ニホンウナギの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

江戸時代から高級魚として愛されてきた「ウナギ」。
ウナギを食べることは昔から一種のステータスでした。

近年では養殖技術が発達し、ウナギは親しみやすいものになってきました。
天然ウナギは流通量がとても少ないですが、きのした生魚店では天然ウナギの蒲焼も仕入れております。
土用の丑の日には少し贅沢をして、天然ウナギで精を付けてはいかがでしょうか。

さて、そんなウナギですが生態については未だに解明されていないことが多いです。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はニホンウナギの秘密すべてご紹介します。

ニホンウナギの基本情報

ウナギ

ニホンウナギの種類・寿命

ニホンウナギは、ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属します。
ウナギ属のなかまは「オオウナギ」「ヨーロッパウナギ」「アメリカウナギ」「オーストラリアウナギ」「ビカーラウナギ」など世界中に18種類ほど存在します。

ウナギの寿命は5~80年程度と言われていますが、はっきりとはわかっていません。
最長では155年生きた個体が確認されています。
ウナギは生命力がとても強い生き物なのかもしれませんね(^^)/

ニホンウナギの生態・食性

ニホンウナギは太平洋のグアム近海で生まれます。
そして海流にのり5カ月ほどかけて日本近海に流れ着きます。
シラスウナギとなり河口付近に多く生息しており、クロコに成長すると川をのぼっていきます。
5~10年ほど川で生活したのち、産卵のため川をくだりグアム近海まで泳ぎます。
生まれた場所に帰っていく、とても興味深い生態です。

ウナギは環境に合わせ、エビやカニ・昆虫など様々なモノを食べる肉食です。

また、ニホンウナギの産卵期は4月~12月です。

ニホンウナギの特徴と代表産地



外見 体長は80センチ程度
カラダは細長い
体色は全体的に黒っぽい
模様や色ムラがない
背ビレが肛門より前からある
濃厚な味わいの白身
脂ノリがいい
熱してもふっくら柔らかい
皮は厚みがあり硬い
肝にも旨味がある
9月~12月(天然)
5月~7月(養殖)
漁方 養殖がメイン
釣り
ウナギ筒
ウナギカマ漁
産地 【国産】
鹿児島県
愛知県
宮崎県
静岡県
高知県
【輸入】
台湾
中国

 

 

 

ウナギの蒲焼は東西で異なる

うな重
ウナギは蒲焼で食べることが90パーセントと言われていますが、蒲焼の作り方は関東と関西で異なります。

関東の蒲焼

ウナギを背開きにし、アタマを落とし二等分に切ります。
ウナギを蒸し、その後に焼き上げる。

関西の蒲焼

ウナギを腹開きにし、アタマは付けたままにする。
一本そのまま焼き上げる。

ウナギの由来の秘密

ウナギの由来2選

ウナギの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?

1つ目。ウナギの胸が黄色いことから「胸黄(ムナギ)」と呼ばれ、それが「ウナギ」に転じた。
2つ目。ウナギが細長い姿が棟の木に似ていることから「棟木(ムナギ)」と呼ばれ、それが「ウナギ」に転じた。

ウナギを漢字で書くと「鰻」

ウナギのカラダが細長く草木の「曼(ツル)」に見えることから、魚ヘンに「曼(ツル)」で「鰻」と書きます。

ニホンウナギの栄養

ニホンウナギはビタミンが豊富な白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

ニホンウナギの5つの目利きポイント!

ニホンウナギにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにニホンウナギにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyニホンウナギを是非見つけてください。

1.生きている
2.小顔に見える
3.ぬめりがある
4.できるだけ大きい(天然)
5.全体的に平たく幅が広い(蒲焼)

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ニホンウナギののさばき方

店主がウナギを蒲焼用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ニホンウナギのおもしろ情報

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ニホンウナギの地方名

ニホンウナギは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・ボッカ:千葉県
・ボク:静岡県
・オナギ:徳島県

ウナギのことわざ

鰻の寝床(うなぎのねどこ)

入口が狭く奥行きのある場所や建物のこと。
ウナギが細長い筒状の場所に住んでいることから。

鰻登り(うなぎのぼり)

物事がみるみる急上昇していく様子のこと。
ウナギが水の中をまっすぐ上がっていく様子から。

蕪は鶉となり、山芋は鰻となる(かぶらはうずらとなり、やまいもはうなぎとなる)

思ってもみないようなことが起こることの例え。
カタチが似ているか蕪(かぶら)が鶉(うずら)になったり、山芋がウナギになったりすることは普通ないが、時にはそんなことが起こるという意味から。
「山の芋鰻になる(やまのいもうなぎになる)」とも言います。

また、反対の意味で「山の芋鰻とならず(やまのいもうなぎとならず)」ということわざもあります。

ウナギが付く地名

・鰻坂(うなぎざか):東京都新宿区市谷
・蒲焼町(かばやきちょう): 愛知県名古屋市
・鰻谷(うなぎだに): 大阪府大阪市心斎橋

ニホンウナギのまとめ

ウナギは栄養価がとても高いうえに、味がよく日本では昔から愛されてきました。
高級食材のイメージがあると思いますが、近年では輸入や養殖が盛んに行われ比較的安価で流通しています。

天然のウナギは流通量が少なくとくスーパーなどに並ぶことはめったにありません。
きのした生魚店では天然ウナギの蒲焼を仕入れております。
土用の丑の日には少し贅沢をして、天然ウナギで精を付けてはいかがでしょうか。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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