ワニゴチ(鰐鯒)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

ワニのように大きく長い口が特徴の「ワニゴチ」。
ワニゴチはコチの中でも大型の魚で、比較的高値で流通しています。
イネゴチを地方名で「ワニゴチ」と呼んでいる地域もありますが、ワニゴチとイネゴチは別の種に属します。
ワニゴチは流通量がとても少ない魚ですが、綺麗な透明感のある白身で、うま味と甘みがありとても美味しい魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はワニゴチの秘密すべてご紹介します。

ワニゴチ(鰐鯒)の基本情報

ワニゴチ

ワニゴチ(鰐鯒)の種類・寿命

ワニゴチは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目コチ亜目コチ科トカゲゴチ属に属します。
ワニゴチのなかまには、「オニゴチ」「エンマゴチ」「アネサゴチ」「マゴチ」「ヨシノゴチ」「トカゲゴチ」「イネゴチ」「ハナメゴチ」「メゴチ」などがいます。
また、ワニゴチの寿命は10年ほどです。

ワニゴチ(鰐鯒)の生態・食性

ワニゴチは千葉県から沖縄県まで広く分布しており、水深15から35メートルほどの海域に生息しており、コチのなかまの中では比較的浅い海域に生息しています。
ワニゴチは肉食性で、小魚や甲殻類・多毛類などを食べて生活しています。

また、ワニゴチの産卵期は5月から8月頃です。

ワニゴチ(鰐鯒)の特徴と代表産地

外見 体長は50センチ程度
体形は円筒形
体色は黒褐色
太く濃い帯がある
黒い班点がある
口が大きい
口が長く突き出ている
下顎の方が出ている
上品な白身
淡泊な味わい
甘味がある
うま味がある
熱すると硬く締まる
5月から8月
漁方 釣り
定置網
産地 鹿児島県

ワニゴチ(鰐鯒)の由来の秘密

ワニゴチ(鰐鯒)の由来

コチは口が大きく頭が平らなため、神主が持つ「笏(しゃく)」に似ていることから「コツ(笏)」と呼ばれており、それが「コチ」に転じた。
また、ワニゴチはコチのなかまで口が長く大きいことから、「ワニに似たコチ」と呼ばれたことから、「ワニゴチ」と呼ばれた。

ワニゴチ(鰐鯒)を漢字で書くと「鰐鯒」

ワニゴチを漢字で書くと「鰐鯒」です。
コチは敵に遭遇すると飛び跳ね踊るように逃げることから、魚ヘンに「踊」で「鯒」と書きます。

またワニゴチは「鰐(ワニ)」に似ていることから、「鰐鯒」と書きます。

ワニゴチ(鰐鯒)を英語で書くと「Bartail flathead」

ワニゴチを英語で書くと「Bartail flathead」です。
「Bartail」は「尾が棒のようにまっすぐな」という意味です。
「Flathead」は「平らな頭」という意味です。
つまり、頭が平らで尾が棒のようにまっすぐな魚という意味です。

ワニゴチ(鰐鯒)の栄養

ワニゴチは高タンパク低脂質な食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

ワニゴチ(鰐鯒)の目利きポイント!

ワニゴチ(鰐鯒)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにワニゴチ(鰐鯒)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyワニゴチ(鰐鯒)を是非見つけてください。

1.身に厚みがある
2.目に膨らみがあり澄んでいる
3.エラが鮮やかな紅色
4.身に張りがある
5.体色が濃い色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ワニゴチ(鰐鯒)のおもしろ情報

コチ(鯒)のことわざ

コチは夫婦仲がいい

コチは雄雌つがいで生活しています。コチが1尾つれると必ず夫婦の片割れが釣れるそうです。

照りゴチ

コチは真夏の猛暑が続く時期が旬と言われています。
この時期のコチのことを表わします。

ワニゴチ(鰐鯒)が付く地名

ワニ(鰐)が付く地名

・南津軽郡大鰐町(みなみつがるぐんおおわにまち):青森県
・大鰐(おおわに):青森県南津軽郡大鰐町
・上対馬町鰐浦(かみつしままちわにうら):長崎県対馬市
・城南町鰐瀬(じょうなんまちわにぜ):熊本県熊本市南区
・瀬峰大鰐谷(せみねおおわにや):宮城県栗原市
・寺泊鰐口(てらどまりわにくち):新潟県長岡市
・南方町内鰐丸(みなみかたまちうちわにまる):宮城県登米市
・南方町鰐丸(みなみかたまちわにまる):宮城県登米市
・鰐石町(わにいしちょう):山口県山口市
・鰐川(わにがわ):茨城県鹿嶋市
・鰐川(わにがわ):茨城県神栖市

ワニゴチ(鰐鯒)のまとめ

ワニゴチは姿カタチがワニに似ており、少し恐い印象がありますが、繊細でとても美味しい味わいの魚です。
ワニゴチは流通量が少なく珍しい魚です。
ワニゴチはうま味と甘味が強くとても美味しい魚で、刺身はもちろん煮付けや塩焼きもオススメな魚です。
ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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