オオシタビラメ（舌平目）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

シタビラメのなかでも大きい個体の「オオシタビラメ」。
市場ではウシノシタ科の魚は種別を区分せず流通しているため、あまり認知されていません。
オオシタビラメはウシノシタ科のなかでも漁獲量が少なく、高値で取引されています。

オオシタビラメは柔らかくとても美味しい身質で、アラもいい出汁が出るためとても人気の魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はオオシタビラメの秘密すべてご紹介します。

オオシタビラメ（舌平目）の基本情報

オオシタビラメ（舌平目）の種類・寿命

オオシタビラメは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目ウシノシタ亜目ウシノシタ科イヌノシタ属に属します。
イヌノシタ属のなかまには、「アカシタビラメ」「イヌノシタ」「オキゲンコ」「オタフクゲンコ」「ゲンコ」「コウライアカシタビラメ」「デンベエシタビラメ」などがいます。

また、オオシタビラメの寿命は８年ほどと言われています。

オオシタビラメ（舌平目）の生態・食性

オオシタビラメは神奈川県より南の海域に分布しており、水深５０メートルから１２０メートルほどの泥底に生息しています。
オオシタビラメは貝やエビなどを食べて生活しています。

また、オオシタビラメの産卵期は夏です。

オオシタビラメ（舌平目）の特徴と代表産地

外見	全長７０センチ程度 表側は茶褐色 裏側は白色 上から見ると細長い楕円形 両目が左側に付いている 体形は薄く平べったい カラダ全体にウロコがある あたまの先端が細長い 鼻先が口よりも前にある 身が薄っぺらい エラ蓋が黒い
味	淡泊な白身 皮に独特の臭みがある 身質はまったくクセがない アラからは濃厚でおいしい出汁がでる 熱しても身が柔らかい
旬	１１月～３月
漁方	刺し網
産地	神奈川県 静岡県

オオシタビラメ（舌平目）の由来の秘密

オオシタビラメ（舌平目）の由来

シタビラメは牛の舌（牛タン）のようなカタチをしており、目が左に寄っていることから「シタビラメ」と呼ばれた。
また、オオシタビラメはシタビラメのなかでも大型のため「オオシタビラメ」と呼ばれた。

オオシタビラメ（舌平目）を漢字で書くと「大舌平目」

オオシタビラメを漢字で書くと「大舌平目」です。

シタビラメは牛の舌（牛タン）のようなカタチをしているヒラメのため、「舌平目」と書きます。
また、オオシタビラメは大型のシタビラメなので、「大舌平目」と書きます。

オオシタビラメ（舌平目）を英語で書くと「Ｆｏｕｒ－ｌｉｎｅ　ｔｏｎｇｕｅ－ｓｏｌｅ」

オオシタビラメを英語で書くと「Ｆｏｕｒ－ｌｉｎｅ　ｔｏｎｇｕｅ－ｓｏｌｅ」です。

「Ｆｏｕｒ－ｌｉｎｅ」は、英語で「４本線」という意味で、オオシタビラメの体側には表裏２本ずつ側線があることからです。
「Ｔｏｎｇｕｅ－ｓｏｌｅ」は、英語で「イヌノシタ属」という意味です。

オオシタビラメ（舌平目）の栄養

オオシタビラメは旨みがあり脂質が少ない白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・ＤＨＡ（脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける）
・ＥＰＡ（血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる）
・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・鉄分（貧血の防止）
・ビタミンＡ（皮膚や粘膜を正常に保つ）
・ビタミンＢ群（神経の機能の正常化）
・ビタミンＤ（カルシウムの吸収を促進）
・ビタミンＥ（抗酸化作用）
・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・パントテン酸（糖質、脂質の代謝を促す）
・葉酸（細胞の生まれ変わりを助ける働き）
・リン（歯や骨を丈夫にする）
・ナイアシン（血行促進、冷え性改善）
・マグネシウム（カラダの代謝を促す）
・カルシウム（骨を強くし骨粗鬆症を予防）
・カリウム（細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止）

オオシタビラメ（舌平目）の５つの目利きポイント！

オオシタビラメにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように オオシタビラメにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy オオシタビラメを是非見つけてください。

１．カラダがふっくらしている
２．身に張りがありかたいもの
３．体表の模様・色が濃いもの
４．カラダに艶がある
５．エラが鮮やかな紅色

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

シタビラメのさばき方

店主がシタビラメをムニエル・唐揚げ用にさばきます。１ステップずつ丁寧にご紹介します。
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オオシタビラメ（舌平目）のおもしろ情報

ヒラメのことわざ

親を睨むと鮃になる（おやをにらむとひらめになる）

親を睨むとバチが当たり鮃のように目が片寄ってしまうという意味です。また、親を睨むと鰈になるともいいます。親は大切にしましょうということですね。

左鮃右鰈（ひだりひらめみぎかれい）

鮃は目がからだの左側にあり、鰈はからだの右側にあるということ。鮃と鰈の区別がつかないときはこのことわざを思い出してみてください。しかし、まれに例外がいます。

オオシタビラメ（舌平目）の地方名

オオシタビラメ（舌平目）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・シタビラメ
・クロベタ

オオシタビラメ（舌平目）の付く地名

オオシタが付く地名

・浄法寺町大志田（じょうぼうじまちおおした）：岩手県二戸市

ヒラメが付く地名

・御厨町北平免（みくりやちょうきたびらめん）：長崎県松浦市

オオシタビラメ（舌平目）のまとめ

シタビラメに興味のある方はコチラもご覧ください。
⇒シタビラメ（舌平目）の七不思議。わかりやすく全て解説！
⇒クロウシノシタ（舌平目）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
⇒アカシタビラメの秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

オオシタビラメはウシノシタ科のなかでも大型の魚です。
オオシタビラメは、身質がとても柔らかくとろけるような食感でとても美味しい魚です。
フランス料理では食べたことがある方も、姿カタチを見かけたことがない方も多くいるのではないかと思います。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。