ゴマサバ(胡麻鯖)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マサバより比較的安価でお馴染みのサバ「ゴマサバ」。
ゴマサバはお弁当やお惣菜などでよく使用されているサバで、気付かないうちに口にしているかと思います。
マサバより味は少し劣りますが、サバらしい風味があり美味しいです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はゴマサバの秘密すべてご紹介します。

ゴマサバ(胡麻鯖)の基本情報

ゴマサバ

ゴマサバ(胡麻鯖)の種類・寿命

ゴマサバは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サバ族サバ属に属します。
サバ属のなかまには、「マサバ」「タイセイヨウサバ」などがいます。

ゴマサバは1歳で25センチ程度、2歳で30センチ程度と、マサバと比較すると成長スピードが早いですが、寿命も短いです。
ゴマサバの寿命は6年程度です。

ゴマサバ(胡麻鯖)の生態・食性

ゴマサバは日本近海では北海道南部から九州南部まで広く分布しており、マサバより暖かい海水を好み、比較的浅い海に生息しています。
ゴマサバは群れで行動しており、オキアミや小魚などを食べて生活しています。
ゴマサバの産卵は地域により異なりますが12月から5月までで、3・4月が最盛期です。

ゴマサバ(胡麻鯖)の特徴と代表産地

外見 体長は50センチ程度
体形は綺麗な紡錘形
カラダはやや側扁している
背が青黒く腹が銀白色
薄く剥がれやすいウロコがある
ゴマのような模様がある
カラダに対し目が大きい
赤身がかった白身
皮からサバ独特の香り
柔らかい身質
熱すると少し締まる
10月~2月
漁方 巻き網
釣り
産地 三重県
宮城県

ゴマサバ(胡麻鯖)の由来の秘密

ゴマサバ(胡麻鯖)の由来

サバの由来は諸説あります。
1つ目は、サバの歯は他の魚と比較するととても小さいことため、「小歯(さば)・狭歯(さば)」と言われていた。
2つ目は、サバは群れで回遊していることから、多いを意味する古語「サハ」に濁音が付いた。
3つ目は、アイヌ人はサバを「シャンバ」と呼んでおり、これが変化しサバになった。

またゴマサバは全身にゴマ(胡麻)を散らしたような模様があるため、「ゴマサバ」と呼ばれた。

ゴマサバ(胡麻鯖)を漢字で書くと「胡麻鯖」

ゴマサバを漢字で書くと「胡麻鯖」です。
サバの背が青いことから、魚ヘンに青で「鯖(サバ)」と書きます。
また、カラダの模様が「胡麻(ゴマ)」を散らしたように見えるため、「胡麻鯖」となりました。

ゴマサバ(胡麻鯖)を英語で書くと「Blue Mackerel」

ゴマサバを英語で書くと「Blue Mackerel」です。
「Blue」は青いという意味です。
「Mackerel」はサバという意味です。
英語ではマサバとゴマサバの区別はありません。

ゴマサバ(胡麻鯖)の栄養

ゴマサバはDHAとEPAが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

ゴマサバ(胡麻鯖)の5つの目利きポイント!

ゴマサバにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにゴマサバにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyゴマサバを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.模様がはっきりしている
4.身に張りがある
5.からだが丸く肉付きが良い

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サバのさばき方

店主がマサバを3枚おろし~切り身までさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ゴマサバ(胡麻鯖)のおもしろ情報

サバ(真鯖)のことわざ

鯖を読む(さばをよむ)

数をごまかす際に用いられることわざです。
市場で鯖を数える際に、早口で読み数をごまかしていたことからと言われています。
個人的には年齢はサバを読んでOK!
サバを読むことで実際に若返る効果もあるかなと思います。

鯖の生き腐れ(さばのいきぐされ)

サバは新鮮に見えても、腐っていることがあるということわざです。
サバは鮮度の落ちが激しい魚です。
サバにはアミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれており、死後ヒスタミンに変化します。
ヒスタミンは一定量を超えると中毒症状を引き起こす可能性があるためこのようなことわざができました。
きのした生魚店では産地直送を心掛けており新鮮なサバをお取り扱いしています。

ゴマサバ(胡麻鯖)の地方名

ゴマサバ(胡麻鯖)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・マルサバ:千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、高知県、鹿児島県
・コモンサバ:島根県
・ホシサバ:新潟県
・ホシグロ:新潟県
・ウキサバ:新潟県
・ナンキンサバ:福岡県
・タツクリ:鹿児島県
・ドンサバ:福岡県

ゴマサバ(胡麻鯖)の付く地名

ゴマの付く地名

・胡麻島(ごまじま):富山県小矢部市
・胡麻生(ごもう):和歌山県橋本市
・日吉町上胡麻(ひよしちょうかみごま):京都府南丹市
・日吉町胡麻(ひよしちょうごま):京都府南丹市

サバの付く地名

・鯖江市(さばえし):福井県
・上小鯖(かみおさば):山口県山口市
・上鯖江(かみさばえ):福井県鯖江市
・上鯖江町(かみさばえちょう):福井県鯖江市
・上鯖渕(かみさばぶち):鹿児島県出水市
・唐桑町上小鯖(からくわちょうかみこさば):宮城県気仙沼市
・唐桑町小鯖(からくわちょうこさば):宮城県気仙沼市
・鯖石(さばいし):青森県南津軽郡大鰐町
・鯖波(さばなみ):福井県南条郡南越前町
・下小鯖(しもおさば):山口県山口市
・下鯖町(しもさばちょう):鹿児島県出水市
・徳地鯖河内(とくぢさばごうち):山口県山口市
・東鯖江(ひがしさばえ):福井県鯖江市

ゴマサバ(胡麻鯖)のまとめ

ゴマサバはマサバと同様サバらしい味わいですが、成長が早いため比較的安価な魚です。
マサバより脂ノリは少ないですが、煮ても焼いてもとても美味しいです。
きのした生魚店でも新鮮なゴマサバを仕入れておりますので、ぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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