アカゴチ（赤鯒）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
コチに似た体形をしており体色が赤色の「アカゴチ」。
アカゴチは「コチ」という名前が付いていますが、コチの仲間ではなく別種で生息域も異なります。
アカゴチは上品な味わいの身質で、皮に独特の甘みがあり、とても美味しい魚です。
アカゴチは産地での消費がほとんどで、広島県ではめったに流通しない魚です。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はアカゴチの秘密すべてご紹介します。
目次
アカゴチ（赤鯒）の基本情報
アカゴチ（赤鯒）の種類・寿命
アカゴチは、顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目アカゴチ科アカゴチ属に属します。
アカゴチのなかまはおらず、唯一無二の存在です。
アカゴチは、１歳で10センチくらい、２歳で20センチくらい、３歳で30センチくらいまで成長します。
また、アカゴチの寿命は10年ほどです。
アカゴチ（赤鯒）の生態・食性
アカゴチは北陸地方から九州南岸まで広く分布しており、水深80から２30メートルほどの海域に生息しています。
アカゴチは肉食性で、小魚や甲殻類・多毛類などを食べて生活しています。
また、アカゴチの産卵期は５月から８月頃です。
アカゴチ（赤鯒）の特徴と代表産地
| 外見 | 体長は30センチ程度 体形は円筒形 細長い体形 体色は朱色 背ビレに斑紋がある 背ビレに棘がある ウロコが細かい |
| 味 | 上品な白身 皮目に独特の風味がある 甘味がある うま味がある ふんわりした身質 ほどよく脂がのっている 熱しても身が締まらない |
| 旬 | 12月から3月 |
| 漁方 | 底曳き網 |
| 産地 | 静岡県 愛知県 三重県 |
アカゴチ（赤鯒）の由来の秘密
アカゴチ（赤鯒）の由来
コチは口が大きく頭が平らなため、神主が持つ「笏（しゃく）」に似ていることから「コツ（笏）」と呼ばれており、それが「コチ」に転じた。
また、アカゴチは体形がコチに似ており、体色が赤いことから「アカゴチ」と呼ばれた。
アカゴチ（赤鯒）を漢字で書くと「赤鯒」
アカゴチを漢字で書くと「赤鯒」です。
コチは敵に遭遇すると飛び跳ね踊るように逃げることから、魚ヘンに「踊」で「鯒」と書きます。
またアカゴチはコチに体形が似ており、体色が赤いということから「赤鯒」と書きます。
アカゴチ（赤鯒）を英語で書くと「Red flathead」
アカゴチを英語で書くと「Red flathead」です。
「Red」は「赤色」という意味です。
「Flathead」は「平らな頭」という意味です。
つまり、カラダが赤くて平らな頭をした魚という意味です。
アカゴチ（赤鯒）の栄養
アカゴチは高タンパク低脂質な食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・ビタミンＡ（皮膚や粘膜を正常に保つ）
・ビタミンＢ群（神経の機能の正常化）
・ビタミンＤ（カルシウムの吸収を促進）
・ビタミンＥ（抗酸化作用）
・ナイアシン（血行促進、冷え性改善）
・コラーゲン（皮膚の弾力や損傷を修復）
・葉酸（細胞の生まれ変わりを助ける働き）
・パントテン酸（糖質、脂質の代謝を促す）
・鉄分（貧血の防止）
・リン（歯や骨を丈夫にする）
・マグネシウム（カラダの代謝を促す）
・カルシウム（骨を強くし骨粗鬆症を予防）
・カリウム（細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止）
・グルタミン酸（興奮系の伝達物質を分泌させる）
・グリシン（肌のハリと弾力を保つ）
・ロイシン（筋肉のエネルギー源）
・リジン（カラダの免疫力を高める）
・パントテン酸（糖質、脂質の代謝を促す）
・アスパラギン酸（ミネラルを体内に取り込む）
・アラニン（二日酔いの改善）
・プロリン（コラーゲンの生成を促す）
アカゴチ（赤鯒）の目利きポイント！
アカゴチ（赤鯒）にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにアカゴチ（赤鯒）にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのＭｙアカゴチ（赤鯒）を是非見つけてください。
１．身に厚みがある
２．目に膨らみがあり澄んでいる
３．エラが鮮やかな紅色
４．身に張りがある
５．体色が綺麗な赤色
よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
アカゴチ（赤鯒）のおもしろ情報
コチ（鯒）のことわざ
コチは夫婦仲がいい
コチは雄雌つがいで生活しています。コチが１尾つれると必ず夫婦の片割れが釣れるそうです。
照りゴチ
コチは真夏の猛暑が続く時期が旬と言われています。
この時期のコチのことを表わします。
アカゴチ（赤鯒）の地方名
アカゴチ（赤鯒）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アカムツ
・アカネムツ
・アカコチ
・ベンケイ
アカゴチ（赤鯒）のまとめ
アカゴチは、上品な味わいと豊かな風味が魅力の白身魚です。
アカゴチはふんわりとした身質と、豊かな甘みが特徴の魚で、お刺身はもちろん天ぷらや煮付けにも向いています。
アカゴチはクセが少なく、どんな調理法でもその上品な甘みと旨味を楽しむことができます。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。
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