キュウセン(ギザミ)の七不思議。わかりやすく全て解説!
目次
キュウセン(ギザミ)の七不思議!
おはようございます。
ギザミを見ると「夏が来た!」と思うくらい、美味しい魚で広島県では好んで食べています。
ギザミは地方名で正式には「キュウセン」という魚です。
キュウセンは観賞魚のようなカラフルな見た目をしており、「本当に美味しいの?」と疑問を抱くかたもいらっしゃるかと思います。
見た目からは想像できない繊細な味わいでとても美味しいです。
今日はキュウセン(ギザミ)の「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。
キュウセンはおちょぼ口
キュウセンの口はとても小さい「おちょぼ口」です。
そのため大きい獲物をガブッと食べることができず、成魚になっても小型の生き物しか食べることができないのです。
キュウセンは動物性のプランクトンや小さなエビなどを少しずつつつくようにして食べています。
少しずつしか食べられないキュウセンですが食欲はとっても旺盛です。
釣りの対象魚としても人気が高いキュウセンですが、エサをつつくように食べるため釣り人にとっては一筋縄ではいかない魚なのです。
キュウセンの泳ぎ方
キュウセンはベラ科の魚です。
ベラ科の魚は海藻や岩のすき間をヘラヘラと泳ぐため「ヘラ」と呼ばれ、それが転じて「ベラ」となったと言われています。
水流に身をゆだねくねくねと泳いでいる姿がとてもかわいい魚なのです。
キュウセンの性転換
キュウセンは性転換をする魚です。
孵化したばかりのキュウセンはほぼすべてがメスです。
成長するにつれて、そのグループの中で一番大きいメスがオスへと性転換します。
ただ、ごくまれに生まれながらにしてオスの個体もいるそうです。
キュウセンのオス・メスの見分け方
キュウセンのオス・メスの見分け方はわかりやすいです。
メスよりオスのほうが大きくなり、メスは20センチほど、オスは30センチほどまで成長します。
また体色も異なります。
メスの体色は赤みがかっており「赤ベラ」と呼ばれています。
オスの体色は緑がかっており「青ベラ」と呼ばれています。
キュウセンは冬眠する
キュウセンは冬になると釣ることができません。
その理由は、冬眠をしているからです。
水温が暖かい夏にエサをたくさん食べ、水温の下がる11月から3月までは砂の中に潜り冬眠をしています。
キュウセンは一夫多妻制
キュウセンは1匹のオスにたくさんのメスが集まり、一夫多妻制の生活を送っています。
キュウセンの産卵期は6月から9月ころです。
キュウセンの産卵はメスが砂地に産卵し、オスが精子を放出し砂を上にかけます。
ここで少しおもしろい話があります。
生まれながらにしてオスの個体も存在すると前述しましたが、生まれながらのオスは成長してもメスと見た目が変わりません。
そのためメスが寄ってこないため、メスのふりをして一夫多妻制の家族にまぎれ込んでいるのです。
産卵期にはこのオスも精子を放出し、自分の子孫を残しています。
キュウセンの寝姿
キュウセンの寝姿はとてもかわいいです。
人間と同じように砂の中に横たわるようにして眠っています。
ぜひ一度見てみたいものです(^^)/
また、キュウセンはとても規則正しい生活をする魚です。
朝になると起きてエサを探しにお出掛けし、日が沈むころには砂の中にもぐり眠ります。
センキュウは早寝早起きがとっても得意な魚です。
キュウセン(ギザミ)のさばき方
店主が珍しいキュウセン(ギザミ)の刺身を造ります。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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キュウセン(ギザミ)の七不思議のまとめ
キュウセンは観賞魚のようなカラフルな見た目ですが、淡泊でうま味がありとても美味しい魚です。
めったに食べる機会はないかもしれませんが、大きいキュウセンは刺身で食べることができ絶品です。
キュウセン(ギザミ)について、もっと知ってもらいたいと思いご紹介しました。
きのした生魚店では新鮮なキュウセン(ギザミ)を仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
今日もいい日になりますように。