マツカワガレイ(松皮鰈)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ホシガレイとよく似た姿カタチの「マツカワガレイ」。
北の「マツカワ」、南の「ホシガレイ」と言われており、広島県ではホシガレイの方が認知度が高い魚です。
ホシガレイと同様、マツカワガレイもカレイ類のなかで特に美味しいと言われています。
ホシガレイとマツカワガレイの見分けポイントはヒレの模様です。
ホシガレイはドット柄で、マツカワガレイはボーダー柄です。
カレイの仲間は一般的には成長が遅いですが、マツカワガレイは成長が早いため、養殖も盛んに行われています。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はマツカワガレイの秘密すべてご紹介します。

マツカワガレイ(松皮鰈)の基本情報

マツカワガレイ

マツカワガレイ(松皮鰈)の種類・寿命

マツカワガレイは、顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜科カレイ科マツカワ属に属します。
マツカワガレイのなかまには、「ホシガレイ」「クロガシラガレイ」「クロガレイ」「マガレイ」「マコガレイ」などがいます。

また、マツカワガレイの寿命は20年ほどです。
マツカワガレイの成長はヒラメよりも早く、1歳で20センチ程度、2歳で30センチ程度、3歳で40センチ程度まで成長します。

マツカワガレイ(松皮鰈)の生態・食性

マツカワガレイは北海道から茨城県まで分布しており、水深10から200メートルほどの海域に生息しています。
マツカワガレイは甲殻類や小魚などを食べて生活しています。

またマツカワガレイの産卵期は、3月から6月にかけてです。

マツカワガレイ(松皮鰈)の特徴と代表産地

外見 体長は70センチ程度
体形は平べったい
体色は表が茶褐色、裏が白い
ヒレに黒い帯模様がある
ウロコが硬い
尾ビレの縁が丸い
目が右側に寄っている
透明感のある白身魚
歯ごたえが強い
甘味とうま味が豊か
身はしこしこした歯ざわり
熱しても身が柔らかい
8月から12月
漁方 刺し網
底曳網
産地 北海道
宮城県
青森県
秋田県

マツカワガレイ(松皮鰈)の由来の秘密

マツカワガレイ(松皮鰈)の由来

カレイは、魚の半分に見えることから、「片割れ魚」と呼ばれており、それが転じ「カレイ」と呼ばれた。
また、マツカワガレイはカレイのなかまで、ウロコが硬くザラザラしており、「松の皮」に似ているということから、「マツカワガレイ」と呼ばれた。

マツカワガレイ(松皮鰈)を漢字で書くと「松皮鰈」

マツカワガレイを漢字で書くと「松皮鰈」です。
カレイは木の葉の様に薄く平べったい体形をしているということから、魚ヘンに「枼」で「鰈」と書きます。
また、マツカワガレイのウロコは松の皮の様に硬いことから、「松皮鰈」と書きます。

マツカワガレイ(松皮鰈)を英語で書くと「Barfin flounder」

マツカワガレイを英語で書くと「Barfin flounder」です。
「Barfin」は「しま模様があるヒレ」という意味です。
「Flounder」はヒラメという意味です。
つまり、しま模様のヒレを持ったヒラメということです。

マツカワガレイ(松皮鰈)の栄養

マツカワガレイは低脂肪高タンパクな白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

マツカワガレイ(松皮鰈)の目利きポイント!

マツカワガレイ(松皮鰈)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにマツカワガレイ(松皮鰈)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyマツカワガレイ(松皮鰈)を是非見つけてください。

1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.模様がはっきりしている
4.身に張りがある
5.ずんぐり太っている

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マツカワガレイ(松皮鰈)のおもしろ情報

マツカワガレイ(松皮鰈)の地方名

マツカワガレイは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アブラガレイ:富山県
・オウマツカワ:茨城県
・ガヤマガレイ:宮城県
・カワガレイ:秋田県、新潟県
・カンタカ:北海道
・キビ:茨城県
・キビラメ:茨城県
・キマツカワ:福島県
・クロスジガレイ:北海道
・シロマツカワ:福島県
・ダイナンマツカワ:茨城県
・タカガレイ:北海道
・タカノハ:北海道、宮城県
・タカハガレイ:北海道、青森県、宮城県
・タンタカ:北海道
・ニシキガレイ:秋田県
・バカハダ:宮城県
・ハダガレイ:宮城県
・ハダガレイ:宮城県
・ハトガレイ:兵庫県
・マツカワ:北海道、福島県
・ムギガレイ:青森県
・ヤマブシ:富山県
・ヤマブシガレイ:北海道、新潟県

マツカワガレイ(松皮鰈)が付く地名

マツカワ(松皮)が付く地名

・北安曇郡松川村(きたあづみぐんまつかわむら):長野県
・下伊那郡松川町(しもいなぐんまつかわまち):長野県

・阿波町松川内(あわちょうまつかわうち):徳島県阿波市
・内松川(うちまつかわ):宮城県気仙沼市
・大松川(おおまつかわ):福島県南会津郡下郷町
・小和森松川(こわもりまつかわ):青森県平川市
・山内大松川(さんないおおまつかわ):秋田県横手市
・山内小松川(さんないこまつかわ):秋田県横手市
・苗生松川崎(なんばいまつかわさき):青森県平川市
・苗生松川原田(なんばいまつかわらだ):青森県平川市
・東山町松川(ひがしやまちょうまつかわ):岩手県一関市
・松川(まつかわ):北海道白糠郡白糠町
・松川(まつかわ):新潟県魚沼市
・松川(まつかわ):宮城県気仙沼市
・松川(まつかわ):北海道虻田郡京極町
・松川(まつかわ):福島県石川郡古殿町
・松川(まつかわ):山形県寒河江市
・松川温泉(まつかわおんせん):岩手県八幡平市
・松川町(まつかわちょう):北海道函館市
・松川町(まつかわちょう):大阪府高槻市
・松川町(まつかわちょう):長野県飯田市
・松川町(まつかわちょう):静岡県伊東市
・松川町(まつかわちょう):広島県広島市南区
・松川町(まつかわちょう):京都府京都市下京区
・松川町(まつかわちょう):長崎県佐世保市
・松川町市村(まつかわちょういちむら):島根県江津市
・松川町太田(まつかわちょうおおた):島根県江津市
・松川町上河戸(まつかわちょうかみかわど):島根県江津市
・松川町上津井(まつかわちょうかんづい):島根県江津市
・松川町下河戸(まつかわちょうしもかわど):島根県江津市
・松川町長良(まつかわちょうながら):島根県江津市
・松川町畑田(まつかわちょうはただ):島根県江津市
・松川町八神(まつかわちょうやかみ):島根県江津市
・松河戸町(まつかわどちょう):愛知県春日井市
・松川前(まつかわまえ):宮城県気仙沼市
・松川町(まつかわまち):福島県福島市
・松川町(まつかわまち):長野県須坂市
・松川町浅川(まつかわまちあさかわ):福島県福島市
・松川町金沢(まつかわまちかねざわ):福島県福島市
・松川町下川崎(まつかわまちしもかわさき):福島県福島市
・松川町関谷(まつかわまちせきや):福島県福島市
・松川町沼袋(まつかわまちぬまぶくろ):福島県福島市
・松川町美郷(まつかわまちみさと):福島県福島市
・松川町水原(まつかわまちみずはら):福島県福島市
・丸岡町松川(まるおかちょうまつかわ):福井県坂井市
・丸岡町松川町(まるおかちょうまつかわちょう):福井県坂井市

カレイ(鰈)が付く地名

・嘉例沢(かれいさわ):富山県黒部市
・嘉例谷(かれいだに):富山県小矢部市
・浪岡王余魚沢(なみおかかれいざわ):青森県青森市
・隼人町嘉例川(はやとちょうかれいがわ):鹿児島県霧島市
・福山町佳例川(ふくやまちょうかれいがわ):鹿児島県霧島市

マツカワガレイ(松皮鰈)のまとめ

マツカワガレイは甘みとうま味が豊富で、カレイのなかでもとても美味しい魚です。
また、マツカワガレイはヒラメと比較しても成長が早いため、放流や養殖も盛んに行われています。
完全に天然のマツカワガレイを口にする機会は、ほとんどないのが現状です。
また、北の「マツカワ」南の「ホシガレイ」と言われており、広島県では見かける機会がほとんどない魚でもあります。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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