イイダコ(飯蛸)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

本当にお米かなと思うくらい米粒に似ている卵を持つ「イイダコ」。
メスのイイダコは食感が面白くとても人気のタコで、子持ちのメスは高値で流通しています。
イイダコの子持ちは「イイ持ち」と呼ばれています。
イイダコはマダコのなかまですが、小型のタコでとても柔らかいです。

イイダコは瀬戸内海で多く漁獲されており、広島県民には馴染み深い食材です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はイイダコ(飯蛸)の秘密すべてご紹介します。

イイダコ(飯蛸)の基本情報

イイダコ

イイダコ(飯蛸)の種類・寿命

イイダコは動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ科マダコ属に属します。
マダコ属のなかまには「マダコ」「マツバダコ」「コツブイイダコ」「スナダコ」「メジロダコ」「ワモンダコ」などがいます。
タコの種類はとても多く世界中に200種類も存在しており、日本近海でも50種類ほど確認されています。

また、イイダコの寿命は1年と短いです。

イイダコ(飯蛸)の生態・食性

イイダコは北海道より南の日本各地に分布しており、水深20メートルまでの浅い砂底に生息しています。
イイダコは夜行性で昼間は岩陰などに隠れており、夜になると活動を始め甲殻類などを食べて生活しています。

またイイダコの産卵期は3~4月で、この時期のイイダコのメスの頭には米粒状の卵がたくさん詰まっています。

イイダコ(飯蛸)の特徴と代表産地

外見 体長25~30センチ程度
伸縮性がありしなやかな体
オスよりメスが大きい
両目の間に白い斑紋がある
第2・3腕の付け根に金色の輪紋がある
表面は顆粒が目立ち鮫肌
噴水口がある
タコらしい香りが少ない
甘みがある
うまみがある
卵がお米のような食感がする
クセがない
熱しても硬く締まらない
1~4月(子持ち)
漁方 底曳き網
産地 山口県
広島県
兵庫県
愛媛県
香川県
愛知県

 

 

イイダコ(飯蛸)の由来の秘密

タコの由来

タコは足が多いことから「多股(たこ)」と呼ばれるようになりました。

タコを漢字で書くと「蛸」

現在ではタコは漢字で「蛸」と書きますが、本来は「海蛸子(うみだこ)」と書いていたものが省略されたものです。
本来は「蛸」はクモ(蜘蛛)を意味する漢字で、「海にひそむクモ」ということから「海蛸子」となったことが由来です。

イイダコ(飯蛸)の由来

産卵直前のイイダコのメスの胴(頭のような部分)にはぎっしり卵が詰まっており、お米のような食感がすることから「飯蛸(イイダコ)」と呼ばれています。

イイダコ(飯蛸)の栄養

イイダコは低脂肪高タンパクでタウリンも豊富に含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

イイダコ(飯蛸)の5つの目利きポイント!

イイダコ(飯蛸)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにイイダコ(飯蛸)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyイイダコ(飯蛸)を是非見つけてください。

1.吸盤に吸着力がある
2.カラダの色が濃く白くない
3.目が澄んで輪紋がくっきりしている
4.カラダの模様がはっきりしている
5.子持ちのメス

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

タコのさばき方

店主がマダコを刺身用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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イイダコ(飯蛸)のおもしろ情報

タコのことわざ

蛸の糞で頭へあがる(たこのくそであたまへあがる)

自分では得意だと思いあがっていることがらに対し、他人からはとるに足りないと見下されているという意味です。
昔タコの胴体は頭であると考えられていたことからきたことわざです。

蛸の共食い(たこのともぐい)

同類のものが害し合うようすのことです。

蛸は身を食う(たこはみをくう)

財産や資産を食い荒らすという意味。
空腹になったタコは自分の足を食べてしまうことからきたことわざです。

【番外編】タコる(たこる)

野球の試合がノーヒットで終わるようすのことです。

イイダコ(飯蛸)の地方名

イイダコ(飯蛸)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・タマイリ
・タマナシ
・コモチダコ
・イシダコ
・カイダコ

タコの付く地名

・潮来市(いたこし): 茨城県
・香取郡多古町(かとりぐんたこまち): 千葉県

イイダコ(飯蛸)のまとめ

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イイダコは小型のタコで身が柔らかく、お米のような卵がとてもおもしろい食感で人気の食材です。
タコは全般的にオスよりメスのほうが高値で流通しており、イイダコもオスよりメスのほうが高級です。
イイダコのオスの頭には白子があり、力強い食感を楽しむことができます。
メスのほうが美味しいとは思いますが。。( ;∀;)

きのした生魚店では新鮮なイイダコを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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