ニホンウナギ(鰻)の七不思議。わかりやすく全て解説!

ニホンウナギ(鰻)の七不思議!

うな重
おはようございます。

今年も土用の丑の日が近づいてまいりました。
夏になると全国各地でウナギ商戦が始まり、食欲をかきたてられます(≧▽≦)

もともと高級なウナギですが、年々値が上がり続けており手が届かない食材となりつつあります。
そんなニホンウナギの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

ニホンウナギ(鰻)には猛毒がある!?

ニホンウナギを生で食べたことはありますか?
刺身はどんなに新鮮であっても、食べることはほとんどありません。
その理由は、ニホンウナギの血液に含まれている猛毒です。

ウナギ目の血液には、「イクチオヘモトキシン」というたんぱく質の毒が含まれています。
フグ毒ほどの毒性はありませんが、決して油断できる毒ではありません。
ニホンウナギの毒は触れただけで炎症が起き、大量に口にすると食中毒を起こします。

しかしこの「イクチオヘモトキシン」は、60度で5分加熱すると無毒化します。
ですので、ニホンウナギの蒲焼は安心して食べることができます。

お刺身で食べる際は、血抜きをしっかりして覚悟して挑んでください。

ニホンウナギ(鰻)は大食い

ニホンウナギは食欲旺盛で何でも食べてしまう生き物です。
エサが豊富にある環境では、どんどん大きく成長していきます。

ニホンウナギは夜行性で日中はじっと身を潜めており、夜になると活発に行動します。
ニホンウナギは海では小魚やカニなどの甲殻類を食べ、気になる川では昆虫やカエル・ミミズなどなんでも食べます。
そのためニホンウナギの味わいは、生息域で異なります。

ちょっとこの事実、衝撃的ですよね。。
できるだけ綺麗な環境で育ったニホンウナギの方が、安心して食べることができますね(>_<)

ニホンウナギ(鰻)にウロコは?

ニホンウナギをよく見ると、ヌメリのある粘膜に覆われておりウロコは無いように思います。

が、実はニホンウナギには6万枚ものウロコがあるのです。
実はニホンウナギのウロコは皮に埋まっています。

蒲焼として食べると、ウロコも無意識のうちに食べていることになります。
「ウロコを食べて大丈夫?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ウロコには消化吸収を助ける働きがありカラダにとって嬉しいことばかりですのでご安心ください。

ニホンウナギ(鰻)の脂は健康的

ニホンウナギは脂ノリがよく、この脂がニホンウナギの魅力を引き出しています。
この脂ノリのよさは、霜降り牛肉の脂に匹敵するほどです。

牛肉の脂は飽和脂肪酸ですが、ニホンウナギの脂は不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は近年注目されている成分で、悪玉コレステロールを減少させ善玉コレステロールを増加させると言われています。
ニホンウナギの脂は脂肪となる脂ではないため、さほど気にする必要はありません。
不飽和脂肪酸以外にもニホンウナギには栄養がたくさん詰まっています。

ニホンウナギ(鰻)は岩壁をのぼる?

「鰻上り(うなぎのぼり)」ということわざがありますが、さてニホンウナギはのぼるのでしょうか。

答えは「イエス!」です。
海に住んでいるニホンウナギは満潮時に河をのぼりはじめ、どんな障壁があったとしても自分に適した場所まで前進し続けます。
たとえ岩壁や滝があったとしても・・・

ニホンウナギはとても強い生き物で、水中にいなくてもしばらく生き続けることができます。
水流のない岩壁もカラダをくねらせながらのぼり続けます。
自分に適した場所を見つけるために、どんな障壁も乗り越えるすさまじい生き物です。

東西で異なるニホンウナギ(鰻)の蒲焼

関東と関西では蒲焼の開き方と焼き方が異なります。

関東の蒲焼

ウナギを背開きにし、アタマを落とし二等分に切ります。
ウナギを蒸し、その後に焼き上げる。

関西の蒲焼

ウナギを腹開きにし、アタマは付けたままにする。
一本そのまま焼き上げる。

広島在住の私は、関西の開き方である腹開きしか見たことがないです(>_<)

蒲焼の由来

ニホンウナギの90パーセントは蒲焼として消費されています。
さてなぜ「蒲焼」と呼ぶのでしょうか。
昔は頭からお尻まで串刺しで塩焼きにしておりその様子がガマ(蒲)に似ていたため、蒲焼(カバヤキ)と呼ぶようになりました。

ニホンウナギののさばき方

店主がウナギを蒲焼用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ニホンウナギ(鰻)の七不思議のまとめ

滋養強壮として注目されている、ニホンウナギ。
とても高価な食べ物となってしまいましたが、一年に一度は美味しいウナギを食べたいものですね。
ウナギについては未だ解明されていないことが多く、とても興味深い生き物です。
今年もきのした生魚店では新鮮なウナギを仕入れております。
数に限りがございますので、お早めにお問合せください。

ニホンウナギ(鰻)の目利きに関してはコチラをご確認ください。⇒ニホンウナギ(鰻)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

今日もいい日になりますように。

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