ドロクイ(泥食)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

コハダ(コノシロ)によく似ている、「ドロクイ」。
ドロクイは南日本に生息する小型の魚で、沖縄県では一般的に流通しています。
ドロクイの由来は、泥を食べているように見えることからですが、泥臭いわけではありません。
ドロクイは小骨は多いですがうま味と甘味が豊富な魚で、とても美味しい魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はドロクイの秘密すべてご紹介します。

ドロクイ(泥食)の基本情報

天ぷら

ドロクイ(泥食)の種類・寿命

ドロクイは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン科コノシロ亜科ドロクイ属に属します。
ドロクイのなかまには、「コノシロ」「サッパ」「リュウキュウドロクイ」「カタボシイワシ」「ニシン」「マイワシ」「ミズン」などがいます。

また、ドロクイの寿命は3年ほどです。

ドロクイ(泥食)の生態・食性

ドロクイは干潟を好む魚で、高知県から沖縄県まで広く分布しています。
ドロクイは水深0から20メートルほどの砂泥地に生息しており、プランクトンを食べて生活しています。

またドロクイの産卵期は、5月です。

ドロクイ(泥食)の特徴と代表産地

外見 体長は20センチ程度
体形は側扁している
木の葉型
背が青く、腹が白い
背ビレの端が糸状に伸びる
細かいウロコがある
口が小さい
上アゴが下に曲がっている
クセのある白身
うま味が多い
脂に甘みがある
小骨が多い
熱しても硬くならない
10月から1月
漁方 刺し網
定置網
産地 沖縄県

ドロクイ(泥食)の由来の秘密

ドロクイ(泥食)の由来

ドロクイは砂泥地に生息しており、泥を食べているように見えることから、「ドロクイ」と呼ばれた。

ドロクイ(泥食)を漢字で書くと「泥食」

ドロクイを漢字で書くと「泥食」です。
ドロクイは砂泥地に生息している魚で、泥を食べているように見えることから、「泥食」と書きます。

ドロクイ(泥食)を英語で書くと「Japanese threadfin shad」

ドロクイを英語で書くと「Japanese threadfin shad」です。
「Japanese」は「日本の」という意味です。
「Threadfin」は「糸の様なヒレ」という意味です。
「Shad」は「ニシン科の魚」という意味です。

つまり、日本に生息する糸のようなヒレがあるニシンということです。

ドロクイ(泥食)の栄養

ドロクイはDHAやEPAなどのオメガ3を豊富に含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

ドロクイ(泥食)の目利きポイント!

ドロクイ(泥食)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにドロクイ(泥食)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyドロクイ(泥食)を是非見つけてください。

1.カラダがふっくらしている
2.カラダが輝いている
3.ウロコが剥がれていない
4.目が澄んで赤くない
5.エラが鮮やかな紅色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ドロクイ(泥食)のおもしろ情報

ドロクイ(泥食)の地方名

ドロクイは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アシチン
・コワダ
・ジャコ
・トサコノシロ
・メナガ

ドロクイ(泥食)が付く地名

ドロ(泥)が付く地名

・赤岩泥ノ木(あかいわどろのき):宮城県気仙沼市
・上賀茂深泥池町(かみがもみどろいけちょう):京都府京都市北区
・津島町泥目水(つしまちょうどろめず):愛媛県宇和島市
・泥亀(でいき):神奈川県横浜市金沢区
・泥潟(どろがた):新潟県新潟市江南区
・泥沢(どろざわ):山形県酒田市
・長泥(ながどろ):福島県相馬郡飯舘村
・長泥(ながどろ):青森県北津軽郡中泊町
・南郷泥障作(なんごうあおづくり):青森県八戸市
・旱泥(ひどろ):福島県大沼郡会津美里町
・旱泥甲(ひどろこう):福島県大沼郡会津美里町
・日泥道ノ上(ひどろみちのうえ):岩手県八幡平市
・日泥道ノ下(ひどろみちのした):岩手県八幡平市
・宝立町大町泥木(ほうりゅうまちおおまちどろのき):石川県珠洲市
・御荘深泥(みしょうみどろ):愛媛県南宇和郡愛南町
・真泥(みどろ):三重県伊賀市
・味泥町(みどろちょう):兵庫県神戸市灘区
・水泥町(みどろまち):愛媛県松山市
・岩作泥亀首(やざことちくび):愛知県長久手市
・山目泥田(やまのめどろた):岩手県一関市
・山目泥田山下(やまのめどろたやました):岩手県一関市
・横大路三栖泥町跡町(よこおおじみすどろまちあとちょう):京都府京都市伏見区

クイ(食)が付く地名

・安食(あじき):茨城県つくば市
・安食(あじき):岐阜県岐阜市
・安食(あじき):千葉県印旛郡栄町
・安食志良古(あじきしらこ):岐阜県岐阜市
・安食台(あじきだい):千葉県印旛郡栄町
・安食卜杭(あじきぼっくい):千葉県印西市
・安食卜杭新田(あじきぼつくいしんでん):千葉県印旛郡栄町
・安食(あんじき):茨城県かすみがうら市
・安食中町(あんじきなかまち):滋賀県彦根市
・安食西(あんじきにし):滋賀県犬上郡豊郷町
・安食南(あんじきみなみ):滋賀県犬上郡豊郷町
・小阪田食田(おさかでんくいた):兵庫県伊丹市
・上印食(かみいんじき):岐阜県羽島郡岐南町
・亀場町食場(かめばまちじきば):熊本県天草市
・食満(けま):兵庫県尼崎市
・下印食(しもいんじき):岐阜県羽島郡岐南町
・食場町(じきばまち):愛媛県松山市
・深草飯食町(ふかくさいじきちょう):京都府京都市伏見区
・深草飯食山町(ふかくさいじきやまちょう):京都府京都市伏見区
・深草西飯食町(ふかくさにしいじきちょう):京都府京都市伏見区
・小食土町(やさしどちょう):千葉県千葉市緑区
・和食(わじき):徳島県那賀郡那賀町
・和食乙(わじきおつ):高知県安芸郡芸西村
・和食甲(わじきこう):高知県安芸郡芸西村
・和食郷(わじきごう):徳島県那賀郡那賀町

ドロクイ(泥食)のまとめ

ドロクイはクセがなくうま味があるとても美味しい魚です。
ドロクイは干潟に生息する魚ですが、近年生息場所が失われつつあり、個体数も減少してきています。
ドロクイは沖縄県では一般的に流通している魚ですが、本州では見かけることがなくなってきています。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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