キハダマグロの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
マグロの中でもっとも食べられている「キハダマグロ」。
キハダマグロは比較的安価であっさりとした味わいが特徴です。
キハダマグロは「ミナミマグロ」「メバチマグロ」とならぶ中型のマグロになります。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はキハダマグロの秘密すべてご紹介します。
目次
キハダマグロの基本情報
キハダマグロの種類・寿命
キハダマグロは硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科マグロ属に属します。
マグロ属のなかまには、「クロマグロ」「ミナミマグロ」「メバチマグロ」「ビンナガマグロ」などがいます。
キハダマグロの成長はマグロ属のなかでは比較的早く、1年で50センチほど、2年で90センチほど、3年で120センチほど、5年で155センチほどまで成長します。
大きいものでは体長2メートル・体重200㎏を超えます。
また、キハダマグロの寿命は8年ほどです。
キハダマグロの生態・食性
キハダマグロは世界中の温帯域から熱帯域に広く分布しており、日本近海でも多く生息しています。
キハダマグロは回遊魚で水温26℃以上の暖かい海を好みます。
キハダマグロは孵化してすぐはプランクトンを食べて生活していますが、稚魚からは肉食で甲殻類や魚類を食べるようになります。
大型のキハダマグロはサンマやトビウオなどの中型魚も食べます。
またキハダマグロの産卵期は地域に異なり太平洋西部では4月から7月ころで、赤道から熱帯域では通年です。
一度に100万から500万個の卵を産卵し、3日ほどで孵化します。
キハダマグロの特徴と代表産地
外見 | 体長は150センチ程度 体重は70kg程度 体形はスマートな紡錘形 クロマグロより細長い 頭がやや小さい 腰から尾が長い ヒレは鮮やかな黄色 背面は濃い青色 側面は黄金色 腹面は銀白色 |
味 | あっさりとした味わい ほのかに酸味がある うま味が少ない 脂ノリは比較的少ない 甘みが程よい |
旬 | 7月~9月 |
漁方 | 延縄 巻き網 |
産地 | 静岡県 宮城県 高知県 宮崎県 鹿児島県 |
キハダマグロの由来の秘密
キハダマグロの由来
目が大きく真っ黒なことから、「目黒(まぐろ)」と呼ばれています。
漢字でマグロは「鮪」と書きます。
有の字の「ナ」は持っている「月」は肉付きという意味から魚ヘンに有と書きます。
キハダマグロは肌が黄味がかっていることから、「黄肌鮪(キハダマグロ)」と呼ばれています。
キハダマグロの栄養
キハダマグロはDHAが豊富な回遊魚です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
キハダマグロの5つの目利きポイント!
キハダマグロにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにキハダマグロにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyキハダマグロを是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダにぬめりがある
4.身が硬く締まっていない
5.腹にハリがある
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
マグロのさばき方
店主がクロマグロのブロックを柵におとします。
また中トロを刺身にします。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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キハダマグロのおもしろ情報
キハダマグロの地方名
キハダマグロは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アカシビ:沖縄県
・イトシビ:三重県
・イトバツ:高知県
・ウキンシビ:鹿児島県
・オオイトシビ:関西地方
・オーバツ:高知県
・カツオ:鹿児島県
・カリガネ:高知県
・キハダ:和歌山県、高知県、鹿児島県
・キメジ:千葉県
・キワダマグロ:神奈川県、和歌山県
・キンビレ:東京都、宮崎県
・グズナガ:静岡県
・コイト:三重県
・コキワ:高知県
・コバツ:高知県
・コビン:高知県
・ゴングリ:宮崎県
・サンジャック:高知県
・シビ:高知県、長崎県、沖縄県
・スビーガーシュビ:沖縄県
・ヂューナガシビ:沖縄県
・チューバツ:高知県
・チョッパ:全国各地
・チンバニー:沖縄県
・バシビ:東京都
・ハツ:大阪府、高知県、愛媛県
・ハンバツ:高知県
・ヒッサゲ:高知県
・ヒレナガ:東京都
・ビンキリ:宮崎県
・ビンゴ:高知県
・ビンタ:高知県
・ビントク:高知県
・ビンナガ:和歌山県
・ビンヨコ:徳島県
・ホンシビ:大阪府
・ホンハツ:大阪府、高知県
・マシビ:大阪府、高知県
・メジ:高知県
・ヨコワ:山口県
・ヨツシビ:高知県
・ヨツバツ:高知県
・ワタヌキ:高知県
マグロを含む地名
・沼黒(ぬまぐろ):埼玉県熊谷市
・真畔町(まぐろちょう):愛知県名古屋市北区
・まぐろ本町(まぐろほんまち):鹿児島県いちき串木野市
マグロのことわざ
鮪の鼻(しびのはな)
誰も見たことがなく信じられないという意味。
マグロのあたまが美味しいので漁師があたまを切り取り市場に出していたため、誰もマグロのあたまを見たことがないことから。
キハダマグロのまとめ
マグロの中でもっとも漁獲量・流通量が多く、日本人にとっては欠かすことのできない食材です。
普段食べているマグロはキハダマグロかもしれません。
キハダマグロは比較的安価であっさりとした味わいが特徴です。
用途やご予算に合わせ様々なマグロを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。