ホヤの七不思議。わかりやすく全て解説!

ホヤの七不思議!

ホヤ
おはようございます。

日本の三大珍味は「ウニ、コノワタ、カラスミ」です。
どれも独特な風味と味わいで、好き嫌いがわかれる珍味です。
はじめて食べたときには美味しく感じられないけど、食べているうちにだんだん美味しくなり魅力がわかっていく。
まさに大人の階段をのぼるという感じですね。

日本三大珍味である「コノワタ」によく似た味わいなのが、本日ご紹介する「ホヤ」です。
独特の磯の風味と渋みが特徴で、はじめて食べたときには衝撃が走ります(>_<)
ホヤ未体験のかたは、一度は挑戦してみてはいかがでしょうか。
あなたも強烈なファンになってしまうかも!?

今日はホヤの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

ホヤは貝ではない

ホヤは「ホヤ貝」とも呼ばれていますが、実は貝ではありません。
海の中に住んでいますが、貝にも魚にも属しません。
生物学的には「脊索動物(せきさくどうぶつ)」に分類され動物に近い種族になります。

ホヤはろ過装置

ホヤは海のなかでろ過装置のような役割りをしています。
ホヤは岩場に貼り付き移動することはありません。
入水管から海水を吸い込みプランクトンなどを吸収し、出水管から海水とともに排泄物を排出することで生きています。
ホヤのろ過機能はとても優秀で、ろ過装置の代替として水槽にホヤを入れているかたもいるそうです。

ホヤの風味の正体は?



ホヤにはほかの食材では味わえない独特な風味があります。
ホヤの独特な風味の正体は「シントラオール」と呼ばれる不飽和アルコールです。
「シントラオール」のおかげで、「甘味・塩味・酸味・うま味・苦み」の五味を楽しむことができるのです。

あなたも一度食べると、ホヤの虜になるかもしれません(^^)/
ホヤは鮮度が落ちるのがとても早く、古くなるとエグミが増すためできる限り新鮮なモノをいただきましょう。

ホヤは栄養満点

ホヤは珍味として知られていますが、実は栄養満点の食材なのです。
ホヤにはミネラル(鉄・亜鉛・リン)が豊富に含まれています。
またエネルギー源として知られているグリコーゲンは、カキ(牡蠣)の2倍もあります。

ホヤは美味しいだけではなく、健康維持にもアンチエイジングにも効果が期待できます。

ホヤの産卵

ホヤの産卵期は12月ころで2~3回産卵します。
ホヤは雌雄同体(しゆうどうたい)の生き物で、ひとつの個体がオスの役割り(精子)とメスの役割り(卵)をもっています。
精子と卵を同時に海のなかへ放出し受精をします。
ホヤは不思議なことに自分の精子と卵では受精しない性質、自家不和合性(じかふわごうせい)をもっています。

ホヤの養殖

ホヤの養殖は宮城県を中心に盛んにおこなわれています。
宮城県の牡鹿半島(おしかはんとう)はリアス式海岸でプランクトンが豊富なため、ホヤの養殖に適していると言われています。
ホヤの養殖は出荷できるまで3年ほどかかります。
じっくりと時間をかけて育てたホヤには、ミネラルがたっぷり含まれておりとても美味しいです。

また、養殖のホヤは天然のホヤに比べて赤みが強いのが特徴です。

ホヤは韓国で人気者

ホヤは日本で珍味として知られていますが、韓国では日本以上の人気があり高値で取引されています。
韓国で養殖しているホヤより日本で養殖しているホヤのほうが大きく味もいいということで、日本で養殖したホヤを大量に韓国に輸出しているそうです。
韓国ではホヤの刺身をコチュジャンと一緒に食べたり、ホヤでキムチを作ったりするそうです。

ホヤのさばき方

店主がアカホヤの刺身を造ります。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ホヤの七不思議のまとめ

ホヤを食べたことがない方も多いかと思いますが、独特の渋みと磯の香りを一度は感じていただきたいです。
ホヤは鮮度が悪くなると臭みやエグミが倍増していくため、できる限り新鮮なものを選んでください。
ホヤの目利きに関してはコチラをご確認ください。⇒マボヤ(ホヤ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

ホヤについて、もっと知ってもらいたいと思いご紹介しました。
きのした生魚店では新鮮なホヤを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

今日もいい日になりますように。

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