イヌノシタの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
瀬戸内海で特に漁獲量が多い「イヌノシタ」。
広島県民にとってもとても馴染みのある魚です。
飲食店などではシタビラメとしてひとくくりにされていることがあります。
見た目もほとんど同じように見えるシタビラメ類とイヌノシタですが、見分けるポイントが1つあります。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はイヌノシタの秘密すべてご紹介します。
目次
イヌノシタの基本情報
イヌノシタの種類・寿命
イヌノシタは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目ウシノシタ亜目ウシノシタ科イヌノシタ属に属します。
イヌノシタ属のなかまには、「アカシタビラメ」「オオシタビラメ」「オタフクゲンコ」「コウライアカシタビラメ」「デンベエシタビラメ」などがいます。
また、イヌノシタの寿命は7年ほどです。
イヌノシタの生態・食性
イヌノシタは能登半島から南の日本海側と房総半島より南の太平洋側に分布しており、特に瀬戸内海には多く生息しています。
イヌノシタは水深20~100メートルほどの砂泥底で、ゴカイや小さな貝などを食べて生活しています。
また、イヌノシタの産卵期は初夏から夏にかけてです。
イヌノシタの特徴と代表産地
外見 | 全長40センチ程度 体色は表側は褐色、裏側は白色で血がにじんでいる 上から見ると細長い楕円形 両目が左側に付いている 体形は薄く平べったい カラダ全体にウロコがある 目がある面に測線が2本ある 目のない面に測線がない(シタビラメ類はある) あたまの先端が尖っている 身が薄っぺらい |
味 | 淡泊な白身 皮に独特の臭みがある 身質はまったくクセがない アラからは濃厚でおいしい出汁がでる 熱しても身が柔らかい |
旬 | 12月~6月 |
漁方 | 底引網 |
産地 | 香川県 徳島県 愛媛県 大阪府 岡山県 |
イヌノシタの由来の秘密
イヌノシタは体形が細長く犬の舌のようなカタチをしているため、イヌノシタと呼ばれています。
イヌノシタを漢字で書くと「犬之舌」です。
イヌノシタの栄養
イヌノシタは旨みがあり脂質が少ない白身魚ですが、どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・鉄分(貧血の防止)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
イヌノシタの5つの目利きポイント!
イヌノシタにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにイヌノシタにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyイヌノシタを是非見つけてください。
1.できるだけ大きいもの
2.身に張りがありかたいもの
3.体表の模様・色が濃いもの
4.カラダに艶がある
5.エラが鮮やかな紅色
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
イヌノシタのさばき方
店主がシタビラメをムニエル・唐揚げ用にさばきます。1ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録
イヌノシタのおもしろ情報
イヌノシタの地方名
イヌノシタは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アカシタビラメ:福岡県
・アカベタ:大分県
・アカレンチョウ:山口県
・ゲンチョウ:愛媛県
・ダイチョウ:岡山県
・レンチョウガレイ:山口県
・ウシノシタカレイ:山口県
イヌノシタのまとめ
イヌノシタは姿カタチは少しグロテスクですが、身質がとても柔らかくとろけるような食感でとても美味しい魚です。
フランス料理では食べたことがある方も、姿カタチを見かけたことがない方も多くいるのではないかと思い記事にしました。
きのした生魚店でも新鮮なイヌノシタを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。