タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

塩サバとして大人気のサバ、「タイセイヨウサバ」。
タイセイヨウサバという名前ではご存知ない方も多いかもしれません。
一般的にはノルウェーサバと呼ばれています。
タイセイヨウサバはマサバと比較すると、脂ノリがよく身が柔らかいのが特徴です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はタイセイヨウサバの秘密すべてご紹介します。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の基本情報

焼き鯖

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の種類・寿命

タイセイヨウサバは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サバ族サバ属に属します。
サバ属のなかまには、「マサバ」「ゴマサバ」などがいます。

タイセイヨウサバは1歳で20センチ程度、2歳で25センチ程度と、3歳で30センチ程度まで成長します。
一般的に2歳で成魚となります。
タイセイヨウサバの寿命は15年程度です。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の生態・食性

タイセイヨウサバは北大西洋に広く分布しており、水深2から200メートルほどの海域に生息しています。
タイセイヨウサバは小魚や甲殻類などを食べて生活しています。
タイセイヨウサバは春から秋まで活発に動き回りますが、冬は海底で休息しています。

また、タイセイヨウサバの産卵期は5から6月にかけてです。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の特徴と代表産地

外見 体長は60センチ程度
体形は綺麗な紡錘形
カラダはやや側扁している
背が青黒く腹が銀白色
薄く剥がれやすいウロコがある
迷路のような模様がある
模様がはっきりしている
カラダに対し目が大きい
胸ビレが黒い
マサバに似た味わい
皮からサバ独特の香り
柔らかい身質
脂ノリがいい
熱すると少し締まる
10~2月
漁方 巻き網
刺し網
産地 【輸入】
ノルウェー
アイスランド
カナダ
デンマーク

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の由来の秘密

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の由来

サバの由来は諸説あります。
1つ目は、サバの歯は他の魚と比較するととても小さいことため、「小歯(さば)・狭歯(さば)」と言われていた。
2つ目は、サバは群れで回遊していることから、多いを意味する古語「サハ」に濁音が付いた。
3つ目は、アイヌ人はサバを「シャンバ」と呼んでおり、これが変化しサバになった。

またタイセイヨウサバは大西洋にいるサバということから、「タイセイヨウサバ」と呼ばれた。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)を漢字で書くと「大西洋鯖」

タイセイヨウサバを漢字で書くと「大西洋鯖」です。
サバの背が青いことから、魚ヘンに青で「鯖(サバ)」と書きます。
また、大西洋に生息しているサバということから、「大西洋鯖」となりました。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)を英語で書くと「Atlantic mackerel」

タイセイヨウサバを英語で書くと「Atlantic mackerel」です。
「Atlantic」は大西洋という意味です。
「Mackerel」はサバという意味です。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の栄養

タイセイヨウサバはDHAとEPAが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の目利きポイント!

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)を是非見つけてください。

1.ドリップがない
2.身がくろずんでいない
3.身にハリがある
4.丸みを帯びている
5.身が白っぽい

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)のおもしろ情報

サバ(真鯖)のことわざ

鯖を読む(さばをよむ)

数をごまかす際に用いられることわざです。
市場で鯖を数える際に、早口で読み数をごまかしていたことからと言われています。
個人的には年齢はサバを読んでOK!
サバを読むことで実際に若返る効果もあるかなと思います。

鯖の生き腐れ(さばのいきぐされ)

サバは新鮮に見えても、腐っていることがあるということわざです。
サバは鮮度の落ちが激しい魚です。
サバにはアミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれており、死後ヒスタミンに変化します。
ヒスタミンは一定量を超えると中毒症状を引き起こす可能性があるためこのようなことわざができました。
きのした生魚店では産地直送を心掛けており新鮮なサバをお取り扱いしています。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の地方名

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ノルウェーサバ
・ノルウェー

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の付く地名

サバの付く地名

・鯖江市(さばえし):福井県
・上小鯖(かみおさば):山口県山口市
・上鯖江(かみさばえ):福井県鯖江市
・上鯖江町(かみさばえちょう):福井県鯖江市
・上鯖渕(かみさばぶち):鹿児島県出水市
・唐桑町上小鯖(からくわちょうかみこさば):宮城県気仙沼市
・唐桑町小鯖(からくわちょうこさば):宮城県気仙沼市
・鯖石(さばいし):青森県南津軽郡大鰐町
・鯖波(さばなみ):福井県南条郡南越前町
・下小鯖(しもおさば):山口県山口市
・下鯖町(しもさばちょう):鹿児島県出水市
・徳地鯖河内(とくぢさばごうち):山口県山口市
・東鯖江(ひがしさばえ):福井県鯖江市

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)のまとめ

タイセイヨウサバは脂ノリがよくとても美味しい魚です。
マサバと比較し、味や価格が安定していることから、「焼きサバ」や「ヘシコサバ」の原料として使用されています。
お弁当に用いられている焼きサバはほとんどが、タイセイヨウサバです。
きのした生魚店でも新鮮なタイセイヨウサバを仕入れております。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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