キチジ（キンキ）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

北海道から関東まで特に人気が高く高級魚として知られている「キチジ」。
キチジは別名で「キンキ」と呼ばれており、キンキという名前の方が知名度が高いです。
脂ノリがいい魚で「キンキの煮付け」は本当に美味しいです。

キチジはとても高価な魚のためスーパーなどではほとんど見かけない魚です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はキチジ（キンキ）の秘密すべてご紹介します。

キチジ（キンキ）の基本情報

キチジ（キンキ）の種類・寿命

キチジはカサゴ目メバル科キチジ属に属します。
キチジ属のなかまは「アラスカキチジ」です。
キチジとアラスカキチジの見分け方は頭部のカタチと背ビレの黒い斑紋です。
キチジの頭部が縦長に対し、アラスカキチジの頭部は丸いです。
またキチジの背ビレの黒い斑紋がはっきりしているのに対し、アラスカキチジの斑紋はぼんやりしています。

キチジの寿命は長く、８０年から１００年程度といわれています。

キチジ（キンキ）の生態・食性

キチジは北海道から東北までの太平洋沿岸に多く分布しており、日本海沿岸にはあまり見られません。
キチジは水深１００～１５００メートルの深海に生息しており、オキアミやエビなどを食べて生活しています。
甲殻類に多く含まれるアスタキサンチンを多く摂取しているため、キチジの体色は赤くなります。

また、キチジの産卵期は１月から６月にかけてです。

キチジ（キンキ）の特徴と代表産地

外見	体長は３０センチ程度 体色は全体的に紅色 体高は低い 目が大きい ほほにトゲがある 背ビレに黒い斑紋がある 胸ビレが大きい
味	脂ノリがいい白身魚 甘味が強い うま味が豊か 肝がうまい 熱しても身が柔らかい
旬	１１月～３月（通年味が良い）
漁方	底引き網 釣り
産地	北海道 宮城県 福島県

 

 

 

 

 

キチジ（キンキ）の由来の秘密

キチジとは宮城県での呼び名です。
体色が黄色がかった血のような色をしていることから「黄血（きち）」とよばれ、魚の語尾である「魚（じ）」加え「黄血魚（きちじ）」となりました。

キチジ（キンキ）の栄養

キチジ（キンキ）は脂ノリがよく不飽和脂肪酸が豊富な魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

キチジ（キンキ）の５つの目利きポイント！

キチジ（キンキ）にも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにキチジ（キンキ）にも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyキチジ（キンキ）を是非見つけてください。

１．目に膨らみがあり澄んでいる
２．エラが鮮やかな紅色
３．体色が色鮮やかな紅色
４．カラダ全体にぬめりがある
５．腹にハリがある

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

キチジ（キンキ）のさばき方

店主がキチジ（キンキ）を煮付け用にさばきます。
１ステップずつ丁寧にご紹介します。
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キチジ（キンキ）のおもしろ情報

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キチジ（キンキ）の地方名

キチジ（キンキ）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アカジ：福島県、茨城県
・アカチヨ：茨城県
・アスナロ：神奈川県
・オオアカジ：福島県
・キンキ：福島県
・キンギョ：青森県
・キンキン：北海道、青森県
・コアカジ：福島県
・ジャミキン：北海道
・ショウキン：北海道
・チュウアカジ：福島県
・メイメイセン：北海道
・メンメ：北海道
・メンメン：北海道

キチジ（キンキ）が付く地名

・吉島（きちじま）：富山県魚津市
・吉城寺（きちじょうじ）：富山県黒部市
・吉祥寺北町（きちじょうじきたまち）：東京都武蔵野市
・吉祥寺東町（きちじょうじひがしちょう）：東京都武蔵野市
・吉祥寺本町（きちじょうじほんちょう）：東京都武蔵野市
・吉祥寺南町（きちじょうじみなみちょう）：東京都武蔵野市
・真伝吉祥（しんでんきちじょう）：愛知県岡崎市

キチジ（キンキ）のまとめ

キチジ（キンキ）ノドグロと並び高級魚です。
関東での人気が高くとても常に高値で取引されている魚です。
大きいものはとても高級ですが小さいもの（煮付けサイズ）は比較的安価で仕入れることができます。
きのした生魚店でも７月から少しずつキチジ（キンキ）を仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。