ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マグロの中では小型で、最も安価な「ビンナガマグロ」。
あまり知られていませんが、ビンナガマグロはツナ缶や回転ずしのマグロなどとても身近な魚です。
中でもビントロはとても人気があり、好きなかたも多いのではないでしょうか。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はビンナガマグロの秘密すべてご紹介します。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の基本情報

ビンナガマグロ

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の種類・寿命

ビンナガマグロは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ族マグロ属に属します。
ビンナガマグロは「キハダマグロ」「クロマグロ」「コシナガマグロ」「タイセイヨウクロマグロ」「ミナミマグロ」「メバチマグロ」などがいます。

ビンナガマグロの寿命は15年から20年ほどです。
ビンナガマグロの成長は遅く、1歳で10センチ程度、2歳で20センチ程度、3歳で50センチ程度、4歳で70センチ程度まで成長します。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の生態・食性

ビンナガマグロは温かい太平洋に広く分布しています。
ビンナガマグロは群れで回遊しており、夏には日本沿岸でも見ることができます。
ビンナガマグロは肉食で、小魚や甲殻類の中でもとくにイワシを食べて生活しています。

また、ビンナガマグロは年間を通して産卵しますが、北半球では夏が多いです。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の特徴と代表産地

外見 体長は1メートル程度
背は濃い青
腹は銀白色
胸ビレが長い
目が大きい
頭が比較的大きい
赤身が薄い
熱すると硬くなる
ビントロは脂ノリがいい
口の中でとろける食感
マグロらしい風味がある
12月~2月
漁方 釣り
定置網
巻き網
産地 宮崎県
高知県
三重県
静岡県
宮城県
バヌアツ共和国

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の由来の秘密

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の由来

マグロは目が大きく真っ黒なことから、「目黒(マグロ)」と呼ばれた。
またビンナガは「鹿児島弁」に由来しており、胸鰭(びん)が長いことから、ビンナガマグロと呼ばれた。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)を漢字で書くと「鬢長鮪」

マグロは漢字で「鮪」と書きます。
有の字の「ナ」は持っている「月」は肉付きという意味から魚ヘンに有と書きます。
ビンナガは胸鰭(鬢)が長いことから、「鬢(びん)長」と書きます。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)を英語で書くと「Tombo」

ビンナガマグロは英語で「Tombo」です。日本の地方名である「トンボ」に由来し英語でも「Tombo」となった。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の栄養

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)には鉄分が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の5つの目利きポイント!

ビンナガマグロにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにビンナガマグロにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyビンナガマグロを是非見つけてください。

1.透明感がある
2.身が赤く、白い部分がある
3.目が黒く澄んでいる
4.身に張りがある
5.体高がある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マグロのさばき方

店主がマグロのブロックを柵にします。1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)のおもしろ情報

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の地方名

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・カンタロウ: 三重県
・カスシビ:三重県
・シビ:三重県、和歌山県、長崎県、沖縄県
・ビナガ:宮城県
・ヒレナガ:富山県、福岡県
・ビンヨコ:徳島県
・ビンナガ:東京都、神奈川県、山口県
・トンボ:神奈川県、東京都、三重県、和歌山県、高知県
・コビン:高知県、愛媛県
・ビンチョ:高知県
・ビンチョウマグロ:宮城県、東京都、神奈川県
・トンボシビ:三重県、和歌山県、高知県
・ハニシビ:沖縄県
・ビンタ:高知県

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)のことわざ

鮪の鼻(しびのはな)

誰も見たことがなく信じられないという意味。
マグロのあたまが美味しいので漁師があたまを切り取り市場に出していたため、誰もマグロのあたまを見たことがないことから。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)の付く地名

・沼黒(ぬまぐろ):埼玉県熊谷市
・真畔町(まぐろちょう):愛知県名古屋市北区
・まぐろ本町(まぐろほんまち):鹿児島県いちき串木野市

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)のまとめ

ビンナガマグロはマグロの中でもっとも安価で、回転ずしではお馴染みの魚です。
ビンナガマグロはその美味しさと価格からとても人気な魚のひとつです。
きのした生魚店でも新鮮なビンナガマグロを仕入れておりますので、ぜひお問合せください。

今日もいい一日になりますように。

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