マサバ(真鯖)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

古くから親しまれてきた魚で、ひかりものの代表である「サバ」。
一般的にサバと言えば、マサバを指します。
近年サバの栄養価が注目され需要が高まっている魚です。
しかしマサバは近年漁獲量が減少しており、塩サバなど輸入が大部分を占めています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマサバ秘密すべてご紹介します。

マサバ(真鯖)の基本情報

マサバ

マサバ(真鯖)の種類・寿命

マサバは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サバ族サバ属に属します。
サバ属のなかまには、「ゴマサバ」「タイセイヨウサバ」などがいます。
またマサバの寿命は7年ほどで、2~3年で成熟し大きい個体は50センチを超えます。

マサバ(真鯖)の生態・食性

マサバは温暖な海域を好み日本各地に分布しています。
水深2~100メートルほどの海域に生息しています。
マサバは回遊魚で春から夏に北上し、秋から冬にかけて南下します。
マサバは肉食で小魚や甲殻類を食べて生活しています。

またマサバの産卵期は地域により異なり、3月から8月頃です。

マサバ(真鯖)の特徴と代表産地

外見 体長は50センチ程度
体形は綺麗な紡錘形
カラダはやや側扁している
背が青黒く腹が銀白色
薄く剥がれやすいウロコがある
迷路のような模様がある
カラダに対し目が大きい
赤身がかった白身
皮からサバ独特の香り
脂ノリがいい
柔らかい身質
熱すると少し締まる
11月~2月
漁方 巻き網
刺し網
流し網
棒受け網
定置網
手網すくい漁
釣り
産地 青森県
長崎県
茨城県
静岡県
三重県
富山県
宮城県

マサバ(真鯖)の由来の秘密

サバの由来3選

サバの由来は諸説ありますがその中から3つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目は、サバの歯は他の魚と比較するととても小さいことため、「小歯(さば)・狭歯(さば)」と言われていた。
2つ目は、サバは群れで回遊していることから、多いを意味する古語「サハ」に濁音が付いた。
3つ目は、アイヌ人はサバを「シャンバ」と呼んでおり、これが変化しサバになった。
マサバは、本種のためマサバと呼びます。

サバは漢字で書くと「鯖」

サバの背が青いことから、魚ヘンに青で「鯖(サバ)」と書きます。

マサバ(真鯖)の栄養

マサバはDHAとEPAが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

マサバ(真鯖)の5つの目利きポイント!

マサバにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにマサバにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyマサバを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.模様がはっきりしている
4.身に張りがある
5.からだが丸く肉付きが良い

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マサバ(真鯖)のさばき方

店主がマサバを3枚おろし~切り身までさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録

マサバ(真鯖)のおもしろ情報

マサバ(真鯖)の地方名

マサバ(真鯖)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・カブダカ
・ギリ
・クマノサバ
・コウガイサバ
・サバ
・サバコ
・サバツコ
・サボ
・サワ
・ソコサバ
・タツクリ
・タツクリ
・ナンキン
・ニシサバ
・ノトサバ
・ノドサバ
・ヒラ
・ヒラゴマ
・ヒラサバ
・ヒラス
・ホシサバ
・ホンサバ
・モサバ
・ローソクサバ

マサバ(真鯖)のことわざ

鯖を読む(さばをよむ)

数をごまかす際に用いられることわざです。
市場で鯖を数える際に、早口で読み数をごまかしていたことからと言われています。
個人的には年齢はサバを読んでOK!
サバを読むことで実際に若返る効果もあるかなと思います。

鯖の生き腐れ(さばのいきぐされ)

サバは新鮮に見えても、腐っていることがあるということわざです。
サバは鮮度の落ちが激しい魚です。
サバにはアミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれており、死後ヒスタミンに変化します。
ヒスタミンは一定量を超えると中毒症状を引き起こす可能性があるためこのようなことわざができました。
きのした生魚店では産地直送を心掛けており新鮮なサバをお取り扱いしています。

マサバ(真鯖)が付く地名

・鯖江市(福井県)
・鯖石 (青森県南津軽郡大鰐町)
・上小鯖 (山口県山口市)
・唐桑町小鯖 (宮城県気仙沼市)

マサバ(真鯖)のまとめ

マサバは栄養満点でとても美味しい大衆魚です。
近年は高級魚並みに高値で取引されており、なかなか生魚のマサバを口にする機会は少ないかと思います。
またマサバは鮮度が落ちるのが早いため、刺身ではなかなか食べることができません。
きのした生魚店では新鮮なマサバを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

Follow me!