メバチマグロの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

キハダマグロと並び漁獲量が多い「メバチマグロ」。
クロマグロと比較すると5倍以上も漁獲されています。
キハダマグロは比較的安価であっさりとした中型のマグロで、中トロや大トロという部位はありません。
回転ずしなどでよく見かける真っ赤なマグロは、メバチマグロを使用していることが多いです。
スーパーなどでマグロと表記があるものは、メバチマグロのことが多いです。
安くて赤いマグロは冷凍のメバチマグロです。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はメバチマグロの秘密すべてご紹介します。

メバチマグロの基本情報

メバチマグロ

メバチマグロの種類・寿命

メバチマグロは硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ属に属します。
マグロ属のなかまには、「クロマグロ」「ミナミマグロ」「キハダマグロ」「ビンナガマグロ」などがいます。

メバチマグロの寿命は10年から15年ほどで、1歳で体長45センチ体重2キロ、2歳で体長80センチ体重10キロ、3歳で体長100センチ体重20キロ、5歳で体長140センチ体重60キロまで成長します。

メバチマグロの生態・食性

メバチマグロは暖かい海を好み温帯地域から熱帯地域に分布しており、日本近海では太平洋側に多いです。
メバチマグロはマグロの中でもっとも深いところを遊泳しており、水深100メートルから150メートルのところに生息しています。
メバチマグロは肉食で甲殻類や魚などを食べて生活しています。

またメバチマグロの産卵期は地域に異なり、北半球では4月から6月で南半球では1月から6月です。
一度に200万から600万個の卵を産卵します。

メバチマグロの特徴と代表産地

外見 体長は200センチ程度
体重は150kg程度
体形はきれいな紡錘形
目が大きく丸い
背面は濃い青色
腹面は銀白色
頭部が大きい
あっさりとした味わい
ほのかに酸味がある
うま味が少ない
脂ノリは比較的少ない
甘みが程よい
10月~2月
漁方 延縄
巻き網
産地 静岡県
高知県
東京都
宮城県
鹿児島県

 

 

メバチマグロの由来の秘密

マグロの由来

目が大きく真っ黒なことから、「目黒(マグロ)」と呼ばれた。

マグロを漢字で書くと「鮪」

漢字でマグロは「鮪」と書きます。
有の字の「ナ」は持っている「月」は肉付きという意味から魚ヘンに有と書きます。

メバチマグロの由来

メバチマグロはマグロの中でも特に目が大きくまん丸しており、鉢(ハチ)の様であるためメバチマグロと呼ばれた。
メバチマグロを漢字で書くと「眼撥鮪(メバチマグロ)」と書きます。

メバチマグロの栄養

メバチマグロには鉄分が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

メバチマグロの5つの目利きポイント!

メバチマグロにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにメバチマグロにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyメバチマグロを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.身の中に脂がある
4.身がきれいな赤色
5.柵状に切っている(刺身に切っていない)

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マグロのさばき方

店主がマグロのブロックを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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メバチマグロのおもしろ情報

メバチマグロの地方名

メバチマグロは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・イモシビ:高知県
・カツオ:熊本県
・キツネ:高知県
・シビ:沖縄県
・ソマガツオ:大阪府
・ダルマシビ:東京都、埼玉県、千葉県、群馬県
・トカキン:沖縄県
・トックリバツ:高知県
・トリクリバツ:高知県
・バチ:宮城県、千葉県
・ヒラシビ:東京都、宮崎県
・ヒラヨコワ:高知県
・ミシビ:沖縄県
・ミンダナ:沖縄県
・メッパ:和歌山県
・メツバチ:三重県
・メバチ:東京都、高知県
・メフト:宮崎県
・メブト:東京都、福岡県、宮崎県
・メンバチ:和歌山県
・ヤハラ:三重県

マグロが付く地名

・沼黒(ぬまぐろ):埼玉県熊谷市
・真畔町(まぐろちょう):愛知県名古屋市北区
・まぐろ本町(まぐろほんまち):鹿児島県いちき串木野市

マグロのことわざ

鮪の鼻(しびのはな)

誰も見たことがなく信じられないという意味。
マグロのあたまが美味しいので漁師があたまを切り取り市場に出していたため、誰もマグロのあたまを見たことがないことから。

メバチマグロのまとめ

もっとも一般的なマグロで、身が赤いのが特徴のメバチマグロ。
トロと呼ばれるようなとろけるような身質はありませんが、マグロらしい酸味とねっとり感で人気の食材です。
メバチマグロは比較的安価で、お買い求めやすいことも魅力のひとつです。

用途やご予算に合わせ様々なマグロを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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