タマガシラ(玉頭)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

比較的安価で上品な身質でとても美味しい、「タマガシラ」。
タマガシラは珍しい魚ではないですが、漁獲量があまり多くないため、認知度の低い魚です。
タマガシラはとろける様な身質が特徴の魚で、クセがなくとても美味しいです。
タマガシラは小型の魚で、お刺身に捌くことは少ないです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はタマガシラの秘密すべてご紹介します。

タマガシラ(玉頭)の基本情報

天ぷら

タマガシラ(玉頭)の種類・寿命

タマガシラは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜科イトヨリダイ科タマガシラ属に属します。
タマガシラのなかまには、「アカタマガシラ」などがいます。

また、タマガシラの寿命は5年ほどです。
タマガシラは、1歳で5センチ程度、2歳で10センチ程度、3歳で15センチ程度まで成長します。

タマガシラ(玉頭)の生態・食性

タマガシラは暖かい海を好む魚で三重県から沖縄県まで広く分布しており、水深50から200メートルほどの海域に生息しています。
タマガシラは昼行性で、小魚や甲殻類を食べて生活しています。

また、タマガシラの産卵期は春から夏にかけてです。

タマガシラ(玉頭)の特徴と代表産地

外見 体長は20センチ程度
体形は側扁している
体色は赤色
体高がある
赤褐色の横帯
尾ビレが短い
背ビレに棘がある
目が大きい
淡泊で上品な味わい
クセがない
水分が多い
アマミがある
アラからイイ出汁が出る
皮目に香りがある
熱しても身が柔らかい
11月から3月
漁方 定置網
釣り
産地 沖縄県
静岡県
三重県
鹿児島県

タマガシラ(玉頭)の由来の秘密

タマガシラ(玉頭)の由来

タマガシラは丸みを帯びた体形をしており、頭部が大きいことから、「タマガシラ」と呼ばれた。

タマガシラ(玉頭)を漢字で書くと「玉頭」

タマガシラを漢字で書くと「玉頭」です。
タマガシラは頭が大きく、玉の様にまるい体形をしていることから、「玉頭」と書きます。

タマガシラ(玉頭)を英語で書くと「Redbelt monocle-bream」

タマガシラを英語で書くと「Redbelt monocle-bream」です。
「Redbelt」は「赤い帯」という意味です。
「Monocle」は「片眼鏡」という意味です。
「Bream」は「タイ」という意味です。
つまり、赤い帯があり眼鏡をかけたように目が大きいタイということです。

タマガシラ(玉頭)の栄養

タマガシラは高タンパク低脂質な白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

タマガシラ(玉頭)の目利きポイント!

タマガシラ(玉頭)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにタマガシラ(玉頭)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyタマガシラ(玉頭)を是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.模様がはっきりしている
4.体色が濃い色
5.身に張りがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

タマガシラ(玉頭)のおもしろ情報

タマガシラ(玉頭)の地方名

タマガシラは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アカタマガシラ:三重県
・ウミブナ:静岡県
・ビタロー:沖縄県
・ヒシムチ:沖縄県
・メバル:高知県
・アカナ:鹿児島県
・ウミフナ:三重県
・セアカナ:鹿児島県
・ノドグロ:新潟県
・ノドゲロ:新潟県
・ヒョウタンウオ:和歌山県
・フナ:静岡県
・ムギメシ:大阪府

タマガシラ(玉頭)が付く地名

・川島玉頭町(かわしまたまがしらちょう):京都府京都市西京区

タマガシラ(玉頭)のまとめ

タマガシラは上品でとろける様な身質の魚で、とても美味しいです。
また、タマガシラの皮は独特の香りがあり、その香りが好きという方も多くいらっしゃいます。
タマガシラは皮と身の間に旨みがあるため、お造りであれば皮霜造りや焼霜造りがおすすめです。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

関連の動画

最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録

【イトヨリダイのさばき方】

【ノドグロ(アカムツ)のさばき方】

Follow me!