マハタの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

西日本では「アラ」という名前で親しまれている、ハタ科を代表する大型魚「マハタ」。
マハタは大きい個体では1.8メートルほどになります。
マハタはクエと並ぶ高級魚ですが、クエほどの知名度はありません。
今の時期とても美味しい魚ですので、一度は食べていただきたいです。

また、近年では釣りの対象魚としても注目を集めています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマハタの秘密すべてご紹介します。

マハタの基本情報

マハタ

マハタの種類・寿命

マハタは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ハタ族マハタ属に属します。
マハタ属のなかまは、「クエ」「キジハタ」「アカハタ」「アオハタ」「モヨウハタ」「タマカイ」「ナミハタ」「オオスジハタ」などがいます。

マハタは長寿で30年ほど生きると言われており、大きい個体では全長1.8メートルにもなります。
3歳で33センチ、8歳で50センチ、10歳で56センチほどまで成長し、大きい個体では1メートルを超えます。
マハタは4歳ほどで成熟しすべてがメスとして子を産みます。更に成長し10キログラムを超えるとオスに性転換します。

マハタの生態・食性

マハタは温帯性の魚で、北海道南部から九州までの日本海側と宮城県から南の太平洋側に分布しており、水深300メートルほどの砂地に生息しています。
マハタは肉食でエビやイカ・タコ・小魚などを食べて生活しています。

また、マハタの産卵期は夏です。
成熟したマハタのほとんどがメスで子を産みます。

マハタの特徴と代表産地

外見 体長は100センチを超える
体形は側扁している
体高がある
体色は薄い褐色
カラダに横縞が7本ある
頭部とヒレが大きい
背ビレと尾ビレにトゲがある
尾ビレの縁が丸い
尾ビレの縁が白い
透明感のある白身
繊維質でしっかりしている
イヤミのない味わい
身は甘みが強い
うま味成分のアミノ酸が豊富
皮はゼラチン質
身がプリッとしている
身離れがいい
12月~2月
漁方 養殖
釣り
定置網
産地 【天然】
福岡県
長崎県
山口県

【養殖】
三重県
愛媛県

 

 

 

 

 

マハタの由来の秘密

マハタの由来

ハタとは斑(はん)という意味です。
マハタのカラダにまだら模様(班)があることが由来です。

マハタを漢字で書くと「真羽太」

マハタを漢字で書くと「真羽太」です。
背ビレや尻ビレに太いトゲがあることから、「羽根(ヒレ)の太い魚」という意味です。

マハタの栄養

マハタはうま味成分であるグルタミン酸を多く含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

マハタの5つの目利きポイント!

マハタにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにマハタにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyマハタを是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダにぬめりがある
4.体色が色鮮やか
5.腹にハリがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ハタのさばき方

店主がアカハタを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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マハタのおもしろ情報

マハタの地方名

マハタは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アカバ:高知県
・アバコハチメ:石川県
・アマアラ:和歌山県
・アラ:兵庫県、山口県、長崎県
・イトガモドリ:和歌山県
・カケバカマ:富山県
・カナ:鳥取県、島根県
・カンナギ:東京都
・キョウゲンバカマ:京都府
・キョウモドリ:和歌山県
・キヨセ:山口県
・クエ:高知県
・クエモン:兵庫県
・クログエ:高知県
・クロハタ:東京都
・シマアク:和歌山県
・シマアラ:長崎県
・シマグエ:高知県
・シマダイ:愛媛県
・シマナメラ:福井県
・シマモウオ:鹿児島県
・スジアク:和歌山県
・タカバ:山口県
・タカバゼモン:福岡県
・ツラナガ:秋田県
・ナマケ:富山県
・ナメラ:富山県
・ナメラゴ:福井県
・ネコマス:高知県
・ハタ:福島県
・ハタジロ:三重県
・ハタジロマス:三重県
・ハタハタ:福島県
・ハタマス:三重県
・ホンナメラ:福井県
・ホンマス:三重県
・マスグエ:高知県
・モロコ:東京都
・ヤノハ:福島県

マハタの付く地名

・今畑(いまはた):和歌山県岩出市
・上の山町山畑(うえのやまちょうやまはた):愛知県尾張旭市
・奥山畑町(おくやまはたちょう):兵庫県神戸市須磨区
・小浜町山畑(おばまちょうやまはた):長崎県雲仙市
・象潟町浜畑(きさかたまちはまはた):秋田県にかほ市
・駒畠(こまはた):北海道中川郡幕別町
・竹田真幡木町(たけだまはたぎちょう):京都府京都市伏見区
・徳地山畑(とくぢやまはた):山口県山口市
・沼端(ぬまはた):青森県上北郡おいらせ町
・縁山畑(へりやまはた):福岡県宮若市
・峰浜畑谷(みねはまはたや):秋田県山本郡八峰町
・山畑新田(やまはたしんでん):兵庫県姫路市

マハタのまとめ

マハタはハタ科を代表する魚ですが、知名度はまだ低い魚です。
刺身で食べても煮ても焼いても美味しい魚で、高級魚として知られているハタ科の「クエ」に負けない美味しさです。
マハタは高級食材ですが、ぜひ一度は食べていただきたいです。
きのした生魚店では新鮮なマハタを仕入れることができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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