ワモンダコ(シマダコ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

沖縄県では一般的な「ワモンダコ」。
ワモンダコは熱帯域に生息しているタコで、沖縄県や鹿児島県では多く流通しています。
ワモンダコはマダコ属に属し、タコらしい風味豊かな味わいが特徴です。
ワモンダコは水中で泳いでいる際に、輪っかの紋が浮き出ていることから、「ワモンダコ」と呼ばれます。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はワモンダコの秘密すべてご紹介します。

ワモンダコ(シマダコ)の基本情報

タコのアヒージョ

ワモンダコ(シマダコ)の種類・寿命

ワモンダコは、動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科マダコ属に属します。
ワモンダコのなかまには、「マダコ」「イイダコ」「スナダコ」「マツバダコ」「メジロダコ」「コツブイイダコ」などがいます。

また、ワモンダコの寿命は3年ほどです。

ワモンダコ(シマダコ)の生態・食性

ワモンダコは暖かい海を好み、熱帯域に生息しています。
ワモンダコは日本では千葉県から沖縄県まで広く分布しており、水深1から20メートルほどの岩礁域に生息しています。
ワモンダコは肉食性で貝やエビ・カニなどの甲殻類を食べて生活しています。

またワモンダコの産卵期は、7月から10月頃です。

ワモンダコ(シマダコ)の特徴と代表産地

外見 全長100センチ程度
胴長15センチ程度
体色は白っぽい褐色
頭部が小さい
体表が網目状
腕膜に紫褐色輪の輪紋がある
伸縮性がありしなやかな体
頭部がツルっとして滑らか
噴水口がある
アミノ酸が豊富で旨味がある
うま味がある
食感がいい
タコらしい風味がある
熱すると身が締まる
11月から1月
漁方 刺突漁
産地 沖縄県
鹿児島県

ワモンダコ(シマダコ)の由来の秘密

ワモンダコ(シマダコ)の由来

タコは足が多いことから「多股(たこ)」と呼ばれた。
また、ワモンダコはカラダに輪っかの紋があることから、「ワモンダコ」と言います。
残念ながら、水揚げ後に輪紋はほとんど見えません。

ワモンダコ(シマダコ)を漢字で書くと「輪紋蛸」

ワモンダコを漢字で書くと「輪紋蛸」です。
タコは漢字で「蛸」と書きますが、本来は「海蛸子(うみだこ)」と書いていたものが省略されたものです。
本来は「蛸」はクモ(蜘蛛)を意味する漢字で、「海にひそむクモ」ということから「海蛸子」となったことが由来です。
また、ワモンダコは水中で泳いでいるときカラダに輪紋があることから、「輪紋蛸」と書きます。

ワモンダコ(シマダコ)を英語で書くと「Big blue octopus」

ワモンダコを英語で書くと「Big blue octopus」です。
「Big」は「大きい」という意味です。
「Blue」は「青い」という意味です。
「Octopus」は「タコ」という意味です。

つまり、大きくて青褐色の輪紋があるタコということです。

ワモンダコ(シマダコ)の栄養

ワモンダコは低脂肪高タンパクでタウリンも豊富に含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

ワモンダコ(シマダコ)の目利きポイント!

ワモンダコ(シマダコ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにワモンダコ(シマダコ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyワモンダコ(シマダコ)を是非見つけてください。

1.吸盤に吸着力がある
2.カラダに潤いがある
3.カラダに透明感がある
4.触ってはりがある
5.大き過ぎない個体

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ワモンダコ(シマダコ)のおもしろ情報

タコ(蛸)のことわざ

蛸の糞で頭へあがる(たこのくそであたまへあがる)

自分では得意だと思いあがっていることがらに対し、他人からはとるに足りないと見下されているという意味です。
昔タコの胴体は頭であると考えられていたことからきたことわざです。

蛸の共食い(たこのともぐい)

同類のものが害し合うようすのことです。

蛸は身を食う(たこはみをくう)

財産や資産を食い荒らすという意味。
空腹になったタコは自分の足を食べてしまうことからきたことわざです。

【番外編】タコる(たこる)

野球の試合がノーヒットで終わるようすのことです。

ワモンダコ(シマダコ)の地方名

ワモンダコは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・シマダコ:沖縄県
・タク:沖縄県

ワモンダコ(シマダコ)が付く地名

ワモン(輪紋)が付く地名

・紋別郡遠軽町(もんべつぐんえんがるちょう):北海道
・紋別郡雄武町(もんべつぐんおうむちょう):北海道
・紋別郡興部町(もんべつぐんおこっぺちょう):北海道
・紋別郡滝上町(もんべつぐんたきのうえちょう):北海道
・紋別郡西興部村(もんべつぐんにしおこっぺむら):北海道
・紋別郡湧別町(もんべつぐんゆうべつちょう):北海道
・紋別市(もんべつし):北海道

・元紋別(もともんべつ):北海道紋別市
・紋別(もんべつ):北海道広尾郡広尾町
・紋穂内(もんぽない):北海道中川郡美深町
・紋屋町(もんやちょう):京都府京都市上京区

タコ(蛸)が付く地名

・畔蛸町(あだこちょう):三重県鳥羽市
・油屋町富小路通蛸薬師上る(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通富小路東入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通柳馬場東入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町富小路通蛸薬師下る(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通麸屋町西入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・油屋町蛸薬師通富小路西入(あぶらやちょう):京都府京都市中京区
・梅之木町先斗町通蛸薬師上る(うめのきちょう):京都府京都市中京区
・梅之木町先斗町通蛸薬師下る(うめのきちょう):京都府京都市中京区
・梅屋町麸屋町通蛸薬師下る(うめやちょうふやちょうどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・樫原蛸田町(かたぎはらたこでんちょう):京都府京都市西京区
・上蛸路町(かみたこじちょう):三重県松阪市
・亀屋町蛸薬師通油小路西入(かめやちょうたこやくしどおりあぶらのこうじにしいる):京都府京都市中京区
・亀屋町蛸薬師通堀川東入(かめやちょうたこやくしどおりほりかわひがしいる):京都府京都市中京区
・亀屋町堀川通蛸薬師下る(かめやちょうほりかわどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・菊屋町堺町通蛸薬師下る(きくやちょう):京都府京都市中京区
・坂井町蛸(さかいちょうたこ):福井県坂井市
・塩屋町河原町通蛸薬師下る(しおやちょうかわらまちどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・塩屋町蛸薬師通河原町西入(しおやちょうたこやくしどおりかわらまちにしいる):京都府京都市中京区
・下蛸路町(しもたこじちょう):三重県松阪市
・高宮町富小路通蛸薬師下る(たかみやちょうとみのこうじどおりたこやくしさがる):京都府京都市中京区
・蛸木(たくぎ):島根県隠岐郡隠岐の島町
・蛸井興屋(たこいこうや):山形県鶴岡市
・蛸草(たこくさ):兵庫県加古郡稲美町
・蛸島町(たこじままち):石川県珠洲市
・蛸の浜町(たこのはまちょう):岩手県宮古市
・蛸薬師町(たこやくしちょう):京都府京都市中京区
・蛸屋町(たこやちょう):京都府京都市中京区
・壺屋町堀川通蛸薬師上る(つぼやちょうほりかわどおりたこやくしあがる):京都府京都市中京区
・中之町裏寺町通蛸薬師下る(なかのちょう):京都府京都市中京区
・船屋町蛸薬師通御幸町東入(ふなやちょう):京都府京都市中京区
・船屋町御幸町通蛸薬師下る(ふなやちょう):京都府京都市中京区
・百足屋町蛸薬師通新町西入(むかでやちょう):京都府京都市中京区
・百足屋町新町通蛸薬師下る(むかでやちょう):京都府京都市中京区
・脇野沢蛸田(わきのさわたこだ):青森県むつ市
・和久屋町高倉通蛸薬師上る(わくやちょうたかくらどおりたこやくしあがる):京都府京都市中京区

ワモンダコ(シマダコ)のまとめ

ワモンダコは大型のタコで、タコらしい風味で旨みが強くとても美味しいです。
ワモンダコは熱帯に生息しているため、本州ではあまり見かけることがないタコかもしれません。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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