ナミガイ(シロミルガイ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
ナミガイという貝をご存知でしょうか。
近年では寿司ネタとして人気となっている貝、「シロミルガイ」のことです。
ナミガイよりシロミルガイの方が認知されている名前かもしれません。
昔はミルクイ(ホンミルガイ)という貝が多く流通していたのですが、近年では獲れなくなり超高級食材となってしまったため代用としてナミガイ(シロミルガイ)が使用されるようになりました。
ミルクイ(ホンミルガイ)に食感は劣ってしまいますが、甘みとうま味では勝る味わいで人気となっています。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はナミガイ(シロミルガイ)の秘密すべてご紹介します。
目次
ナミガイ(シロミルガイ)の基本情報
ナミガイ(シロミルガイ)の種類・寿命
ナミガイはオオノガイ目キヌマトイガイ科ナミガイ属に属します。
ナミガイ属のなかまはアメリカナミガイです。
ナミガイに近い種類は「キヌマトイガイ」「チシマガイ」などがいます。
ホンミルガイと呼ばれているミルクイはバカガイ科トレセウス属に属します。
ミルクイとナミガイは「ホンミルガイ、シロミルガイ」と呼ばれていますが、実はまったく違う種類の貝なのです。
またナミガイはとっても長寿な生き物で、150年程度生きるものまでいるそうです。
ナミガイの寿命は貝殻についている年輪から計算することができます。
ナミガイ(シロミルガイ)の生態・食性
ナミガイは北海道から九州の沿岸に広く分布しており、水深30メートルほどの砂泥地に生息しています。
ナミガイはカラダを縦にした状態で30センチくらいもぐり、水管を突き出しプランクトンなどを食べて生活しています。
またナミガイの産卵期は地域により異なりますが、瀬戸内海では10月から11月頃です。
ナミガイ(シロミルガイ)の特徴と代表産地
外見 | 殻長は10センチ程度 殻高は7センチ程度 殻のカタチは長方形 殻に対してカラダが大きい 殻は完全にとじることができない 殻の表面に年輪のような成長線がある 水管が長く突き出している 水管はしっかりとした皮に覆われている |
味 | シコシコとした歯触り 甘味が強い 貝らしい磯の香りがする |
旬 | 3~5月 |
漁方 | 潜水漁 |
産地 | 愛知県 千葉県 |
ナミガイ(シロミルガイ)の由来の秘密
ナミガイ(シロミルガイ)の由来
ナミガイは貝殻に波状の成長線があることから「ナミガイ」と呼ばれています。
ナミガイ(シロミルガイ)の英語の由来
ナミガイは英語で「Japanese Geoduck」といいます。
「Geoduck」とは英語でアメリカナミガイのことです。
つまり「Japanese Geoduck」で「ニホンナミガイ」です。
日本ではナミガイとアメリカナミガイというので少し、、
どちらが本種なのでしょうかね(>_<)
ナミガイ(シロミルガイ)の栄養
ナミガイ(シロミルガイ)は低脂肪高タンパクな食品です。
どのような栄養があるかまとめました。
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
ナミガイ(シロミルガイ)の5つの目利きポイント!
ナミガイ(シロミルガイ)にも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにナミガイ(シロミルガイ)にも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyナミガイ(シロミルガイ)を是非見つけてください。
1.触って反応がある(活きている)
2.殻が大きい
3.全体的に厚みがある
4.水管にハリがある
5.水管が太い(長さより太さ!)
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
ナミガイ(シロミルガイ)のさばき方
店主がナミガイ(シロミルガイ)をお刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録
ナミガイ(シロミルガイ)のおもしろ情報
スポンサーリンク
ナミガイ(シロミルガイ)の地方名
ナミガイは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・オキナノメンガイ
・シロミル[白ミル]
・カモガイ
・クリガイ
・シラガイ
・ナミゲ
ナミガイ(シロミルガイ)のまとめ
ナミガイは甘みとうま味強くとても美味しい貝です。
貝好きの私ですが、ナミガイはランキング入りするほど上位です。
ちょうどいい食感と甘味が魅力だと思います。
きのした生魚店では新鮮なナミガイ(シロミルガイ)を仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。