クロマグロの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マグロの世界の漁獲量の半数が日本で消費されているほど、日本人には馴染みのあるマグロ。
マグロのなかでも高級魚として流通している「クロマグロ」。

クロマグロは「赤身、中トロ、大トロ」と脂の強さで部位を呼び分けています。
脂のサシがきれいに入った「大トロ」はどのマグロからもとれるわけではありません。
「大トロ」がとれるマグロはクロマグロとミナミマグロのみといわれています。
また「大トロ」は全体の15%ほどしかとれないため、特に高級食材となっています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はクロマグロの秘密すべてご紹介します。

クロマグロの基本情報

クロマグロ

クロマグロの種類・寿命

クロマグロはスズキ目サバ科マグロ属に属します。
マグロ属のなかまには「ミナミマグロ」「ビンナガマグロ」「メバチマグロ」「キハダマグロ」「コシナガマグロ」「タイセイヨウクロマグロ」がいます。
実はカジキマグロはマグロと付きますが、マグロ属のなかまではありません。

クロマグロの寿命は長く20年ほどといわれています。
クロマグロは3年で成魚となります。
1年で60㎝/3kg、2年で80㎝/10kg、3年で110㎝/20kgとすごい勢いで大きくなり、10年で200㎝/180kgほどに成長します。

クロマグロの生態・食性

クロマグロは北半球におおく生息しています。
理由はわかりませんが南半球にはほとんど生息していません。
太平洋の熱帯から温帯海域に広く分布しています。
クロマグロは回遊魚で黒潮にのり日本近海にもやってきます。
また食物連鎖の上位におり魚やイカなどを食べて生活しています。

クロマグロの産卵期は6~8月で地中海で産卵しています。

クロマグロの特徴と代表産地



外見 体長は300センチ程度
体重は400kg程度
体形は綺麗な紡錘形
背が黒い
胸ビレが短い
腹ビレは折りたたんでいる
ほのかに酸味がある
うま味とコクが豊富
トロは脂ノリがいい
脂の甘みが強い
大トロは口の中に入れると溶ける
11月~3月(通年)
漁方 延縄(釣り)
巻き網
産地 長崎県
島根県
青森県
北海道
静岡県

 

クロマグロの部位

マグロブロック

クロマグロは脂の強さにより「赤身、中トロ、大トロ」に分かれます。
部位により味わいがまったく異なります。

・赤身:ヘモグロビンが豊富で酸味が強く、マグロ本来の旨味があります。
・中トロ:赤身の味わいとトロの脂の甘みのバランスがいい。
・大トロ:脂の甘みが強く、口のなかに入れると溶けだします。

クロマグロの由来の秘密

目が大きく真っ黒なことから、「目黒(まぐろ)」と呼ばれています。
漢字でマグロは「鮪」と書きます。
有の字の「ナ」は持っている「月」は肉付きという意味から魚ヘンに有と書きます。

またクロマグロは背が黒いことから、クロマグロと呼ばれています。

クロマグロの栄養

クロマグロはDHAが豊富な回遊魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

クロマグロの5つの目利きポイント!

クロマグロにも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにクロマグロにも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyクロマグロを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダにぬめりがある
4.身が硬く締まっていない
5.腹にハリがある
※小型のマグロの場合の目利きです。
大型のマグロの目利きは難しいためプロにお任せしましょう!!

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

クロマグロのさばき方

店主がクロマグロのブロックを柵におとします。
また中トロを刺身にします。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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クロマグロのおもしろ情報

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クロマグロの地方名

クロマグロは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ヒラガツ:山形県
・メジマグロ:富山県、千葉県
・ホンマグロ:千葉県、東京都、神奈川県
・ホンマ:千葉県、東京都、神奈川県
・シビ:京都府
・ヨコ:徳島県
・ヨココ:高知県

マグロのことわざ

鮪の鼻(しびのはな)

誰も見たことがなく信じられないという意味。
マグロのあたまが美味しいので漁師があたまを切り取り市場に出していたため、誰もマグロのあたまを見たことがないことから。

マグロが付く地名

・沼黒(ぬまぐろ):埼玉県熊谷市
・真畔町(まぐろちょう):愛知県名古屋市北区
・まぐろ本町(まぐろほんまち):鹿児島県いちき串木野市

クロマグロのまとめ

マグロ好き日本人のなかでももっとも親しまれているクロマグロ。
部位により味わいが異なり、様々な味覚が楽しめます。
きのした生魚店でも様々な部位を仕入れております。
握り寿司(8貫)には必ず大トロが入っており、お客様より大好評いただいております。
用途やご予算に合わせ様々なマグロを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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