ギンガメアジ(ヒラアジ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

シマアジに似た味わいで、比較的安くコスパの良い魚「ギンガメアジ」。
ギンガメアジは味が良いにも関わらず、認知度が低いため比較的安価で流通しています。
関東ではまれで、関西では流通量も多い魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はギンガメアジの秘密すべてご紹介します。

ギンガメアジ(ヒラアジ)の基本情報

ギンガメアジ

ギンガメアジ(ヒラアジ)の種類・寿命

ギンガメアジは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ギンガメアジ属に属します。
ギンガメアジ属のなかまには、「イトウオニヒラアジ」「オニヒラアジ」「カスミアジ」「カッポレ」「ミナミギンガメアジ」「ロウニンアジ」などがいます。

また、ギンガメアジの寿命はアジ科のなかではながく、25年ほどと言われています。

ギンガメアジ(ヒラアジ)の生態・食性

ギンガメアジは暖かい海を好む魚で日本では千葉県より南の海域に広く分布しており、水深200メートルより浅い内湾や汽水域に多く生息しています。
ギンガメアジはサンゴ礁や岩礁域で群れをつくり、エビや小魚などを食べて生活しています。

また、ギンガメアジの産卵期は4月から7月です。

ギンガメアジ(ヒラアジ)の特徴と代表産地

外見 全長1メートル程度
体形はシマアジに似ている
背は青緑色
腹は銀白色
第2背ビレが高い
細かいウロコで覆われている
目が比較的大きい
尾ビレ・背ビレが黒い
やや体高が高い
エラ蓋上部に黒点がある
透明感のある身質
脂ノリがいい
うま味豊か
ほんのり甘みがある
ほどよい食感
熱しすると硬く締まる
10月~12月
漁方 釣り
定置網
産地 沖縄県
鹿児島県
宮崎県

ギンガメアジ(ヒラアジ)の由来の秘密

ギンガメアジ(ヒラアジ)の由来

ギンガメアジはアジ科の魚で、水中では体色が銀色に輝いて見えるため「銀紙(ギンガミ)を貼ったようなアジ」と言われ、「ギンガミアジ」が転じ「ギンガメアジ」と呼ばれた。
また、アジは味が良いことから、「アジ」と呼ばれた。

ギンガメアジ(ヒラアジ)を漢字で書くと「銀紙鰺」

ギンガメアジを漢字で書くと「銀紙鰺」です。
アジを漢字で書くと「鯵」です。
アジの旬が旧暦の3月(太陽暦の5月)であることが由来です。
魚ヘンに漢数字の参(3)で「鯵(アジ)」と書きます。

また、ギンガメアジは水中では体色が銀色に輝いて見え「銀紙(ギンガミ)を貼ったようなアジ」と言われたことから、「銀紙鰺(ギンガメアジ)」と書きます。

ギンガメアジ(ヒラアジ)を英語で書くと「Big-eye trevally」

ギンガメアジを英語で書くと「Big-eye trevally」です。
「Big-eye」は、英語で「大きい目」という意味で、アジ科のなかでギンガメアジは目が大きいことからです。
「Trevally」は、英語で「アジ」という意味です。

ギンガメアジ(ヒラアジ)の栄養

ギンガメアジはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を多く含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

ギンガメアジ(ヒラアジ)の5つの目利きポイント!

ギンガメアジにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように ギンガメアジにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy ギンガメアジを是非見つけてください。

1.体長40センチ以上
2.全体に潤いがある
3.エラが綺麗な紅色
4.目が澄んでいる
5.腹にハリがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マアジのさばき方

店主がマアジを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ギンガメアジ(ヒラアジ)のおもしろ情報

アジのことわざ

鯵やよかろ鯖腐れ(あじやよかろさばぐされ)

なにもかもダメで、相手にする価値がないという意味。
「アジもサバも腐っているから要らない」という言葉が転じた。

夏の鯵で痩せっぽ(なつのあじでやせっぽ)

夏にでまわる小アジに例えて、「痩せているひと」という意味。

鯵はたたきに始まってたたきに終わる(あじはたたきにはじまってたたきにおわる)

アジは刺身でも干しても焼いても漬けても美味しい魚だが、「たたきが一番だ」という意味。
「釣りはフナに始まってフナに終わる」という言葉が転じた。

ギンガメアジ(ヒラアジ)の地方名

ギンガメアジ(ヒラアジ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ヒラカマジ:沖縄県
・ブツゴ:鹿児島県
・アカメ:鹿児島県
・ヒラバー:鹿児島県
・エバ:鹿児島県、高知県
・ゲンゴセ:和歌山県
・ベッカリ:静岡県
・メアカ:宮崎県
・メアカアジ:三重県
・メッキ:静岡県

ギンガメアジ(ヒラアジ)の付く地名

アジ(鯵)が付く地名

・西津軽郡鰺ヶ沢町(にしつがるぐんあじがさわまち):青森県
・鰺潟(あじがた):新潟県新潟市南区
・上西鰺坂(かみにしあじさか):福岡県小郡市
・下西鰺坂(しもにしあじさか):福岡県小郡市

ギンガメアジ(ヒラアジ)のまとめ

ギンガメアジは大型のアジで、比較的安く脂ノリがよくとてもお買い得な魚です。
大きい個体の方が美味しいといわれており、シマアジに似た味わいが特徴です。
ギンガメアジは刺身はもちろん、煮ても焼いてもとても美味しい魚です。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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