シマアジ(縞鯵)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
ぎゅうぎゅうと鳴く魚として知られている、「シマアジ」。
シマアジはアミノ酸がとても豊富で美味しい魚ですが、高級魚のため食べる機会は少ない魚かもしれません。
天然のシマアジは流通量がとても少なく、養殖のシマアジが多く市場に流通しています。
近年の養殖技術の進歩により、養殖シマアジも臭みが無くとても美味しいです。
シマアジはほどよい脂ノリとクセのない味わいで、どのような料理にも合うとても美味しい魚です。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はシマアジの秘密すべてご紹介します。
シマアジ(縞鯵)の基本情報
シマアジ(縞鯵)の種類・寿命
シマアジは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科シマアジ属に属します。
シマアジ属のなかまには、「ミナミシマアジ」がいます。
アジ科のなかまには、「マアジ」「ギンガメアジ」「カイワリ」などがいます。
シマアジは1歳で18センチ程度、2歳で30センチ程度と、3歳で40センチ程度まで成長します。
また、シマアジの寿命は10年ほどです。
シマアジ(縞鯵)の生態・食性
シマアジは岩手県から沖縄県に広く分布しており、水深200メートルよりアサイン海域で生息しています。
シマアジは小魚や甲殻類を食べて生活しています。
また、シマアジの産卵期は晩秋から冬にかけてです。
シマアジ(縞鯵)の特徴と代表産地
外見 | 体長は80センチ程度 体形は側扁している 体高が高くアーモンド形 背は青緑色 腹は銀白色 黄金色の帯がある 胸ビレが長い 尾の付け根にゼイゴがある 稜鱗(ぜんご)がある |
味 | 透明感のある白身 身に締まりがあり繊維質 旨味成分であるグルタミン酸が豊富 適度な脂と甘味がある 後味が良い 熱しても身が締まらない |
旬 | 6月~9月 |
漁方 | 養殖 釣り 定置網 |
産地 | 【天然】 伊豆諸島 三浦半島 鹿児島県 高知県 【養殖】 |
シマアジ(縞鯵)の由来の秘密
シマアジ(縞鯵)の由来
アジは味が良いことから、「アジ」と呼びます。
また、シマアジはカラダに黄色いしま模様があるアジ科の魚ということから、「シマアジ」と呼びます。
シマアジ(縞鯵)を漢字で書くと「縞鯵」
シマアジを漢字で書くと「縞鯵」です。
アジは旧暦の3月(太陽暦の5月)が旬であることから、魚ヘンに漢数字の「参(3)」で「鯵(アジ)」と書きます。
またシマアジは、黄色いしま模様があるアジということから、「縞鯵」と書きます。
シマアジ(縞鯵)を英語で書くと「White trevally」
シマアジを英語で書くと「White trevally」です。
「White」は白いという意味です。
「Trevally」はアジという意味です。
シマアジ(縞鯵)の栄養
シマアジはオメガ3脂肪酸とアミノ酸が豊富でとても美味しい魚です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
シマアジ(縞鯵)の目利きポイント!
シマアジ(縞鯵)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにシマアジ(縞鯵)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyシマアジ(縞鯵)を是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダの色艶がいい
4.身に張りがある
5.体長40~60センチ程度
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
シマアジ(縞鯵)のおもしろ情報
アジ(鯵)のことわざ
鯵やよかろ鯖腐れ(あじやよかろさばぐされ)
なにもかもダメで、相手にする価値がないという意味。
「アジもサバも腐っているから要らない」という言葉が転じた。
夏の鯵で痩せっぽ(なつのあじでやせっぽ)
夏にでまわる小アジに例えて、「痩せているひと」という意味。
鯵はたたきに始まってたたきに終わる(あじはたたきにはじまってたたきにおわる)
アジは刺身でも干しても焼いても漬けても美味しい魚だが、「たたきが一番だ」という意味。
「釣りはフナに始まってフナに終わる」という言葉が転じた。
シマアジ(縞鯵)の地方名
シマアジ(縞鯵)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・カツオアジ:鹿児島県
・ギュウギュウ:静岡県
・コセアジ:高知県
・サカバリ:三重県
・シマイサギ:神奈川県
・シマイッサキ:熊本県
・シラシヨウジ:沖縄県
・ソイ:和歌山県
・ヒラアジ:福岡県
シマアジ(縞鯵)の付く地名
アジ(鯵)が付く地名
・西津軽郡鰺ヶ沢町(にしつがるぐんあじがさわまち):青森県
・鰺潟(あじがた):新潟県新潟市南区
・上西鰺坂(かみにしあじさか):福岡県小郡市
・下西鰺坂(しもにしあじさか):福岡県小郡市
シマアジ(縞鯵)のまとめ
シマアジはアミノ酸が豊富で歯ごたえもありとても美味しい魚です。
お刺身はもちろんですが、焼いても美味しい魚です。
シマアジは昔は希少な魚でしたが、養殖技術の発展により美味しいシマアジを安定共有することができています。
きのした生魚店でも新鮮なシマアジを仕入れております。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。