ヒラマサ(平政)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
「ブリ御三家」のなかで一番認知度の低い「ヒラマサ」。
ヒラマサはブリと姿カタチがそっくりですが、ブリより成長の早い魚です。
ブリの旬が冬に対し、ヒラマサの旬は春から夏です。
ヒラマサはブリやカンパチと比較すると、漁獲量も養殖量も少なく高値で流通しています。
ヒラマサはほどよい食感と脂ノリがあり、とても美味しい魚です。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はヒラマサの秘密すべてご紹介します。
目次
ヒラマサ(平政)の基本情報
ヒラマサ(平政)の種類・寿命
ヒラマサは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ブリモドキ亜科ブリ属に属します。
ヒラマサのなかまには、「カンパチ」「ブリ」「ヒレナガカンパチ」などがいます。
ヒラマサは成長が早い魚で、1歳で40センチ程度、2歳で60センチ程度、3歳で80センチ程度、4歳で90センチ程度まで成長します。
また、ヒラマサの寿命は12年ほどです。
ヒラマサ(平政)の生態・食性
ヒラマサは暖かい海を好む魚で、温帯から亜熱帯にかけて分布しています。
日本では全国各地に分布しており、水深30メートルから80メートルの海域に生息しています。
ヒラマサは泳ぎが得意な魚で、時速50キロほどで泳ぎ、アジやイワシ・サバなどを食べて生活しています。
また、ヒラマサの産卵期は春から夏にかけてです。
ヒラマサ(平政)の特徴と代表産地
外見 | 全長は120センチ程度 体重は10キロ程度 体形は綺麗な紡錘形 体色は背は黒く腹は銀白色 カラダに黄金色の帯がある ブリによく似ている 上アゴの角が丸い |
味 | 透明感のある白身 血合いが綺麗 脂の甘みがある ブリより美味しい ほどよい食感がある 熱すると硬く締まる |
旬 | 6月~8月 |
漁方 | 釣り 定置網 シイラ漬け漁 |
産地 | 長崎 大分 愛媛 鹿児島 佐賀 |
ヒラマサ(平政)の由来の秘密
ヒラマサ(平政)の由来
ヒラマサの体形がブリより平たく、まっすぐ長いため、「ヒラマサ」と呼ばれた。
ヒラマサ(平政)を漢字で書くと「平政」
ヒラマサを漢字で書くと「平政」です。
ヒラマサはブリと比べ「平たく」、カラダの黄金の帯が直線「柾(まさ)」であることからです。
ヒラマサ(平政)を英語で書くと「Yellowtail amberjack」
「Yellowtail」はブリを意味しています。
「Amberjack」はカンパチを意味しています。
つまり日本語で言うと、ヒラマサは「ブリカンパチ」ということです。
ちょっと寂しい気持ちになりますね(≧◇≦)
ヒラマサ(平政)の栄養
ヒラマサはDHAやEPAを豊富に含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
ヒラマサ(平政)の5つの目利きポイント!
ヒラマサにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように ヒラマサにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy ヒラマサを是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダにぬめりがある
4.体形がふっくら丸い
5.血合いがきれいな赤色(切り身)
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
ヒラマサ(平政)のおもしろ情報
ヒラマサ(平政)の地方名
ヒラマサ(平政)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アオッコ:東京都
・アオブリ:東京都
・アカユ:新潟県
・カンパチ:高知県
・シオ:三重県
・シオノコ:新潟県
・シラマサ:福島県、茨城県
・セントク:新潟県
・テンコツ:鹿児島県
・ハチ:新潟県
・ハネゴ:鹿児島県
・ハマス:高知県
・ヒラ:三重県
・ヒラゴ:長崎県
・ヒラサ:広島県
・ヒラス:大阪府、長崎県、山口県、鹿児島県
・ヒラソ:山口県
・ヒラソウジ:鹿児島県
・ヒラブリ:三重県
・ブリ:東京都
・ヘラ:福井県
・マサ:東京都
・マサギ:三重県
・マヤ:富山県
ヒラマサ(平政)のまとめ
ヒラマサは「ブリ御三家」でありながら、認知度の低い魚です。
その理由は流通量が少なくとても美味しいことから、高級魚として扱われているからです。
スーパーなどではあまりならばない魚で、お寿司屋さんや料亭などでお目にかかることができます。
ヒラマサは食感・脂ノリ・うま味のバランスがよく美味しい魚ですので、認知度が高まると嬉しいです。
興味のある方は、ぜひお問合せください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。