように スケトウダラにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy スケトウダラを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダに艶がある
4.身に張りがある
5.なるべく大きい個体

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

スケトウダラ(スケソウダラ)のおもしろ情報

マダラ(真鱈)のことわざ

鱈汁と雪道は後が良い(たらじるとゆきみちはあとがよい)

鱈汁は煮込めば煮込むほど美味しくなるので、後から食べたほうがいいという意味。
また、雪道も同様に人が歩いた後を歩いたほうが歩きやすいという意味。

スケトウダラ(スケソウダラ)の地方名

・スケソウダラ:全国各地
・スケシラ:青森県
・シラミ:石川県

スケトウダラ(スケソウダラ)の付く地名

スケトウの付く地名

・上助任町(かみすけとうちょう):徳島県徳島市
・下助任町(しもすけとうちょう):徳島県徳島市
・助藤(すけとう):高知県長岡郡本山町
・助任橋(すけとうばし):徳島県徳島市
・助任本町(すけとうほんちょう):徳島県徳島市

タラの付く地名

・赤岩五駄鱈(あかいわごだんたら):宮城県気仙沼市
・西鱈田(にしたらだ):新潟県三条市
・東鱈田(ひがしたらだ):新潟県三条市
・松崎五駄鱈(まつざきごだんたら):宮城県気仙沼市

スケトウダラ(スケソウダラ)のまとめ

スケトウダラは比較的安価な魚で、スーパーなどでも切り身を見かけることがあります。
味わいはまったくクセのない魚で食べやすいですが、うま味もない魚です。
スケトウダラは加工魚としての需要が高い魚で、身はカマボコや干物に加工され、卵巣はたらこや辛子明太子に加工されています。
あまり知られていないですが、白子や肝もとても美味しく、マダラより安価で売られているためコスパもいいです。
興味のある方は、ぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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