イソマグロ(磯鮪)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
小型のマグロのような姿カタチをしている、「イソマグロ」。
イソマグロをご存知でしょうか。
イソマグロは本州では見かけることのない魚ですが、伊豆諸島や沖縄諸島では一般的な魚でとても美味しい魚です。
名前にマグロと付きますが、実はマグロのなかまではなくハガツオのなかまです。
サワラに似た味わいでとても美味しい魚です。
また釣りの対象魚としてとても人気の魚でもあります。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はイソマグロ秘密すべてご紹介します。
目次
イソマグロ(磯鮪)の基本情報
イソマグロ(磯鮪)の種類・寿命
イソマグロは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科ハガツオ族イソマグロ属に属します。
イソマグロ属は単独で種を構成しています。
サバ科のなかまには、「クロマグロ」「サワラ」「マサバ」「カツオ」などがいます。
またイソマグロの寿命は、5年ほどです。
イソマグロ(磯鮪)の生態・食性
イソマグロは熱帯から亜熱帯の暖かい海を好み、日本では九州から南の海域に分布しています。
イソマグロは比較的浅い岩礁域を群れで回遊し、小魚やイカなどを食べて生活しています。
また、イソマグロの産卵期ははっきりとはわかっていません。
イソマグロ(磯鮪)の特徴と代表産地
外見 | 体長は1.5メートル程度 体形はマグロに似た綺麗な紡錘形 カラダはやや側扁している 背が薄紺、腹が銀白色 上下のあごに鋭い歯がある 顔はハガツオに似ている |
味 | カツオとサワラの中間的な味わい 酸味は少ない 柔らかい身質 身にうま味がある まったりした味わい 脂ノリがイイ 熱すると少し締まる |
旬 | 10月~2月 |
漁方 | 釣り |
産地 | 鹿児島県 沖縄県 |
イソマグロ(磯鮪)の由来の秘密
マグロの由来
目が大きく真っ黒なことから、「目黒(まぐろ)」と呼ばれています。
マグロを漢字で書くと「鮪」
有の字の「ナ」は持っている「月」は肉付きという意味から、マグロは魚ヘンに有で「鮪」と書きます。
イソマグロ(磯鮪)の由来
イソマグロは姿カタチがマグロに似ており岩礁域を回遊していることから、磯を泳ぐマグロという意味で「イソマグロ」と呼ばれた。
イソマグロは「マグロ」と付きますが、実はマグロとは縁が薄い魚です。
イソマグロ(磯鮪)の栄養
イソマグロはDHAとEPAが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
イソマグロ(磯鮪)の5つの目利きポイント!
イソマグロにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにイソマグロにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyイソマグロを是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.丸々太っている
4.身に張りがある
5.大きい個体
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
マグロのさばき方
店主がマグロのブロックを部位ごとに切り分け刺身にします。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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イソマグロ(磯鮪)のおもしろ情報
イソマグロ(磯鮪)の地方名
イソマグロ(磯鮪)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・イソマグロ:東京都
・イソンボ:東京都
・ウケ:高知県
・トカキン:鹿児島県
・タカキン:鹿児島県
・セシビ:鹿児島県
・トウカキン:沖縄県、鹿児島県
マグロが付く地名
・沼黒(ぬまぐろ):埼玉県熊谷市
・真畔町(まぐろちょう):愛知県名古屋市北区
・まぐろ本町(まぐろほんまち):鹿児島県いちき串木野市
マグロのことわざ
鮪の鼻(しびのはな)
誰も見たことがなく信じられないという意味。
マグロのあたまが美味しいので漁師があたまを切り取り市場に出していたため、誰もマグロのあたまを見たことがないことから。
イソマグロ(磯鮪)のまとめ
イソマグロはハガツオのなかまで、赤身ではなくサワラに近い味わいで美味しいです。
イソマグロは漁獲量がとても少なく本州では見かけることのない魚ですが、とても美味しい魚です。
沖縄県では一般的な魚ですので、ぜひ旅行に行った際には食べていただきたいです。
きのした生魚店では新鮮なイソマグロを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。