マナガツオの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マンボウのような形をした魚「マナガツオ」を食べたことはありますか?
瀬戸内海ではお馴染みのお魚ですが、鮮度が落ちるのがとても早く高級魚のためスーパー等では見かける機会はないかと思います。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマナガツオ秘密すべてご紹介します。
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マナガツオの基本情報

マナガツオ

マナガツオの種類・寿命

マナガツオは「カツオ」が付きますが、実はカツオとは無縁の魚です。
イボダイの仲間で、本種以外に「シナマナガツオ」「バターフィッシュ」がいます。
また、マナガツオの寿命は6年程度と言われています。

マナガツオの生態・食性

マナガツオは北海道より南の海域に広く分布している魚で、水深200メートル程度の砂泥底に生息しています。
群れを作り回遊しクラゲやエビなどを食べて生活しています。
産卵期のため外洋から瀬戸内海に6月頃に入り、9月頃に外洋に戻ります。

マナガツオの特徴と代表産地

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外見 全長は50~60センチ程度
体形は楕円形
背ビレと尻ビレが大きく発達している
腹ビレがない
カラダに対し頭が小さい
目と口が小さい
細かいウロコがある
体色は銀白色
クセのない白身
繊維感がなく柔らかい身質
身離れが良い
独特な香りがある
熱しても柔らかい
6月~9月(漁獲量が多い)
12月~2月(脂ノリがいい)
漁方 底曵き網
定置網
刺網
産地 長崎県
岡山県
山口県

 

 

マナガツオの由来の秘密

マナガツオの由来2選

マナガツオの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。瀬戸内海ではカツオが獲れないため、マナガツオをカツオに見立てたことから、「真似鰹(マネガツオ)」と呼ばれそれが転じ「マナガツオ」と呼ばれた。
2つ目。マナガツオは魚の中でも特に美味しいことから「真にうまいカツオ」という意味で「真名鰹(マナガツオ)」と呼ばれた。

マナガツオの栄養

マナガツオは高タンパク低脂質な白身でとても消化の良い魚です。どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

マナガツオの5つの目利きポイント!

マナガツオにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにマナガツオにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyマナガツオを是非見つけてください。

1.目が小さく澄んでいる
2.身に張りがある
3.エラが鮮やかな紅色
4.大き過ぎず小さすぎない(1~3㎏)
5.ウロコがたくさん残っている

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マナガツオのおもしろ情報

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マナガツオのことわざ

西にサケなし、東にマナガツオなし

サケは東日本で多く、西日本であまり獲れない。
また、マナガツオは西日本で多く、東日本であまり獲れないということです。
西日本では高級魚のマナガツオですが、東日本ではあまり珍重しません。

マナガツオの地方名

マナガツオは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・チョウチョウ:和歌山県
・ギンダイ:富山県
・マハ:山口県
・チョウキン:岡山県
・フーイチャー:沖縄県
・マナガタ:長崎県、熊本県

マナガツオのまとめ

マナガツオは鮮度が落ちるのがとても早いためなかなかお刺身で食べることができない魚ですが、
瀬戸内海での旬となる6月~9月には新鮮なマナガツオを仕入れることができます。
マナガツオのお刺身は絶品ですので、是非一度食べていただきたいです。
ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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