ホタルジャコ(蛍雑咽)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

練り物の原料としてなくてはならない魚、「ホタルジャコ」。
ホタルジャコは西日本で大人気の高級魚「アカムツ(ノドグロ)」のなかまで、とっても美味しい魚です。
味わいはアカムツに似た味わいで、脂ノリがよくとろける身質です。
ホタルジャコはアカムツより小型の魚で鮮度落ちが早いため、加工されるようになりました。
ホタルジャコは鮮魚としてのポテンシャルも高い魚のため、個人的には加工されるのは少しもったいないような気がします。
が、ホタルジャコを原料としたハンペンやカマボコはとっても美味しいです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はホタルジャコの秘密すべてご紹介します。

ホタルジャコ(蛍雑咽)の基本情報

紅白カマボコ

ホタルジャコ(蛍雑咽)の種類・寿命

ホタルジャコは、顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科ホタルジャコ属に属します。
ホタルジャコのなかまには、「アカムツ」などがいます。

また、ホタルジャコの寿命は5年ほどです。
ホタルジャコは1歳で5センチ程度、2歳で10センチ程度、3歳で15センチ程度まで成長します。

ホタルジャコ(蛍雑咽)の生態・食性

ホタルジャコは千葉県から九州南岸まで広く分布しており、水深100から250メートルほどの海域に生息しています。
ホタルジャコは肉食性で、動物プランクトンや小魚食べて生活しています。
ホタルジャコは発光バクテリアを共生させており、腹から肛門までホタルの様に光ります。

また、ホタルジャコの産卵期は7月から9月頃です。

ホタルジャコ(蛍雑咽)の特徴と代表産地

外見 体長は15センチ程度
体形はやや細長い
体色は薄紅色
腹ビレから肛門までが短い
腹から肛門までが発光する
目が大きい
上品な味わいの白身
脂ノリがいい
まったくクセがない
うま味がある
上品な甘みがある
とろける様な身質
熱しても身が柔らかい
4月から6月
漁方 ぶり網
産地 愛媛県
鹿児島県

ホタルジャコ(蛍雑咽)の由来の秘密

ホタルジャコ(蛍雑咽)の由来

ホタルジャコは発行バクテリアをお腹に共生させており、お腹が光ることから「海のホタル」と言われています。
また、ホタルジャコは大きく成長しない小魚ということから、「ホタルザコ(蛍雑魚)」と呼ばれており、それが転じ「ホタルジャコ」と呼ばれた。

ホタルジャコ(蛍雑咽)を漢字で書くと「蛍雑咽」

ホタルジャコを漢字で書くと「蛍雑咽」です。
ホタルジャコは「蛍(ほたる)」の様にお腹が光る小魚ということから、「蛍雑咽(ほたるじゃこ)」と書きます。

ホタルジャコ(蛍雑咽)を英語で書くと「Lanternbelly」

ホタルジャコを英語で書くと「Lanternbelly」です。
「Lantern」はランタン」という意味です。
「Belly」は「お腹」という意味です。
つまり、ランタンの様にお腹が光る魚ということです。

ホタルジャコ(蛍雑咽)の栄養

ホタルジャコはアミノ酸が豊富な魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

ホタルジャコ(蛍雑咽)の目利きポイント!

ホタルジャコ(蛍雑咽)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにホタルジャコ(蛍雑咽)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyホタルジャコ(蛍雑咽)を是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.体色が綺麗な赤色
4.まるみがある
5.腹に張りがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ホタルジャコ(蛍雑咽)のおもしろ情報

ホタルジャコ(蛍雑咽)の地方名

ホタルジャコは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アカクチ:和歌山県
・キガネ:高知県
・ゴソ:静岡県
・チイキジャコ:高知県
・ムツ:和歌山県

・イシブチ
・ハランボ

ホタルジャコ(蛍雑咽)が付く地名

・駒込蛍沢(こまごめほたるざわ):青森県青森市
・婦中町蛍川(ふちゅうまちほたるがわ):富山県富山市
・蛍池北町(ほたるがいけきたまち):大阪府豊中市
・蛍池中町(ほたるがいけなかまち:大阪府豊中市
・蛍池西町(ほたるがいけにしまち):大阪府豊中市
・蛍池東町(ほたるがいけひがしまち):大阪府豊中市
・蛍池南町(ほたるがいけみなみまち):大阪府豊中市
・蛍が丘(ほたるがおか):高知県南国市
・蛍沢(ほたるざわ):青森県青森市

ホタルジャコ(蛍雑咽)のまとめ

ホタルジャコは一般的に鮮魚として流通しないため、認知度が低い魚です。
しかし実はとっても馴染みのある魚で、練り物の原料としてなくてはならない魚です。
ホタルジャコは脂ノリがよくうま味が強く口の中でとろける様な食感でとても美味しい魚です。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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